野生の生物は美しい。
それらは、苛酷な自然環境の中で、生存競争に勝たねばならない。 だから、強い固体しか生き残れない。 それぞれが、その種を代表できる優秀な固体だ。
人間の世界にも生存競争はあるが、生存できるかどうかの基準は大幅に甘い。 脆弱な固体でも、手厚く保護され生き残ることが出来る。 その結果、生物としては美しくない固体も存在する。
若い頃の私は、自分の心身の弱さを嘆いたものだった。 自分自身でさえ好きになれない自分を、他人に好いてもらうなんて事は論外だった。 周りの人たちのように青春を謳歌する気にはなれなかった。
天にさらしても恥ずかしくない身体は、良く生きるための最低条件だと思う。