電線マン   2000/9/22

山車の屋根は上段・中段・下段・最下段の4種類に高さ調節が出来ます。
上段はからくり人形をやる時、神社前と大どんてん。
中段はほとんどの道行き。下段は夜祭り。

山車が作られたのは江戸時代。当然、電線などは無かったので上段での
運行がいちばんバランスがとれて美しく見えるように設計されてます。

昔は「横須賀の町は山車が通るから電線は7m以上に・・」と言う契約だったそうですが、
今では電話線、有線放送、ケーブルテレビなどごちゃごちゃで、とても上段では運行できません。
特に本町の山車はいちばん大きいので他の組が通れてもだめです。(^_^;)

そこで電線マンの登場です。
先がY状になった竿で電線を上げるんだけど、はっきり言って大変です。
太い線は重いし張り用のワイヤーはビンビンで上がらない。
彫り物・飾り金具などでスリキズ・青あざ・着物のかぎ裂きなどはしょっちゅうで
失敗して屋根をひっかけたら大目玉。(+_+)

悲しい電線マンのお話でした。

戻る