とっても大切 空気圧!




 「パンクのようなので修理おねがいします」とおっしゃるお客様がおみえになったので、はいはいと修理の準備に取りかかります。
見てみると「全輪パンク?」と思うくらいどのタイヤもたわんでみえます。
とりあえずぜんぶ空気圧のチェックをしてみます。4輪とも1キロとすこし。その車の適正空気圧には全然足りません。調べてみると、パンクではなくて、タイヤの空気圧不足のようです。

「前回空気圧のチェックをされたのはいつ頃ですか?」と尋ねると、

「さぁ。車検の時、くるま屋さんが見てくれてたら1年くらい前かな」

なんて方が実は結構いらっしゃるのです。

タイヤの中の空気は 減るんです。
ご存知の方は「何を今更当たり前の事を」とお思いでしょう。でも
「えー 減るの?知らなかったー」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
「今まで空気圧なんてみてみたことないよ」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
もう一度言います。
タイヤの空気は減るんです。
そして空気圧不足はとっても危険なんです。
それもたぶん、そのお客さんが想像したよりもずっと早くずっと恐ろしい・・・・。

 お祭りで買ったり自分でふくらませたりした風船が翌朝小さくしぼんでしまっていた、なんてことはきっと多くの方が経験されていらっしゃるとおもいます。ゴムは空気を通してしまうのです。もちろん風船ほど早くはありませんが。
空気圧不足のまま長いこと走ったタイヤはだいたいタイヤの両肩あたりがよく減ってしまっています。
これはいずれ、「真ん中の溝はたくさんあるのに肩が減ってしまって交換しなくてはならない」というもったいない事態になります。しかも走るときの「ころがり抵抗」なるものが大きくなって燃費も悪い。

じゃあ長持ちするように最初からたくさんいれたらどうか。

これだとボールがパンパンはねるように乗り心地が悪くなってしまいますし、今度はタイヤの真ん中あたりばかりが早く減るようになってしまいます。どの車にも車体の重量やタイヤサイズを考慮した「適正空気圧」というのがあって、国産車の場合だと運転席のドアあたりにタイヤサイズと適正空気圧が記されたシールが貼ってあります。

この適正空気圧を維持するにはだいたい月に一回、点検・補充するのがのぞましいのです。




パンクして空気が減っていても見た目が変わらないタイヤもあります


 扁平率が低く薄っぺらく見えるタイヤ、これらは空気が抜けていても見た目ではなかなかわからないのです。
また見た目でもわからないぐらいなので走っていても違和感がない場合もあります。
そのまま走り続けるとホイルのリム(端っこの部分)と地面でタイヤのサイドがつぶされて、「変だ」と気がついたときにはタイヤはボロボロ、最悪の場合ホイールまで変形してしまって、タイヤだけでなくホイールまで交換しなければならなくなったりします。

走り続けてしまったタイヤ


  またスタンディングウェーブ現象(自動車学校で聞いた覚えがあるかと思いますが)、これは空気圧の低い状態で高速走行をしたときに起こります。タイヤは回転する時、地面に接したときたわみ、離れたときに元に戻る、を繰り返しますが、空気圧が低いとタイヤが回転するスピードに間に合わなくなり、丸いはずのタイヤが波状の形で回り出します。この現象が起こるとタイヤ内部の温度はどんどん高くなりタイヤは壊れて(バースト)ゴムや中のコードが遠心力で飛び散ります。(これが高速道路でおきたら・・・・・しかも前輪だったりしたらハンドルとられちゃって・・・・・ひぃぃぃぃぃぃ)


 今の乗用車のタイヤはパンクしても少しずつしか空気が抜けないことも多く(もちろん刺さった物や状況にもよりますが)、定期的な空気圧の点検で、「1本だけ空気圧が少し低くなっていて調べたらパンクしていることが判明」、というケースはとても多いのです。


タイヤがぺっちゃんこになる前にパンクしていることがわかれば、こわい思いをしながら道路でスペアタイヤに交換する必要もなく、安価なパンク修理代金だけで済むのです。



「空気圧の点検・補充は無料だから、気軽に寄ってね」