◆ニュートラルスイッチからのオイル洩れ修理
 ある日、何気なく下を見るとオイルが・・・。というわけで、ニュートラルスイッチを取り外すことに。

 大まかな手順は、コレクターボックスを外し、エンジンマウントシャフトを抜いてスペーサパイプを外してか
らニュートラルスイッチを取り外す。
・・・と、書けば簡単だがスイッチが付いてるのはエンジンの下の奥まったところである。アプローチするのは

一筋縄ではいかない。ここは、長期戦を覚悟で取りかかった。

<1日目>
 まずはじめに、周りに段ボールを敷いて作業しやすくする。

段ボールで周囲を養生

次に、マフラー、リアタイヤ、コレクターボックスと順番にを外していくと、スイッチが見えてくる。
案の定、スイッチはオイルで真っ黒に汚れている。

左右のナットを緩めてエンジンマウントシャフトを取り外す。その際、プラスチックハンマーで叩き出したの
が災いしてシャフトのネジ山を痛めてしまった。(ダイスで修正したが、固くても手で引き抜いた方が良かっ
た、と反省)

あとはスペーサパイプを外すだけと思いきや、こいつがクランクケースのマウントボスの間にしっかりと嵌っ
ていて簡単には外れない。ドライバーでコジテやっと外れた。(組み付ける時は???)

これでスイッチにアプローチ出来るようになった。ギヤオイルを抜いて配線を外しスイッチをスパナで緩める。

・・・と、意外と簡単に緩んでくれた。

マフラーと後輪とコレクターボックスを外す
オイルで真っ黒になっているスイッチ
配線を外してスパナで緩める
やっとスイッチが外れた

 スイッチはアルミ製のボルトに接点を内蔵し樹脂で固めたモノである。洗浄スプレーで脱脂してしばらく放
置すると樹脂とアルミの間に滲みが現れてくる。

 ガムテープで端子を被い土手を付くってエポキシ樹脂で固めることにした。
エポキシ樹脂が固化するのに5時間かかるので、一日目の作業はここまで。

取り外したニュートラルスイッチ
端子側
ガムテープで土手作り
二液エポキシ系接着剤
接着剤をタップリ盛りつけ
硬化後のスイッチ

<2日目>
 固まったスイッチの端子部の樹脂をナイフで削り取りエンジンに取り付ける。

 ギヤオイル注入し、スペーサパイプを入れようとするも、入らない。プラスチックハンマーでコツコツたた
いてもダメ。少しは短くなるだろうと冷凍庫で冷やしてもダメ。

<3日目>
 結局、パイプの端面をサンドペーパーで削って取り付けた。その後、ダイスでネジ山を修正したシャフトを

挿入しナットを締め付けた。シャフトを挿入する際には、エンジン下部にジャッキをあてがい、エンジン側の
穴とフレーム側の穴との位置を合わせて、再びネジ山を痛めないように注意して挿入した。

 あとはコレクターボックス、右マフラー、リアタイヤ、左マフラーを取り付けて終了である。

エンジンに取り付け後、端子に配線を接続
スペーサパイプとマウントシャフトを挿入
コレクターボックスの取り付け
右マフラーの取り付け


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