R32 トラブル集

はじめに

32は良い車です。しかし、古いです。
R32型が登場して十数年、劣化しうるパーツはすべて劣化していると考えて良いでしょう。
特に、ゴム系のブッシュ、ホース類は途中で新品に交換していない限り、100%硬化しているでしょう。
考えられるトラブルを挙げていたら、キリがありません。
僕もそれなりにトラブルにはあってます。(程度を妥協して買っちゃったから・・)
自分の経験したトラブル、知っているトラブルを中心に載せていきます。
同じトラブルで悩んでいる方の参考になれば幸いです。

駆動系
箇所 症状 原因 対処 その他
クラッチ 滑り 消耗。
GTRに限ったことではないがハイパワー車は使い方が荒いと消耗が早い。
エンストを嫌うあまり長い半クラ、高回転でのミートを使うとノーマルでは5000キロで終わることも。
交換 クラッチペダルからは足を離す習慣を付けよう。
これで意外と持ちが変わってくる。
切れない 消耗。
よく聞くのはニスモ。
減りだすとクラッチが切りきれずクラッチを踏んでも半クラ状態。
この状態になると一気に減る。
交換 別にニスモでなくても強化品はなるもの見たい。
ペダルが戻らない レリーズシリンダーの破損によるオイル漏れ。
クラッチを強化品にしてあったりすると破損しやすい。
まれにマスターが破損する場合もある。
インナーKIT交換
レリーズシリンダー交換
クラッチを強化しているとなりやすい。
レリーズの強化品もある。
ブースターからの異音。 クラッチブースターにクラック。
アイドリングもおかしくなるハズ。
クラッチが重い。
クラッチブースター交換 ブースターのクラックからエアを吸い、クラッチも重くなる。
油漏れ クラッチホースの劣化
テフロンホース部とフレアナット部のカシメのところから漏れやすい。
放置すると最悪下回りが錆びる。特にフロントプロペラシャフトはモロにフルードを被ります。
交換 社外強化品にしちゃいましょう。
ドライブシャフト 走行中ステアリングを切ると異音 ブーツ破れ放置によるドライブシャフトの破損。 交換 ブーツが破れた段階で修理していればこうならずにすむ。
新品一本5万強する。
ブーツの破れ 主に劣化。 交換 最高速アタックとかすると新品でもブーツがねじ切れる。
デフ リアデフのオイルにじみ オイルシール抜け。 オイルシール交換 経年劣化。
効き不足 消耗。
交換orOH 10万キロ超えた純正の場合、ほとんど効きは期待できないだろう。
ハイキャス 警告灯点灯 パワステオイルの減り。
ハイキャスオイルの減り。
前期型ならCPU内部のショート。
色々ある。
オイルレベルチェック
減っていたら補充。
CPUは交換orOH
オイルの減りは原因があるため補充では根本的解決にならず。
四駆油圧ユニット 警告灯点灯 なんらかの故障。
ABSの警告灯も同時に付けばヒューズ切れということも。
トランスファにギアオイル入れた場合はそれが原因と思われる。
(僕がそうなりました)
他、前後違うサイズのタイヤ使用の場合に起こる。
但し、外径さえあっていれば前後違うインチだろうが太さだろうが大丈夫?
交換。
部品単品で28万するらしい。
トランスファオイルは専用オイルです。
間違ってもギアオイルを入れないよう注意!!
ATFもしくはニッサンパワステフルードスペシャル使用のこと!
エンジン・過吸気・点火・燃料系
箇所 症状 原因 対処 備考
AACバルブ アイドリング異常 詰まり。 清掃又は交換 アイドリングが常に高めだったりすればココが臭い。
イグニッションコイル 失火。
アイドリング異常
ボクサーエンジンのような音。
熱による劣化。 交換。
社外品の方が多少安く済む。
前期型は特に注意。
後期(N1含む)は対策済み。
いずれにしても古いのでなる可能性は高い。
インジェクター -- -- -- 特に異常は聞かない。
インタークーラー 破裂音の後、エンスト パイピング抜け。 ホース内側、I/C外周を脱脂し、再装着。 しっかり脱脂しないと再発する。
エアフロ アイドリング異常(エンスト有)
2400回転で頭打ち。
熱による劣化。 交換。 異常によりCPUが保護の為フューエルセーフモードになる。
そのため2400以上は回らない。
エンジンオイル 吹け上がりの不良 劣化 交換 オイル代をケチっても何もいいことはない。
タービン オイル漏れ 劣化 交換 10万キロ超えていればそろそろ寿命。
タペット 気になる音 基本的に正常
但しラッシュアジャスターの異常も可能性あり。
音が大きくなった、変わったって場合は、間違いないかも。
ヘッドO/H 新車でもあの「カラカラ」という音はします。
燃料フィルター 最悪の場合、エンジンの息継ぎ 詰まり 交換 数千円程度のものです。
10万キロ超えてるなら変えましょう。
効果が体感できます。
燃料ポンプ 同上 故障 交換 ガソリンで冷却している為、空の状態でずっと走っていると熱で壊れる。
燃料はケチるなって事ですね。
パワートランジスタ 失火。
アイドリング異常。
エンジンの不調。
熱による故障。
突然起こることが多い。
交換 熱膨張による内部断線。
最悪エンジンが掛からない。
プラグ 白い 番手が低すぎる。
燃料が薄い。
高いものに交換。
燃調調整。
エンジンブローの危険有り!
早急に対応を!
黒(又は茶色)っぽく湿っている 番手が高すぎる。
失火している。
燃料が濃い。
低いものに交換。
イグニションコイルの点検。
燃調調整。
ブローの可能性は低いがエンジンにはよろしくない。
キツネ色 -- -- 正常
ラヂエター -- -- -- --
足回り
箇所 症状 原因 対処 備考
アーム ガタ 劣化 交換 新品にも上下方向ガタ有り。(正常)
前後、左右は異常。
ハブ 異音 ベアリング焼きつき。
放置すると走行中にタイヤ外れるかも。
ハブベアリング交換
ブレーキ 鳴き 様々 鳴き止めグリス塗布。
パッド交換。
気にならないならほって置いても可。
ただし近所迷惑にはなるかも。
効きが甘い エア噛み
フェード
ダメパッド。
エア抜き。
パッド交換
DOT4位は入れましょう。
タイヤ 異常磨耗
減り方が極端
トー角異常。
過去に縁石等に足回りをHITさせたことがある場合はほぼ100%狂ってます。
トー角調整 異常に過激な減り方をする。
新品でも1万キロ持たない減り方だったり。
異常磨耗
なだらかに内側が減る
キャンバー角異常。
マルチリンクは車高を落とすとキャンバーが付きます。
トー角調整
調整式テンションロッドに交換
ストラットと違い、アッパーマウントをピロ化しても調整できない。
その他
箇所 症状 原因 対処 備考
エアコン 液晶が点かない 基盤のハンダの脱落 修理又は交換 有名どころ。
コンプレッサーが動かない。 各種センサーの異常。
自己診断モードで冷風が出るならば間違いない。
自己診断モードでも出なければコンプレッサー不良。
異常個所の交換。 エアコン自己診断をやってみると良いでしょう。
全体的に変。
付いたり付かなかったりと不安定
断線 ハーネス交換。 エアコンハーネスは単品での取り寄せ出来ますよ
吹き出し口破損 持病(笑) 交換 ドリンクホルダーを取ろうとすると・・割れる。
意外と高い。
中央で7000円。助手席で3500円。(ディーラー価格)
時計 点かない 不明(というか調べてない) 交換 有名。
点かない車のほうが多い。
ハーネス・カプラー 断線・ショート・割れ。 経年劣化 どうしようもない。
しいて言えば全交換。
断線、ショートはいろんなトラブルの原因。
とはいえ交換となるとかなり手間が掛かる部分が多い。
スポット増し等ホワイトボディにするなら楽だが・・・
ちなみにメインハーネスはめちゃめちゃ高い。
ヘッドライト 点かない スイッチの接触不良 点検清掃又は交換 案外点かない車が多い。
パワステオイル オイル漏れ 持病。 ホース交換 どうしようもないのかもしれない。
絶対に何度でも漏れる。
漏れてない車を見たことがない!
症状から見るトラブル
症状 原因 詳しい症状 対処 備考
アイドリング不調 エンスト有り エアフロ故障 エンストを含むアイドリング異常。
2400回転以上回らない。
常時症状が出ているわけではない。
一個壊れるだけでは症状は出ない(残りの1個をフィードバックする為)
エアフロ交換。 フューエルセーフが掛かる為2400までしか回らない。
ハッキリ言って街乗りすらイヤになる。
コンピューター異常 程度にもよるがエンストは稀。 コネクタの接触確認。
それでもおかしければ死亡か他の異常。
中途半端に抜けていると突然急なエンブレが掛かることがある。
危険。
パイピング損傷 エアフロ以降から空気を吸う為、燃調が狂い、異常が出る。
エアフロ以降より吸気音がする場合はコレかもしれない。
パイピング交換。 どうせなら社外のパイピングにしよう。
レスポンスも上がるし視覚的にもGood
I/Cパイピング抜け 大きな破裂音がする。
以降はまともにアイドリングしない。
パイピングの再結合。 パイプ内部のブローバイが付着しているのでしっかり脱脂すること。
エンスト無し AACバルブ詰まり 回転が正常値より常に高い。
エアコンOFFでも常に1000回転以上だったりとか。
交換、又は清掃で戻ることも。 燃費がかなり変わります。
塵も積もれば・・ですね。
イグニションコイル 排気ガスが目に染みるくらいキツイ。
排気音が妙にくすぶってる感じ。
アイドリング中の振動がひどい。
回転数が低い位置で落ち着かない。
ボクサーエンジンのような音。
プラグのチェック。
おかしければそこのプラグが色が濃い。
その場所のコイルを換えてみる。
コレでダメなら、パワトラを。
パワトラ 基本的にイグニションコイルと同じ症状。
完全に死ぬとエンジンが掛からない。
割と突然ダメになることが多い。
イグニションコイルを交換してダメならコレの交換。 ここで直らなければ・・・意地でも見つけて治すか諦めるか。
候補としては燃料ポンプ、燃料フィルタ、インジェクター、意外とプラグだったということも・・
エア漏れ イグニションコイルと似た症状。
クラッチやブレーキのブースターからエアを吸い込んで燃調がおかしくなる。
エアの漏れる音がする。
漏れの量が酷ければエンストもします。
異常箇所交換。 特にクラッチブースターは割れます。
32の持病といって良いでしょう。
意外と高いです・・
部品屋で1万3000円くらいしたかな?
油漏れ パワステオイル タイヤとタイヤの間にシミが出来るのならパワステオイルの可能性が高いです。
下回りを覗いて、雫になってたら「白いウエス」で拭いて見ましょう。
赤ければパワステオイルです。
ホース交換 漏れやすいのはバッテリー近くのホース。
但し経年劣化もあるため他の部分からも漏れやすいと思う。
クラッチフルード 車の中央よりやや運転席側でタイヤの後くらいならクラッチフルードの可能性大。
ホース無交換で10年ものなら漏れやすくて当然。
ホース交換。 クラッチを強化品にしてたりするとなりやすいです。
エンジンオイル 10万キロオーバーな車はタービンから漏れて来る頃。
数万キロ走行でもぶん回す人は割とタペットカバーより滲み出します。
タービンの場合、放置すると最悪タービンブローする。
運が悪いとそのまま連鎖的にエンジンブロー。
下から覗いてエンジンの助手席側がギトギトだったら確定。
タービン交換
タペットパッキン交換
歳です。諦めてタービン変えましょう。
加速不良 圧縮漏れ オイル管理不良等による圧縮漏れ。
エンジンオイルがガソリン臭ければ恐らくこれ。
粘度の高いオイルに交換。
それでダメなら要OH
加給圧漏れ パイピング不良。ブーストは掛かるけどなんかヘンだな・・
って時はここかも。
ピストン棚落ち
点火不良 アイドリングも不安定。


その他トラブル、わかり次第追加予定。

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