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「先生、毎日、毎日をこんなに歩かれて、お疲れではありませんか。」

「いや、いや、皆さんのためになればと思うだけですよ。」

「それにしても、先生は、どうしてこんなにまで一生懸命になられるのですか。」

「さあー…。ただ私は、幼い頃から学問を広めたいと、心の底から思っていました。そして、どんな時にも、夢と希望を忘れずにやってきました。」

 学んだことは、できるだけ実行に移すことを人々に教えた平洲。学問の通りに、ひたすら実践することを教えさとした平洲。後に人々は、細井平洲こそ、江戸時代を代表する偉大な学者だとほめたたえました。

 そして、儒学者としての、その学問のみならず、自分の生き方そのままが立派な教えとなった偉大な教師、細井平洲。永くほめたたえられる先生です。