突然、やってくるあの激しい痛み!!!

「そんなに痛いの?」
「おいしいものばかり食べてるからじゃないの?」
「ぜいたく病だよ!」
「運動不足なんじゃないの?」

何とでも言え…。風が吹いても痛いんだ!


痛風との出会い

28才の夏。あれはとても暑い日だった。
家族で夏休みをと、南知多ビーチランドでたっぷり遊び、汗をかいてうまいビールを飲む。
ホテルに入り、夕食は、海の幸とともにまたビール。疲れた体にしみわたる。(クー!!)
クーラーの効いた部屋で早めにおやすみ。

翌日は、海水浴。子どもと海辺でたわむれるが、なんだか足の親指の付け根がむずむず痛くなってきた。どうしたんだろう、捻挫でもしたかなあ。
夕方には、痛くて歩けなくなってきた。とても痛い。こりぁ骨折かもしれない。明日は病院へ行こう。痛みを忘れるためビールを飲んで寝よう。
しかし、ズキズキ、ズキズキ・・・。とても寝られない。

次の日、整形外科に飛び込む。「骨折したみたいです・・・。」


痛風はなぜ起こるのか

プリン体
食物には、たんぱく質が含まれています。
たんぱく質は、小腸で吸収されてアミノ酸に分解されます。
一部のアミノ酸は、肝臓などで「プリン体」に合成されます。
プリン体は、体内でつくられるばかりでなく、肉や魚などのたんぱく質の中に大量に含まれています。

尿酸
プリン体は、新陳代謝のすえ、尿酸という老廃物に変えられ、尿や便として体外に排出されます。

高尿酸
プリン体を多量に含んだ食物をとりすぎると、尿酸が過剰に増え、腎臓から排出しきれずに蓄積していきます。一般に、血液100ml中、尿酸の量が8mg以上になると高尿酸血症といわれます。

痛風
すべての高尿酸血症の人が痛風になるわけではなく、高い状態が長期間続くと、痛風の発作を起こすといわれています。
体内に過剰に蓄積された尿酸は、多くは、関節に結晶の形で沈着して、炎症を引き起こし、激しい痛みを生じます。(痛風発作)
関節でも、特に足の親指関節に結晶ができやすいのは、足先は冷えやすく、また、体重を受けるため、関節に圧力が加わりやすいことが原因と考えられています。


関節以外の痛風の症状

痛風結節
手指や足などの皮膚の下に尿酸がたまり、固いこぶができるものです。
大きくなると皮膚を突き破ったり、骨を痛めることもあります。

腎不全
尿酸が腎臓にたまると、腎臓の機能が障害され、進展すると「腎不全」に陥る危険があります。

尿路結石
腎臓から膀胱にいたる尿路で、尿酸が増えると、尿酸を成分とする「尿路結石」ができることがあります。


原因追求

尿酸値が原因なのはわかりました。もう少し詳しく尿酸について調べてみましょう。

体内には、約1,200mgの尿酸が常に存在しています。(見たことはありませんが)
このうち約700mgが毎日入れ替わっているといわれてます。
つまり、毎日毎日、約700mgが合成・吸収され、ほぼ同じ量が老廃物として尿や便に排泄されているわけです。
通常は、この合成と排泄の収支バランスがとれているため、尿酸値は一定に保たれていますが、尿酸の合成・吸収が過剰になったり、排泄が悪いと収支バランスが崩れ、尿酸値が上がるのです。

収支バランスを崩す主な原因

※プリン体を多く含む食品のとり過ぎ 動物の肉類はプリン体を多く含みます。特に含有量が多いのは、レバーなど動物の内臓類、サバ、イワシ、サンマなどの青背の魚、カニ、エビです。これらの食品を食べ過ぎると、尿酸が過剰になります。
※お酒の飲みすぎ アルコールの分解の過程で、ATPというエネルギー伝達物質が消費されます。お酒を飲むと、ATPの分解が進み、尿酸が過剰合成されます。特にビールは、それ自体がプリン体を多く含むため、尿酸の過剰合成、吸収をより促進させます。
※激しい運動 筋肉を動かすときのエネルギーは、ATPの分解によって得ているため、運動をすればそれだけ尿酸の合成が増えます。ちなみに、尿酸は汗からは排泄されないため、運動で汗をかいたからといって、排泄量が増えるわけではありません。
※肥満 メカニズムは明らかではありませんが、太っていると、それだけで腎臓からの尿酸の排泄が抑制されるようです。
※その他 体質的に、尿酸を合成しやすかったり、排泄しにくいため、尿酸値のあがりやすい人もいます。

[ひとりごと]
地元知多東高校で、PTA活動頑張ったのに、ATPで泣かされるとは・・・


どうすればいいのか

メカニズム、原因はよくわかりました。
肉類が好きで(特にとんちゃんはよく食べてました)、ビールを毎日のように飲み、少々肥満気味の私には、心当たりのあることばかりでした。

どうすればいいか・・・
原因がわかれば簡単です。それを改善すればいいわけで、
プリン体を含む食品を取りすぎない
お酒を飲みすぎない
激しい運動を避ける
太りすぎないようにする
ほとんど、日常生活上の問題ですから、自分自身でコントロールすることが大切です。
尿酸値が高いと言われたら、まず、受診することをお勧めします。


[コメント]
私は、医者でもありませんし、特に痛風について詳しく勉強したわけでもありません。
このページに書いたことは、いろんな資料からのうけうりです。
でも、私の痛い経験から、実際に身に覚えのあることばかりでした。
少しでも心配なかたは、辛い思いをする前に、早めにお医者さんにかかりましょう!!!