大田まつり

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特徴その@ 彫刻のボリュームがすごい!
山車の左側面にある 龍の彫刻。
山車から飛び出して、今にも天に昇っていくのではないか?と思わせる龍。 (中のひげが随分出っ張っているので、提灯を付けるとき・外すとき、  お祭り中に雨が降ってきて、ビニールシートをかけるとき、  気を付けないと引っかけてしまいます。) 山車 左側面の龍をもう一枚! 山車前方の龍の彫刻。 山車の右側面にある 龍の彫刻。 金色の髭の形が、山車左側面の龍と異なっていますよね。
山車を正面に見て向かって左側 昇り龍。凛々しいお顔が素敵。
向かって右側は下り龍。 スピード感があります。

壇箱の3方を飾るのは殿さんが狩りをしている情景を彫刻にした物。 馬や猪や、非常に細かく忠実に彫られています。 実にすばらしい。
(しかも実に良く乾燥しているので、虫干しの時に不用意に はたき なんぞで  埃をはたこうとすると、彫刻に引っかかってすぐに ポロッと取れます。  大騒ぎになりますのでくれぐれも、ご注意!)
壇箱の左側面
壇箱の右側面
壇箱 正面(狩の情景 上には 青龍と朱雀の彫刻が見える。 富士山の抜画が目立つ)
「四神(しじん)」ってご存じですか? 以前、何とか古墳の壁画に描かれていたのが発見された・・・と報道されていました。 荒古組の山車には彫刻の四神が祀られております。 四神とは「青龍(せいりゅう)」・「白虎(びゃっこ)」・「朱雀(すざく)」・「玄武(げんぶ)」の事。 それぞれ順に東西南北の方角を守るそうです。 (玄武は亀に蛇が巻き付いているやつです。白虎は虎に見えませんでした) よーく見ると、青・白・赤・黒の地色の木材が使われていて、いい仕事が施されています。 (これは、平成大修繕の時にお世話になった 三重県桑名市の塗師音工業所(ぬしおとこうぎょうしょ)の  山本さんからの受け売りです。 その時にはじめてそういうことを知りました。) 「青龍(せいりゅう)」 「白虎(びゃっこ)」 「朱雀(すざく)」 「玄武(げんぶ)」
荒古組の山車

荒古組の山車には、特徴的な物が多くあります。



特徴そのA 他の山車には見られない彫金細工品! 荒古組の山車にはトンボや蜂がついているのをご存じでしたか? しかも、銀でできている、なかなか渋い物です。 平成大修繕の時に復元してもらうために、彦根を訪ねました。 山車から取り外した、足や羽が取れてしまった現物と (銀なので酸化して真っ黒だった) 小さく写った写真を 見ていただき、作っていただきました。 小生が子供の時にも見た記憶のない、「怪我をしていない蜂とトンボ」が 山車に光っている光景は、感動ものでした。 (稲穂とトンボが美しく光を反射します。) 欄干の端末には金色の金具がついているのをよく見ます。 荒古組の金具は全て透かし彫りです。 キンキラキンに光る金色ではなく、つや消しの金です。 「スバラシー」 〜おまけ〜 荒古組の山車の車枠(本当はこういう呼び名ではないみたい。 専門家・研究家の皆様のHPに記載されていますので、ご興味の有る方は お勉強できます。 小生達は車高を低くした自動車に乗っている人たちが 周りにいたせいもあって”オーバーフェンダー”と呼んでました。) にもゴツイ金具がついています。 「大仏さんの頭のイボ(そんなこといったらバチがあたるだろうが!) みたいなビス」でとめられています。 彦根の彫金職人さんに蜂やトンボをお願いするときに ”ダイキンさ”が一緒にお願いして作ってもらったのです。〜おまけ終わり〜
特徴そのB 水引き幕が舶来品 小生が若衆の頃、水引き幕の保管箱の蓋には 「鶴毛牡丹織幕」みたいな事が太く墨書きされていました。 図柄は見えず、まるで油絵を虫眼鏡で見ているような雰囲気でした。 ちち布(ちちぎれ)は、どうも新しそうなので、後から付け替えているような・・・。 端のほつれてきているところは、裏からあて布が糊付けされているような・・・。 他の脇の水引き幕は綺麗な刺繍で、いかにも山車を飾り、 華やかさを演出しています。 我が荒古組の水引き幕だけが、他の脇に見劣りする唯一の・・・などと思っていました。 ところが、平成大修繕の時に龍村美術織物さんに鑑定してもらってから いろんな事が判ってきました。 何年頃にどこから渡来した、何の柄だったのか? 次回はそれをお教えしましょう!
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