.hack     プロロ−グ2
           フレンド・ザ・ワ−ルド

「てい!やあ!」
道場に、ビシィ、ビシィと、竹刀のぶつかる音がする
「ほい、ほい」
「ちい、動きが速すぎる!」
「勇悟よ、夢想神伝流は太刀に頼らず、自分の能力、つまり、力、スピ−ド、自然の力
などを使うのじゃ、だがお前も技術的にはワシとほぼ互角に渡りあえるようになった」
「ほ、ほんとうか?じゃあ奥義、、、、」
いい終わらぬうちに
「だがお前は、太刀筋だけに集中していてワシの動きには見向きもしない、
いいか?目をつぶり精神をワシの動きだけに集中するのだ!」
「目をつぶり、動きだけに集中する」
俺は目をつぶった
目では見えない心の動きつまり動作が、手にとるようにわかる
「そこか!」
パシィ
「あたった?」
今までかすりもしなかった竹刀に確かな手ごたえがあった
静かに目を開けると、そこには爺が竹刀で俺の放った一撃を押さえていた
「ほう、一瞬で覚えたか、いいかこの流派に奥義はない」
「!!!」
「ワシにもお前のように、がむしゃらに、強さを求めた時期があった。」
「じゃあ何が強さになる?」
「心の強さじゃよ、奥義は自分で編み出したほうが面白い。」
「・・・・・・」
しばしの沈黙、とそこに
「勇悟−」
と、呼ぶ声がした
「あ――」
と声を返す
「悪い、いってきま−す!」
「よう、お待たせ」
「おう、待ってたぜ」
「なあ、幸司」
「ん?」
「The・Worldキャンペ−ン当たったのだが接続のしかたがわからない今日うちにきてくれないか?」
「!!!!????まじ?」
「ああマジ」
「あれって最新の“イメ−ジフィ−ルドバックシステムがついてるって!いってた」
「ふ−ん」
「ふ−ん、じゃない!」
「わ、わるい」
「いいかI,F,S,が付いてるってことはその人の思ったとうりに動くと言う事」
「で?」
「で?じゃない!」
「つまりその人のそのもの力だってこと」
「!」
「まっ、お前にはぴったりだろうな」
「感覚までは感じないだろうな?」
「バ−カそんなんだったら問題になってるよ」
途中で話に夢中になった幸司が、道のでっぱりに足を取られてこけそうになった。
俺が
「バカか?」
といってしまった。
「あ−もう教えてやんね−!」
「悪い悪い」
と笑いながら謝った。
とそこに羅菜が、通りがかった。
こちらに気がついたらしくこちらに来る。
「ねえ、幸司このひと誰?」
「え、ああこいつ友達の石川勇悟」
らなが
「宜しく」
といってきた。
「あ、ああよろしく」
案外元気な女の子なのかも知れない。
と羅菜が
「ねえ、幸司」
「あん?」
「今日も、ログインするの?」
「う−ん、勇悟の家に行って接続しないといけないから難しいかも」
「ふ−ん、じゃあ私も行こうかな」
「え!」
「いけない?」
「ぜんぜん!いいよいいよ!」
「おい」
と俺はいったが無理だろう。
「じゃあ学校帰ってから、すぐ行くね!」
「待ってま−す!」
とうれしそうな声をあげた。
もちろん学校はThe・Worldの、話で持ちきりだ。
とそこに、やっぱり幸司がきた。
もちろん今日のけい古のおかげで気配がわかった。
「勇悟よかったな−」
とうれしそうな声をあげる
俺は心の中で
(うれしいのはおまえだろ)
などと思っていた。
「羅菜は、お前と一緒にThe・Worldを冒険していたんだな。」
「あ、ああ」
「そうなのよ、幸司案外、頼りになるのよね」
「ジョブは?」
「俺はヘビ−ブレイドまっ大剣士だ」
「私はウェイヴマスタ−呪文使いよ」
「ふ−ん」
「まっ学校終わったらすぐ行くね!」
といっていってしまった。
と幸司が鼻の下を伸ばしている
「おい幸司!」
と幸司を軽くたたく
「いて!」
「やっと気が付いたか」
「お、おう」
と幸司はまだ現実逃避している
「お、おい大丈夫か?」
「あ、ああ大丈夫だ」
学校が終わって俺が帰るとやはり爺が斬りかかって来た!
が心眼をマスタ−した俺にはきかないと思った
「へ、爺の動きはお見とうしだぜ!」
「ワシもな」
「うお!?」
ビシィィ
と鈍い音がした。
「いっって――!!」
「まだまだ修行が足りんの−」
「るせ−!」
と二階に上がろうとすると
爺が
「今日はけい古しないのか?」
「今日は友達と遊ぶ約束がある」
「そうか」
「ああそうだ」
ピ−ンポ−ン!
と音がした。
「幸司か?」
と玄関に行くと、幸司ではなくここらへんでは、見ない顔の大人だった。
「な、なんですか?」
と恐る恐る聞いてみた。
見かけない男の大人は
「私はこうゆう者です。」
と渡された名刺には英語で色々書いてあったかろうじでtokuoka
という文字が読めた。
「あ、あの」
と要件を聞こうと思ったら
「あなたは、The・Worldキャンペ−ンに、応募して当選したよね」
徳岡と名乗る男は、案外優しい口調でしゃべり始めた。
「The・Worldは別の目的をもった何かがうごめいている、もしなにかおかしな事がおきたら電話してくれ」
そう言ってその男は去っていった。
「なんなんだ?」
そう愚痴りながら家に戻ろうかと思ったら丁度幸司たちがきた。
「おうまってたぞ!」
「わるいわるい」
「ごめんね−」


          そこからスト−リ−
          が始まる
          と同時に邪まな力も動き出す。
第2章プロロ−グ




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