泌尿器科情報局 N Pro

症例009

症例提示

68才 男性

主訴 溢流性尿失禁

既往歴 パーキンソン病

常用薬 レボドパ/カルビドパ水和物配合錠(メネシット配合錠)、アマンタジン(シンメトレル)、トコフェロール(ユベラ)、酸化マグネシウム(マグミット)、モサプリド(ガスモチン)、イミダフェナシン(ステーブラ)

現病歴
5年前 パーキンソン病と診断後、神経内科に通院中。
3年前 近医泌尿器科にて尿失禁に対し抗コリン剤開始。
1ヶ月前 近医泌尿器科で残尿を指摘され抗コリン剤の中止を勧められたが、患者希望で継続となった。
ADL低下が進行し介護ベッドを導入。4点柵(4方向に柵がありそのままではベッドから降りられない。)を使用し、寝たきり状態となった。寝たきりとなってからは排尿はオムツでの失禁管理。それまでは尿失禁もあったが介助で移動しポータブルトイレでの排尿も行っていた。
リハビリ目的に神経内科入院となり、入院時に看護師がブラッダースキャンで多量の残尿を発見。導尿にて1000ml流出あり、泌尿器科依頼となった。

直腸診 異常なし。

検尿 膿尿あり。

腹部超音波で水腎なし。

前立腺エコー

前立腺サイズは17gと判定されていました。

今後の治療方針を考えてみてください。