泌尿器科情報局 N Pro

症例016-3

解説2

臀部の所見

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左臀部に一部水泡を伴う赤色丘疹の集簇を認めます。よって帯状疱疹とそれによる神経障害と診断しました。皮疹については患者さん自身も気付いており、泌尿器科の後に皮膚科に受診する予定となっていました。

排尿障害がさらに進行することが予測されたため、入院が望ましいと思われましたが、その後皮膚科で、入院でアシクロビルによる治療が望ましいと判断され、皮膚科入院となりました。

予想通り入院中にさらに残尿が増加し自排尿がなくなったため、看護師による間欠導尿を経て、自己導尿へ移行しました。患者さんにはほとんどの場合で回復することを伝えて、不安を感じないように気を付けました。入院2週間後に自己導尿の状態で退院しました。退院後しばらくして自排尿が回復し、退院1か月後に導尿を離脱しました。