症例026
症例提示
79才 男性
既往歴 認知症、狭心症、胃潰瘍手術
常用薬 酸化マグネシウム(マグミット)、パンテチン(パントシン)、クラリスロマイシン(クラリス)、カルボシステイン(ムコダイン)、アンブロキソール(ムコソルバン)、レバミピド(ムコスタ)
現病歴
半年前 頻尿で泌尿器科初診。経過観察となった。
3週間前 食思不振あり。認知症で通院していたため精神科入院。入院後便意頻回。
2週間前 メマンチン(メマリー)開始
1週間前 便意頻回、便秘あり。
4日前 失禁、頻尿あり、看護師がブラッダースキャンで残尿700mlを発見。以後導尿管理。
受診 排尿障害に関して泌尿器科依頼。
ADL 自立
認知機能 自分の要求は伝えられるが、会話の筋は通らない。
半年前のエコー

前立腺は32mlと測定されています。残尿はなし。
今回の膀胱エコー

膀胱は導尿後ですが、膀胱内に沈殿が描出されています。
今回の前立腺エコー

前立腺は20mlと測定されました。
脳MRI

認知症の精査目的で撮影されていましたが、排尿障害の原因となる器質的な変化は認めませんでした。
腰椎MRI

特に異常を認めませんでした。
さて、どのように対応すべきでしょうか。