症例039
症例提示
85才 女性
主訴 尿失禁
既往歴 子宮癌手術 高血圧 下肢浮腫(4年来)
常用薬 補中益気湯、ミノサイクリン(ミノマイシン)、エピナスチン(アレジオン)、トリクロルメチアジド(フルイトラン)、スルピリド(アルダクトンA)、アムロジピン(ノルバスク)、センノシド、セレコキシブ(セレコックス)、トロキシピド(トロキシン)
現病歴
15年前に子宮癌手術を受けた。手術後の排尿障害はなし。排尿困難は多少あったかもしれないが、導尿を行ったことはない。
認知機能障害で老年科を受診した。尿失禁の治療について泌尿器科依頼となった。
所見 認知機能低下あり、会話はできない。トイレ移動は自立しており介助不要。両下肢の浮腫あり。血液検査では腎機能障害はない。
頭部MRI


認知機能低下の検査で行われたものです。
腰椎MRI

撮影理由は不明ですが特に問題となる所見はありません。
腎エコー


両側水腎あり。
膀胱エコー

排尿5分後の所見です。
さて、ここまでの情報で、ある程度疾患が想定されるのですが、それはなんでしょう。