
定 期 演 奏 会・プ ロ グ ラ ム 一 覧 表
(1999.12.21更新)
# 第1回定期演奏会 (81.6.12) (南山教会)
指揮:浅妻 文樹
コレルリ/合奏協奏曲ト短調 Op.6-8 「クリスマス」、ヴィヴァルディ/4つの
ヴァイオリンの為の協奏曲ロ短調 Op.3-10、モーツァルト/チェンバロ協奏曲
ニ長調K.107-1(チェンバロ:河村 義子)、モーツァルト/セレナード第13番
ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525、レスピーギ/リュートの
為の古代舞曲とアリア〜第3組曲
★パストラーレの記念すべき第1回定期演奏会は、いまは懐かしい南山教会で、
県芸時代からの恩師・故浅妻文樹先生の指揮によって行なわれました。
浅妻先生は、演奏会の直前に急逝したヴァイオリンの堀尾泰子さんの写真を譜面
台の楽譜の下に、そっとしのばせておられました。 当日はしのふる雨にもかか
わらず、多くの方々がこのコンサートに足を運んでくださいました。
このあと数年の間、「パストラーレの定期の日は、必ず雨が降る」というジンク
スが出来たのです。
# 第2回定期演奏会 (82.9.11) (南山教会)
ヴィヴァルディ/弦楽の為の協奏曲イ長調F.XI-4,P.235,Op.30-1、ハイドン/チ
ェロ協奏曲第1番ハ長調 Hob.VII-1(チェロ:渡辺真帆子)、モーツァルト/ディ
ベルティメント・ヘ長調 K.138、ブリテン/シンプル・シンフォニー Op.4
# 第3回定期演奏会 (83.9.15) (南山教会)
コレルリ/合奏協奏曲ニ長調 Op.6-4 、バッハ/ヴァイオリンとオーボエの為の
協奏曲ニ短調 BWV.1060 (ヴァイオリン:山田 有里,オーボエ:諸岡 研史)、
チャイコフスキー/弦楽セレナード ハ長調 Op.48
★第3回にしてパストラーレは弦楽合奏曲の最高峰・「チャイコの弦セレ」に挑む
こととなりました。( プログラムの写真は第一回定期の時のものです)
またこのコンサートでは、ちょうど名フィルに入団されたばかりのオーボエイスト
・諸岡 研史さんをお迎えし、当時のパストラーレのコンサート・マスター、山田
有里さんとバッハのドッペルを演奏しました。
なおこのコンサートの翌年、中京テレビ「音楽仲間」にパストラーレは出演させて
いただく機会をいただき、この曲の第3楽章を全く同じ顔ぶれで再演いたしました。
# 第4回定期演奏会 (84.11.3) (南山教会)
ヴィヴァルディ/4つのヴァイオリンの為の協奏曲ニ長調 Op.3-1 、ヘンデル/
合奏協奏曲ヘ長調 Op.6-2 、グリーク/2つの悲しい旋律 Op.34、K.シュター
ミッツ/フルート協奏曲ト長調 Op.29(フルート:高木 直喜)、芥川 也寸志/
弦楽の為の3楽章
★初めて日本人作品 (芥川氏)に取り組み、好評をいただきました。
# 第5回定期演奏会 (85.9.14) (南山教会)
ヘンデル/合奏協奏曲ニ短調 Op.6-10、モーツァルト/セレナード第6番ニ長調
K.239 「セレナータ・ノットゥルナ」、ヴィヴァルディ/マンドリン協奏曲ハ長調
F.V-1,Op.20-4,P.134 (マンドリン:南谷 博一)、ロッシーニ/弦楽の為のソナ
タ第1番ト長調、グリーク/組曲「ホルベアの時代から」Op.40
★弦楽合奏には珍しくティンパニーが加わり (モーツァルト)、普段にも増して
お客様に楽しんでいただけたコンサートだったと思います。
# 第6回定期演奏会 (86.9.15) (南山教会)
モーツァルト/ディベルティメント・ニ長調 K.136、ヴィヴァルディ/合奏協奏曲
ヘ長調 Op.3-7 、バーバー/弦楽の為のアダージョ Op.11、バッハ/ブランデンブ
ルク協奏曲第4番ト長調 BWV.1049 (リコーダー:御室 広子,岡崎 和光,
ヴァイオリン:桜井 千恵)、ニールセン/弦楽の為の小組曲 Op.1
# 第7回定期演奏会 (87.4.3) (電気文化会館)
ヴィヴァルディ/弦楽の為の協奏曲ト長調「アラ・ルスティカ」F.XI-11,P.143,
Op.51-4,R.151 、バッハ/2つのヴァイオリンの為の協奏曲ニ短調 BWV.1043
(ヴァイオリン:桜井 千恵,小椋 幸恵)、A.マルチェルロ/オーボエ協奏曲ハ
短調(オーボ エ:水谷 和代)、エルガー/弦楽セレナード ホ短調 Op.20、
バルトーク(ウィルナー編)/ルーマニア民族舞曲
★会場をこれまでの南山教会から、新装なった電気文化会館コンサートホールに移しての、
初の演奏会に、楽員も精一杯の演奏でいどみました。
“名古屋パストラーレ合奏団は、今回が7回目の定期演奏会であるが、音楽に対する艶や
かな心配りの通った、気持のアンサンブルを聴かせた。指揮者を置かないために互いによ
く聴き合って合奏しようとする姿勢が徹底していることと、作品に対する共通の理解を確
保したうえで演奏に臨んでいるのがうかがえることが好ましい。 とくにエルガーとバル
トークが見事で、これらの音楽の持ち味を、その合奏能力の無理のない枠の中でうまくま
とめ上げ、楽しく聞かせることに充分成功した、これからの活動を注目したいアンサンブ
ルである”
(「音楽の友」誌/演奏会評より抜粋
)
# 第8回定期演奏会 (88.4.1) (電気文化会館)
モーツァルト/ディベルティメント変ロ長調 K.137、ホルスト/セント・ポール
組曲 Op29-2 、ヴィヴァルディ/協奏曲集「四季」Op.8-1〜4 (Vn: 服部 芳子)
★最もポピュラーな「四季」に、初めて挑んだコンサート。 服部さんの宝石のような透明な
音色は、多くの聴衆の皆さんを魅了しました。
# 第9回定期演奏会 〔バロック音楽の夕べ〕
(89.3.31) (電気文化会館)
パーセル/組曲「妖精の女王」、ヴィヴァァルディ/バスーン協奏曲ホ短調
P-137
F.VIII-6,Op.45-2,R.484(バスーン:佐々木 真樹緒)、ジェミニアーニ/合奏協
奏曲ニ短調 Op.5-12「ラ・フォリア」、バッハ/ブランデンブルク協奏曲第3番
ト長調 BWV.1048 、ヘンデル/合奏協奏曲ニ長調 Op.6-5
★弦楽合奏の基本に帰りたいという団員の願いから、オールバロック・プログラムとなりました。
# 第10回定期演奏会 (90.2.24)(電気文化会館)
モーツァルト/ディベルティメント ニ長調 K.136、芥川也寸志/弦楽の為の3楽
章、ヴィヴァルディ/協奏曲集「四季」Op.8-1〜4 (ヴァイオリン:大谷 康子)
★ソリストに名古屋出身のヴァイオリニスト・大谷 康子さんを招き、名曲「四季」を再演致しま
した。大谷さんのスケールの大きなヴァイオリンに触発され、パストラーレのメンバーも熱演を
くりひろげ、演奏会評もおおむね好評をいただきました。
また、プログラム全曲が過去の定期で取り上げられたものでした。これは前年末亡くなられた創
団以来の恩師・浅妻文樹先生から学んだものを未来につなげたい、というパストラーレメンバー
の真情から来たものでした。結果的にパストラーレにとっては、単に第10回という区切り以上に、 転機となったコンサートとなりました。
# 第11 回定期演奏会(91.9.15)(電気文化会館)
ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.3-6、バッハ/ヴァイオリン協奏曲
第1番イ短調 BWV. 1041、バッハ〜ウィルヘルミ/G 線上のアリア (以上ヴァイオ
リン:若林 亜由)、モーツァルト/セレナード第15番ト長調 K.525「アイネ・ク
ライネ・ナハトムジーク」、レスピーギ/「リュートのための古代舞曲とアリア」
第3組曲
★名フィルのアシスタント・コンサートマスター、若林 亜由さんをお迎えして、名曲を
中心としたプログラムは、好評をいただきました。
#第12 回定期演奏会 (ブランデンブルク協奏曲の夕べ)
( 92. 10. 3 ) (電気文化会館)
バッハ/「音楽の捧げ物」〜六声のリチェルカーレ、ブランデンブルク協奏曲第
3番、ブランデンブルク協奏曲第4 番(フルート:富久田 治彦、山田 みずほ、
ヴァイオリン:北垣 紀子)、ブランデンブルク協奏曲第6番(ヴィオラ:豊山
ゆかり、小島 恵美子)、ブランデンブルク協奏曲第5番(フルート:富久田
治彦、ヴァイオリン:北垣 紀子、チェンバロ:山田 貢)
★「バッハだけのプログラムを組みたい、それもブランデンをぜひ!」という団員の
長年の希望が実現したコンサートでした。
# 第13 回定期演奏会 (チャイコフスキー没後百年)
指揮:今村 能( 93.9.2 ) (電気文化会館)
ヴィヴァルディ/弦楽のための協奏曲ニ短調 P.280、ヘンデル/トランペットと弦楽のための組曲ニ長調(トランペット:津堅 直弘)、ヴィヴァルディ/4つのヴァイオリンのための協奏曲Op.3-7、テレマン/トランペットと弦楽のためのソナタ ニ長調(トランペット:津堅 直弘)、チャイコフスキー/弦楽セレナード ハ長調
Op.48
★定期演奏会はずっと指揮者を置かずにきたパストラーレでしたが、新たな可能性を求めて、
第一回の浅妻文樹先生以来、久々に指揮者をお招きしたコンサートです。
指揮の今村さんは中電コンサートですでにパストラーレとはおなじみでした。
# 第14回定期演奏会 ( 94.10.29 )
指揮:兎束 俊之 (電気文化会館)
グリーク/組曲「ホルベアの時代より」Op.40、バッハ/ピアノ協奏曲第1番ニ
短調BWV. 1052(ピアノ:馬場 勝代)、シューベルト〜マーラー編/「死と乙
女」(弦楽四重奏曲ニ短調D.810による)
★ウィーン音楽コンクール・イン・ジャバン第1位の馬場さんをお招きし、情熱の人・兎束
先生の指揮のもと、名古屋の演奏団体では初演となるマーラー編曲の「死と乙女」を
取り上げるなど、何かと話題の多かったコンサートでした。
# 第15回定期演奏会 (95.9.28)
指揮:黒岩 英臣 (電気文化会館)
パーセル/組曲「アブデラザール」、ヘンデル/合奏協奏曲ヘ長調 Op.6-2、ニ ールセン/小組曲
Op.1、スーク/弦楽セレナード 変ホ長調 Op.6
★黒岩先生とは前年の「名古屋音大作曲コンサート」で初めて共演していただいたのですが、
その際全団員が先生のお人柄にすっかり魅了されてしまいました。そしてこの定期への客演
が実現したのです。 このコンサートを通じて、黒岩先生はパストラーレに新たな可能性を
引き出す希望を持たせてくださいました。
# 第16回定期演奏会 (96.7.5)
指揮:松尾 葉子 (電気文化会館)
オーベール〜パイヤール編/4つのヴァイオリンのための協奏曲ト短調、モーツァル
ト/アダージヨとフーガ ハ短調 K.546、グリーク/2つの悲しき旋律 Op.34、ウィ
レン/弦楽セレナードOp.11、ルーセル/弦楽のためのシンフォニエッタ
Op.52
★電気文化会館開館10周年コンサート・シリーズの一環として開催されたコンサートです。
松尾葉子さんは、パストラーレの定期には初の登場でしたが、すでに「名古屋市青少年コンサ
ート」などの特別演奏会で、パストラーレとはすっかりお馴染みになっていました。
オーベール・ルーセルなどのフランス物では、松尾さんの本場仕込みのタクトに、団員は皆、
すっかり魅了されました。
# 第17回定期演奏会 (97.7.11)
指揮:黒岩 英臣 (電気文化会館)
フルート:富久田 治彦
バッハ/シャコンヌ(弦楽合奏版)〜無伴奏ヴァイオリン・パルティータ
第2番ニ短調 より
ヴィヴァルディ/フルート協奏曲 Op.10-1「海の嵐」
フルート協奏曲 Op.10-3「ごしきひわ」
バルトーク/ルーマニア民族舞曲 Sz.68
ヤナーチェク/弦楽のための組曲 Op.3
★第15回定期で好評をいただいた黒岩英臣さんを再度お招きして、難曲・バッハ
のシャコンヌをはじめ、念願だったヤナーチェクなどを上演させていただきました。
客演にお願いしたの名フィルのフルーティスト・富久田治彦さんの登場もあってか、会場
は当初の予想をはるかに上回る満員のお客様にお越し頂き、団員一同大感激でした。
# 第18 回定期演奏会 (99.9.22)
A.ヴィヴァルディ/弦楽のための協奏曲「アラ・ルスティカ」
W.モーツァルト/弦楽のためのディヴェルティメント第2番 K.137
A.マルチェルロ/オーボエ協奏曲
P.ワーロック/キャプリオル組曲
B・ブリテン/シンプル・シンフォニー
指揮/羽塚 知啓 オーボエ/山本 直人 ( 電気文化会館
)
★2年ぶりに開かれた定期演奏会に、団員の意欲も満々。ソリストに「中部電力コンサート」等で、
これまで数多くご一緒していただいた名古屋フィルハーモニー交響楽団のオーポエ奏者・山本直人
さんをお迎えしました。
アンケートでも山本さんの澄みきったオーボエの音色は絶賛されました。
会場は275名のお客様のあたたかい拍手に包まれました。
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