ペタンクとは

( 2012.6.19 更新 )


 ペタンクは、1910年に南フランスで生まれた、誰でも楽しめる球技で、ヨーロッパを中心に普及しているスポーツです。
 現在、世界55カ国以上でペタンク競技が行われており、発祥国フランスでは500万人がプレーを楽しんでいます。そしてサッカーに次いで盛んなスポーツとして親しまれている。
 最近ではアメリカ、カナダ、タイ、アフリカなどでも愛好者が増え、国際的なスポーツになりました。日本では40万人以上がプレー しています。
 ペタンクは、目標球(ビュット)に金属製のボールを投げ合って、相手のボールより近づけることで得点を競うというゲームです。


 ペタンクが親しまれる理由は、子供から高齢者まで対等に競技を行なうことができるため世代間交流が図れること、ルールが複雑でなく誰でも直ぐに競技を始めることができ、どこでもほんの少しの場所で気軽にプレーできるところにあるでしょう。また、奥深さと意外性があり、飽きることがありません。
 現在、ニュースポーツと呼ばれるものが数多くありますが、殆どの種目は何かのスポーツを簡素化したり、変形したものであって、当然、原型に比べ本格性、奥深さに欠ける部分が多いが、ペタンクはフランスで生まれたオリジナル競技であって完成度の高い本格的なスポーツと言えましょう。

 1. 用 具

     @ ボール         金属製で、 直径7.05cm 〜 8cm、 重量650g 〜 800g

     A ビュット(目標球)   木製もしくは合成素材で直径30mm (許容+−1mm)着色可      

     B メジャー(2mくらい)  味方と相手ボールの遠近を測定する時に使用します。

 2. ボールの握り方

         

          よいにぎりかた     わるいにぎりかた

 3. ボールの投げ方

   (1) ポワンテ (目標に寄せる)

    @ ルーレット

      サークルから 1m 〜 2m の地点にボールを着地させ、転がして寄せる       
      テクニック。距離が短いときや、地面が固いときに行なうことが多い。

      
      
                
しゃがんで投げるルーレット

    A ドゥミポルテ

      サークルと目標の中間点にボールを着地させて寄せるテクニック。

         

                    (座位)                         

       

                   (立位)

    B ポルテ

      目標の近くにボールを着地させ、寄せるテクニック。
      ボールが高く投球され、スピンが強くかかっていなくてはならない。
      地面が柔らかいときに有効。

        

   (2) ティール (目標を弾き飛ばす)

      ほとんどの場合、ティールの対象になるのは相手ボールであるが、
      ゲームを無効にするためにビュットを狙うこともある。ポワンテが
      1球で1得点が多いのに比べて、1投球で複数の得点を取ることが
      できる。勝つためには欠かせない投球方法である。

           

            
直接当てるティールと少しころがして当てるティール

 4. ゲームのしかた

対 戦 方 式 一人の持ちボール数 チームの持ちボール数
トリプルス ( 3人対3人 ) 2   球 6   球
ダブルス ( 2人対2人 ) 3   球 6   球
シングルス ( 1人対1人 ) 3   球 3   球

 5. ペタンク競技の進め方

 (1)  ジャンケンでビュットを投げるチームをきめる。

 (2)  ビュットを投げるチームが、地面にサークル (直径35cm 〜 50cmの円)を描く。
    (現在では公認ポータブルサークルを使用することが多い。使用するときは、動いても
     元の位置に戻せるようにマーキングをしなければなりません)

 (3)  サークルの中より、ビュットを投げる。投げる距離は、6m 〜 10m (目測)。
     3回失敗した場合、ビュットは相手チームが投げます。ただし、ボールは最初にビュットを
    投げたチームが投げる。

 (4)  有効距離 (6m 〜 10m) にビュットが投げられたら競技の開始です。

 (5)  第1投はビュットを投げたチームの一人がボールを投げる。

 (6)  第2投は別のチームの1人がボールを投げる。

 (7)  あとは、ビュットから遠いボールのチームが逆転する目的で投球します。

   ☆ ビュットから遠いチームのボールが、相手チームのボールよりビュットに近づくまで同じ
     チームの投球が続く。
   ☆ 持ちボールが残っている人なら誰が投げてもよい。
   ☆ 自分の持ちボール以外は投げられない。

 (8)  両チーム、12個のボールを投げ終わって、1メーヌ (1セット) が終了する。

 (9)  得点の計算は両チームが立会い合意の上で行なう。

 (10) 次のメーヌは第1メーヌで勝ったチームが、メーヌ終了時のビュットの位置を中心にサー
    クルを描き、(又は公認ポータブルサークルを置き) ビュットを投げて始める。
    メーヌを繰り返し、お互いの得点を加算していき、13点(11点)先取したチームが勝ちと
    なる。


 6.得点の数え方

     
 

 7. スコアのつけ方

    

    ※ 大会規則により、11点ゲームもあり。


 8. マーキングのしかた

     ビュットの中心から直角に線を引く
     投げたビュットには必ずマーキング(存在証明)をする習慣をつけましょう。
     

                  ビュット

                

 9. 作 戦 

    チーム内の役割を決めポワンテ(寄せ)の得意な人、ティール(撃つ)の得意な人、局面に
    よって投げる人を決めましょう。


 10. マナー その他

   @ 投球者以外の選手はビュットから 2 m 以上離れて投球を見守ります。

   A 計測は、最後にボールを投げた選手または同じチームの選手に行なう義務がある。

   B メジャー(計測器具)は各チームが1つずつ持たなくてはならない。

   C ビュットを投げたチームが一方的にビュットを無効と判断して投げ直すことは出来ない。

   D ビュツトに対して両チームのボールが同距離になった場合は、同距離にしたチームが
     最初に投げ、以後状況が変わるまで交互に投げます。全部のボールを投げ終わっても
     同距離のときは、そのメーヌは、やり直しです。


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