DREAM ON


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鏡を見るたびに 顔のしわがくっきりしていくのがわかる
過去というものは 本当に”過ぎ去って”いってしまう
今の自分は ただ夕暮れから 夜明けまで
身体を横たえているだけ
こうやって 人間というものは
神様への”借り”を増やしていくんだよね

さぁ、私と一緒に歌おうよ
過ぎていく年月のために
去っていった者のために
流す涙のために
ねぇ、一緒に歌ってよ
ただ、今日の日だけのために
だって 明日になれば 善き主が
ここから連れ去っていくかもしれないのだから

私の半生は すでに本のページに載ってしまっている
賢者と愚者から それぞれ学び
ただそうやって 生き永らえ続けていく
それが 真実 っていうものなのだと
あなたも 分かっているんでしょう
すべてのことは 自分に返ってくるのだと

さぁ、私と一緒に歌おうよ
過ぎていく年月のために
残されたもののために
流す涙のために
ねぇ、一緒に歌ってよ
ただ、今日の日だけのために
だって 明日になれば 善き主が
ここから連れ去っていくかもしれないのだから

夢をみよう 夢をみよう 夢をみ続けよう
夢が 真実になるまで
夢をみよう 夢をみよう 夢をみ続けよう
夢が 真実になるまで

さぁ、私と一緒に歌おうよ
過ぎていく年月のために
去っていった者のために
流す涙のために
ねぇ、一緒に歌ってよ
ただ、今日の日だけのために
だって 明日になれば 善き主が
ここから連れ去っていくかもしれないのだから


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 お恥ずかしい話ですが、”自殺願望”というものを心の片隅に持ったまま、自分は生きながらえてきたのかもしれません。では、なぜ自殺を決行しないのかというと・・・根底には「自殺は神に背くことである」という理念があるからなのですね。同じような考え方は、キリスト教的な教育のある英語圏にはたぶんベースとして存在しているのだろうと思います。
 このエアロスミスの曲は、どこか神への祈りのような美しいイントロから始まり、やりきれない思いの歌詞を展開し、”DREAM ON!”とシャウト(絶叫)します。
 『世界に存在する価値が自分にあるのか』という疑問は、一足飛びに『存在価値がないのなら 死のう』ということにはなりません。というか短絡的にその結論にいってはならないというメッセージ性をこの歌に感じることが出来るようになったのは最近のことです。
 生きながらえる方が苦しいと感じる人は意外と多いようです。でも、”借りを増やしていくだけなんじゃないか?”という空しさを悟りつつも、やはり「自分には存在価値がある(、あるいはそうなるよう努力する)ぞ」という夢をみつづけようと言いたい。エアロスミスも、この『DREAM ON』がブレークするまでは下積みで苦労していたと何かで読んだことがあります。
 ともかく、青春真っ盛りだった私はこの曲に救われていたのだと思います。今や、皺がくっきりなんて歌詞がリアル過ぎて落ち込む年齢に達してしまいましたが、まだまだ
 私も、”DREAM ON!”とシャウトできそうな気がしています(笑)。    [2004/04/19]


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