ELEANOR RIGBY


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ああ、すべての寂しい人々を見てごらん。
ああ、たくさんの悲しい人々を見てごらん。

エレノア・リグビーは 結婚式の終わった教会の米を拾って暮らしてる。
夢の中に生きているっていうのかなぁ・・。
窓辺に座って 待っている。
ドアがきしんで開く度に凝視し続けて 顔はもうやつれ気味・・・。
ねぇ、誰のためなの?(誰かを待っているの?)

寂しい人々って みんな どこから来るのかなぁ?
寂しい人々って みんな どこに身を置くのかなぁ?

マッケンジー神父さまは お説教のための原稿を書いている。
誰も聞きやしないのに。そう、誰にも慕われていないのさ。
彼が丁寧に仕事しているのをごらんよ。 夜には靴下も繕うんだって。
そばに誰もいない時 彼は何を気に掛けるのかな?
(本当は 何を 心配なさっているのかな?)

寂しい人々って みんな どうやって くるのかなぁ?
寂しい人々って みんな どうしたら いいのかなぁ?

ねぇ、すべての寂しい人々に 目を向けてみてよ。
そう、たくさんの悲しい人々に 気づいてほしいんだ。

エレノア・リグビーは 教会で 死んだんだ。
一緒に埋められたのは 名前だけ・・。
結局、誰も 来なかった。
マッケンジー神父さまは 墓から戻りつつ、
両手についた 土埃を 払い落とすのさ。
結局、誰も 救われなかった。

寂しい人々って みんな どうして そうなったんだと思う?
寂しい人々って みんな どうしたら 幸せになれると思う?

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 ―――”NO ONE WAS SAVED.”
このフレーズに心がぐっさり来たのは、私が13歳の頃だったでしょうか・・。
 私の想像したこの歌の登場人物は、ホームレスの初老の女性と厳格な神父さん。
居場所もなく、食べ物もなく・・・でも誰かを待っているように生きて死んでいったエレノア・リグビーと、きちんとお仕事をこなしているのに、どうやら誰にも慕われないマッケンジー神父さまは、果たして言葉を交わしたことがあったのでしょうか・・・?それが私の疑問です。
 で、自分の考えた推測は、否定的な、悲しいものでした。
もしも 会話があったとしたら、「・・・(ここにいては)ご迷惑なんでしょうね・・。」と言うエレノア・リグビーに「いえいえ、そんなことは。教会は全ての人に開かれてるのです。」と言いつつ、眉をひそめる神父さん。という感じです。
お二人が お二人ともに 寂しそうで・・・悲しい歌なのです。
どうして お互いがお互いに別々に寂しいままでいなくてはいけないのでしょうか。

 年齢が高くなった私は、昔よりもっともっと ありとあらゆる相談を受けます。
ちょっとした諍いのまん中に立っていることも多くなりました。双方のお話し(主にご自分の主張)を聞きながら、「どうでしょう・・。少し折り合ってみませんか。」調の情けない仲介役の私は、最終的にどちらの人にも”頼りない・・”と思われているようです(^^;。何が何でも解決を・・と意気込んでいた、昔の私では、もはやないのですから。

双方の溝(BITTER CREEK)の間で沈んでいる私のことなんて、どうでもいいのです。私はただ、お聞きしたいのです。
あなたの主張が全部通ったならば 本当にあなたは 幸せになれるのでしょうか。
どうして 別々に寂しいままでいなくてはいけないのでしょうか。
と。

 あ、そうそう言い訳を忘れていました(^^ゞ。サビ部分は、ただのリピートです。それを自分の意訳によって順々に変化させています(最後の方では、where〜?がほとんどwhy〜?扱い・・汗)。
 それからもうひとつ。普通はエリナー・リグビーと書かれています(ちょっとエレノアって書いてみたくなったの(^^ゞ)。

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