『善悪を誰が決められると言うんだっ!(是非之理 誰能可定)』

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心の中の怒りを絶ち、憤りの表情をするのはやめよう。
人が違う意見に固執したとしても、怒ってはならない。
人にはみんな心があるだろう、
信ずるものも心によって、それぞれなんだ。

彼が正しいのなら、僕が間違っているのだろう。
僕が正しいのなら、彼が間違っているのだろう。

僕は、必ずしも聖人君子でもないし、
彼は、必ずしも愚か者でもない。
お互いにただの凡人にすぎないんだ。
善悪を誰が決められると言うんだっ!

お互いに賢くてバカなんだ、
そう、まるで腕輪のどこが端なのかって言ってるようなもので。

だから、意見が合わずに争いが起きたとしても
まず自分が過ちをおかしてないかを考えなくてはね。
自分独りが「わかった。これが正しいんだ。」と思ったとしても
多くの者の意見を聞いて、それに合わせて決めればいい。

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高校時代の歴史の教材に出ていませんでしたか、これ?
『17条の憲法』という、聖徳太子の発表した施政方針(?)です。
天才とうたわれた聖徳太子ですが、他の人の意見が多数派になれば、それに合わせるというのです。 自分がすでに「これが正しい」というものを導き出していてもですよ?
もう、めちゃくちゃ感動しましたね〜。
というわけで「多数決の原理」概念というのは日本国憲法のみにあらず、古来から存在していたことになりませんか?米英の議会制民主主義から由来したものと習ったような記憶があるのですが・・・。
怒りんぼの私は座右銘にしております。だけどあまり効果がない・・・(^^ゞ。 ついつい自分の意見、こだわりをぐいぐい前面に出し、突進していきます(爆)。
今回はタイトルをゲームに出てくる主人公タイプのセリフにしてみました(笑)。
ちなみにその箇所の原文は「共是凡夫耳。是非之理 誰能可定。」(可定の間にレ点)。
読みは、「共にこれ凡夫のみ。善し悪しきのことわり、たれかよく定むべけんや。」とか。

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