オウガバトルシリーズ:勝手にキャラトーク♪♪


☆アロセール・ダーニャ ――― アーチャー(風系・N)

『タクティクスオウガ』 冷酷な真実でも・・

 最初の印象は・・「見逃してくれよぉ〜。」でした(爆)。
バルマムッサで、レオナールに失望し、ヴァイスにも嫌われていたと悟り、と第一章の終わりはけっこう泣きが入っていました・・・。その上、これですか?(泣)
 出会いの場面・・・。
   いきなり、悪者呼ばわりされ、高台の上からすごく強力な矢が飛んでくるという、圧倒的に不利な戦闘場面です。建物の陰に退避した姉さんを殺られた時には、デニムなりきりの自分はブチ切れましたね(爆)。
「よくも、僕の姉さんを!・・このどピンクのアーチャー、絶対殺してやる!」と本気で思いました(更爆)。だって、他人のアニキよりは、自分の姉さんが大事に決まっているでしょう(^^ゞ。そう思ったクセにしばらく「自分のアニキ(家族)の心配ばかりしているようなアロセールのセリフがキライ。」なんて思っていたのも事実です。といろいろありましたが、攻撃ポイントがあまり高くなかった自軍のおかげで偶然にも、アロセールを生け捕ることができてしまいました(ォィ)。
 でも、アロセールのふだんの言葉遣いは、戦士風の男言葉でして、こういうボーイッシュな女の子って・・・けっこう好みなんですよ(グフフフ)♪ しかも、仲間だと思うと途端に語尾が柔らかくなるのに気づきましたか?
「デニム、あなたにあやまるわ・・・。」
 こういうのってハートがズキュンとなってしまうんですよ(^^)。

 しかし、仲間になってくれるこのステージの序盤にヴァイスが、ひどいことを言いますよね。虐殺する側としてバルマムッサにいたことを暗に肯定して。
「おまえの恋人のレオナールと一緒になぁ・・・・・・
 ・・・!おまえ、何も知らなかったんだな? 何も聞いていなかった、そうだろ?」
 自分のそばにいる、このきまじめな女戦士、アロセールがレオナールの恋人だったということも初耳でしたが、さらに彼女が悲惨な真実をいきなり知らされたということが非常に痛々しかったですね。
 兄の仇が、恋人、だなんて・・・。しかし、アロセールは、言うのです。
「・・・私は兄の仇を討つッ。たとえそれがレオナール、あなたでも。」と。
それがアロセールの潔さ、きまじめで公平な考え方をよく表していると思います。
”バルマムッサの虐殺の行為者=断罪する・仇を討つ”という指針を立てたなら、 ヴァイスもレオナールも同等に対処する。すなわち、恋人であるという要素をいれて不均衡な決断をしないという、まるで裁判の女神のような公平さ。
 しかし、それは理性的判断によるならば必然である、というだけで、彼女の本当の気持ちは・・・ゲーム後半での死に際のセリフで明らかになります。
「レオナール…それでも私はあなたのことを…愛していたわ……」
 後日に見た攻略本の中の彼女は勇ましく立っているのですが、寂しそうな笑顔の美人で納得!いい肖像だなと思いました。


  真実は 時に冷酷
  でも 射手は 目をそらさぬのが つとめ
  矢よ ただ 無心に飛べ 
  高潔 正義 均衡を 証すように
  弓よ 弦の声 魔を祓え
  我が心を ただ秘めたまま・・・
       


献辞:
この小文を、拙宅の11111番を踏んでくださった、ぶちょ☆に謹んで捧げます。

通し番号 NO.13(2004/04/30)
[『オウガバトルシリーズ:勝手にキャラトーク♪♪』のTOPへ戻ろう]
[『無敵な奥さん』のTOPへ戻ろう]
[TOPのメニューページへ戻ろう]