オウガバトルシリーズ:勝手にキャラトーク♪♪


☆ガレス ―――暗黒の皇子

『伝説のオウガバトル』 ・・その実体は・・果たして?

塞藤 ゆいさん作のガレス・・・日記no.18 10/30に描かれた兜をかぶろうとするガレス  相容れぬ 存在だった
 立ちはだかる 存在だった
 いわゆる『敵』でしか なかった
 実体も わからず
 真意も わからず
 だが 戦い終えた今 
 残された謎に 僕は立ちすくむ


左の絵は、塞藤 ゆいさんのご好意により、HP『Yuccaの木の家』内の日記上に描かれた絵を転載させていただきました。作者さまのサイトにもぜひお出かけ下さいね♪

 最初は、もう敵でしかありませんでしたよッ!(爆)
 そして、今も敵だと思っているんですけれども・・・(^^;。
 だって私は、単純な思考回路しか持ち合わせておりませんから〜。残念!!(更爆)。←これ、あと数年したら、誰も笑ってくれないネタ真似だったりして(^^)ゞ

 とにかく、『ドラクエ3』はクリアしたものの、初めてのシミュレーションRPGで悪戦苦闘している私にとって、しつこく、しつこく、立ちはだかる強敵ガレス。
 アヴァロン島で会い、天宮シャングリラで会い、だけでも中盤ヘトヘト。「やっつけた〜〜〜!!」はずなのに、とうとう帝国の首都ゼテギネアに進軍したおりは、なんとガレス影分身!! 母上の女王エンドラと戦うまで、相当苦労しました。
 ただ、中盤の時と、最後に対峙した時では、少々私の考え方が変化していました。その理由は、とにかくヒカシュー大将軍の偉大さと、エンドラお膝元にいる民の、エンドラ女王を慕う声だったと思います。首都ゼテギネア決戦中、何度も心の中に湧いてくる疑問の数々・・・。
 果たして、黒の女王エンドラは、悪なのか?
 果たして、賢者ラシュディは、悪なのか? 
 果たして 黒の皇子ガレスは、悪なのか?
 ヒカシュー大将軍と戦った上都ザナドュとは違い、首都ゼテギネアでは民の声も反乱軍寄りに変化は、している。女王エンドラと皇子ガレスと会話しても、表面に出てくる言葉は、「力が凌駕するのだ。自分が支配するのだ。」という思想、暗黒道に基づいた言葉だけなのですが・・・。
 しかし、表に見えてこない何かがあるのでは・・?という疑問はぬぐいされることもなく、良いエンディングを迎えた後も、心が晴れないままでした。そして、この度ゆいさんの、この絵を見たら・・・心に引っかかっていたトゲがうずくのであります。ズキンズキンと音を立てて・・・。
 ゆいさんがこの絵を描かれたのは、バトラーさん宅の『オウガタロットカード作成計画』の”死神”を描くための習作だと思われるのですが、兜をかぶる直前の表情が、非常に良いとは思いませんか? 厳粛で、供に附く者も声をかけるのをためらってしまいそうな、張りつめた緊張感。
 『タロットカード』の”死神”は、決して暗い死のイメージだけではなく、「実ってしまったものは、刈り取らねばならぬ。」という当然のことを表しております。そして、再生への転換も暗示するのです。
 ハイランド側の彼らに「終焉をもたらすことで、再生を図る。」などと高邁な思想はなかったかもしれません。が、表情を全く隠してしまっていた兜の下の表情は、いかなるものであったのか?と考えることは、無駄ではないと思いたいのです。
 RPGの世界だけでなく、今も世界では”戦い”が日常的に存在します。異なる思想や宗教観、国家観を有する国を、ただその”異なる”、”理解不能である”という理由だけで、かの国を敵国と断ずることは、恥ずべきことなのです。『タロットカード』の”死神”には、”気乗りしない計画”という意味もあります。自らを”死をもたらしに行く者”と覚悟して、戦場に赴く者の内面は、果たしていかがなものなのでしょう。 そこには、敵役・主役の違いなどないのです。
 この戦いに赴く前のガレスの表情をみると、私はそう思えてならないのです。
 塞藤 ゆいさん、掲載許可をくださってありがとうございましたm(_ _)m。

献辞:
この小文を、拙宅の12345番を踏んでくださった、トンキーさんに謹んで捧げます。
非常に遅くなってしまって、本当にごめんなさいm(_ _)m。
たしか、ランスロットと男オピリくんの小説に感想を寄せていただいてたので、ゼノビアンのトークをしようと思っていたのですが(汗)。でも、男前ガレスなら・・・!いかがでしょうか(^^:。


通し番号 NO.14(2005/01/07)
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