オウガバトルシリーズ:勝手にキャラトーク♪♪〜番外編〜


☆「二人のランスロット」について

献辞:
2001年11月24日にれくさん主催のオフにて、あこがれのれくさんにお逢いできた記念にちょっと書いてみました(^^ゞ。 というわけでこの小文は、勝手にれくさんに捧げます。
あのオフがなかったら、そしてもしもれくさんが熱く語ってくださらなかったら、こんなにこの場面のことを考えませんでした。 もっと掘り下げて言えば、れくさんや麻婆さん、イルテッサさんの小説に出会わなければ、オウガの話を自分で書いてみたい☆と思わなかったことでしょう・・。
いまだにレヴェルが全然違いますが、感謝の気持ちを込めて♪

れくさんのサイト『Agnus Dei』のキャラトークは、とても説得力があってお奨めですので、ぜひぜひごらんになってくださいね♪また、二人のランスロット会話シーン(抜粋)も掲載されておられます。

 私はまだ、ランスロット・タルタロスのキャラトークをきちんとしていません。
ですが、ここで二人のランスロットを対比するために、一言だけタルタロス観を述べます。
暗黒騎士ランスロットは、自分自身の強さに自信とプライドを持った人であり、烏合の衆という立場で不平不満を並べるだけの民衆というものを『見下している』人だと思っています。
{ヴァレリア島にいる時点では、そういう観点に立っているということです。そして過去において彼は、民衆に期待して裏切られたのではないかというれくさんの考察と同じように感じております・・。アンド、タルタロスの気持ちもよく分かります。だって、私も『伝説のオウガバトル』で苦労して腹が立ちましたもの〜!!(笑)}

 他方、私は”聖騎士ランスロットは弱い立場の者を責めたりしない。”と思っています。でも、自分のことを大変優れた、強いエリートだと認識してはいないとも思っています(プライドは持っていると思いますが)。
自国の権力者の命令で、戦うという仕事を選んでいる以上、ほとんど暗黒騎士ランスロットと同じことをしているのですが、民衆というものを『見下していない』と思っています。そこが両者の決定的違いなのではないかと思っています。

民衆の弱さも、そして狡猾さも、すでに聖騎士ランスロットは十分承知しているでしょう。よく言われるように、現実を見ないで理想の夢の中で生きているわけでもないと思います。・・身にしみてよく分かった上でも、あえて弁護してるのです。
「彼らは自分の生活を維持するだけで精一杯だったのだ…。」と。
ええ、ちょっと苦しい発言です。ライムで捕まる時の、民衆の冷たさを一瞬思い出したのではないかと私は感じてしまうのです・・。「なぁんだ、あんな強い騎士様もやられちゃうんだね〜。」なんて無責任に冷笑する輩がいたのではと想像してしまいました。・・・そう思うだけで、悲しくて胃が痛くなってくる私なのです(笑)。

確かに「ただ、我々ほど強くないだけだ。」とのフレーズは、暗黒騎士ランスロットと自分を指しているようです。でも、私はもう少し広く”職業として戦うことを選んだ人すべて”と捉えてもいいと思うのです。
「救世主の登場を今か、今かと待っているくせに、自分がその救世主になろうとはしない。」と暗黒騎士ランスロットは言いますが、すべての人が農機具やら道具を棄てて、武器をとって蜂起すべきとでも言うのでしょうか・・。
望みを持つものは、すべてそれに向かって邁進せよということこそ、人間の理想像しかモデルにしていない、可能性の薄い主張のような気がします。

「ばかな…。人には自分の人生を決定する権利がある。自由があるのだ!」
・・・そうです。武器をとるか、農機具をとるか、職業選択の自由とでもいいましょうか、民衆はただ泣いているだけではない。彼らはそれなりに自分たちで出来うるだけのことをしているのです。”国は、武人だけ、王侯貴族だけで成り立っているのではない。”ということを聖騎士ランスロットは知っているのです。たぶん遠征しているときに食料を調達するときなども、その街の民衆を脅して強制的に出させるなどしない人なのです。反乱分子が潜んでいるというだけで街や人を焼き払う、優等意識の固まりの化け物集団とは大違いなんですっ!!

自分は、ある程度強いという自負はあると思います。プライドも暗黒騎士ランスロットに負けず劣らずあると思います。
でも、なおかつ自分もまた弱い者だという自覚もあると思うのです(あの状況で、すでに敗者でしょう・・残念な事実ですが)。
修羅場にはまった時、衆人環視の中で助けてももらえないという状況でも、冷笑する者以外の、多くの怯えた(良心的な)者達の存在を感じられるのは、聖騎士ランスロットだからです。
自分の落ちた「苦い溝」の中で、死をも覚悟して聖騎士ランスロットが思うことは、彼らに対する恨みではないのです・・。
『ああ、彼らでなくてよかった(自分の方が少しは強いから・・)。無事な人々よ、どうかこの後も自分たちで出来る範囲で生活を営んでいってくれ。それこそが平和に繋がる・・。』ということだったのではないかと・・。
もはや、支配・服従の関係、人としての優劣などに汲々としない、ALIの高さの域にまで、聖騎士ランスロットは達しているのです(絶対、そう思ってます〜☆)

 教会で養生しながら、雪を見つめている聖騎士ランスロット・・その姿に”タルタロスとの議論は負けていたかもしれないが、やはり彼は、最後まで自分を貫いた、『騎士の鑑』”とれくさんは言ってくださいました。
 そう、あの状態のランスロットには、”養生することだけが、出来るだけの精一杯”かもしれない・・。
・・・でも、やだ(笑)。
記憶をなくしたまま、騎士を引退して教会や農場で働く聖騎士ランスロットなんて、絶対やだ〜!!(><)
だいたい、『伝説のオウガバトル』で彼のALIをめちゃめちゃにしてヴァンパイアや、ブラックナイトにクラスチェンジさせている人の存在が許せませんよ、私は(笑)。
(・・・オチがこんなので、申し訳ありません・・<(_ _)>・・)

通し番号 NO.5(2001/12/10)
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