オウガバトルシリーズ:勝手にキャラトーク♪♪


☆バールゼフォン・V・ラームズ―――暗黒騎士団ロスローリアンNO.2(炎系・L)

『タクティクスオウガ』 雷鳴は・・閃光の後に

 まずは、いつものように最初の印象から・・。え〜、正直に言うと・・『タヌキ親父』?(爆)
フ、ファンの方には、申し訳ありません(土下座)〜。
いや、いつも申し上げてますように・・・必ず第1回目は攻略本なしで、ゲームクリアするんです(言い訳(^^ゞ)。だから、ゲーム画面中に出てきたバールゼフォンは、フィダック城でのミニキャラの印象が強いのです。
・・・猫背っぽくって・・・執事か大番頭さんみたいな・・・いや、もっと言えば紫のロン毛の兄ちゃん気取ってる人の「爺や」かな??と(爆)・・・ローディスファンの方から闇討ちに逢いそうな発言ですね・・・
 実際、GINGERさんから「私、バールゼフォンのファンなんです。」と言われた時に「はぁ???」と思いましたもん。その後、攻略本をめくってようやく見つけた、きちんと髪をととのえた、大人の香り漂う、ダンディーな紳士!
何だ、よ〜〜く見れば長髪の始末に困ってそうな、あの隣のえっらそうな方より、ハンサムかもしれないじゃないですか?(笑)あ〜またついつい(^^ゞ・・・ローディスファンに・・・絶対ケンカを売ってると思われそうな発言が続きますが・・(汗)

   というわけで、戦闘で対峙することもないので、4章の終わりになるまで完璧に”アウトオブ眼中”のキャラでありました(^^;。そして、バールゼフォンの真の姿が、ようやく見えた時には・・・。卑怯な尊属殺人犯人(自己の親、祖父母等が敬うべき親族であることから、それらの親族を殺した場合は一般の殺人犯より罪が重く、規定されていたのです・・昔。)としか思えませんでした。ハボリムを非常に気に入っている主人公、という役になりきってゲームを進めていた私にとっては、『ハボリムのかたきである、極悪人』というわけです。父たるヴォグラス准将が会話をうち切って立ち去ろうとしたところを、背後から殺した、と記憶していますし。ハボリムに罪を被せ、目をつぶして追放するなど、鬼畜としか言えないじゃないですか!
 ただ、それはデニム(・ハボリム)側、あるいは粛正されることになってしまった元老院の貴族たちからの見た正義という基準によるに過ぎないのかもしれません・・・。

 あの場面・・・。最初にバールゼフォンと父たるヴォグラス准将の会話がありました。そこでバールゼフォンは、元老院こそが腐敗しているからと、教皇派とロスローリアンへの准将の支持を求めて父に説得を試みています。・・・しかしながら、決裂。名将としてのヴォグラス准将の影響力が、元老院と教皇との政争のキャスティングボードを握っているとしたら・・・?まさに、ヴォグラス准将の生死が、国の方向を決めるひとつの要素だったに違いありません。

 もしも偉大なる父が、間違っているとしたら・・・。国はさらに乱れていくかもしれないのです。
 とすれば、・・・!
 あの瞬間にバールゼフォンは即断・即決したのです。他の方法など模索する躊躇も、苦悩も、そして後に悔いる様なども描かれていません・・。「ハボリムを覚えているか・・?」なぞとつらい話をふられても、「・・・愚弟なれど・・。」と平然と会話していましたよね。

 タロットカードの中に『THE TOWER(塔)』というカードがあります。それには、人間が営々と築き上げてきた塔が、落雷(神の怒りの象徴)により、破壊されて・・まるで地獄図絵のように人々が落下するさまが描かれております。突発的な事件等を表す、不吉な意味を持つカードですが、瞬間的なひらめきや、古いものを破壊する改革等の意味もあるようです。それを学んだ時、私は、バールゼフォンを思い出しました。

 「出来れば、兄と対峙するシーンが見たかったですね〜。」と以前のハボリムのトークの時に書きました。もし、今後そういうシーンがあるとしたら、どうでしょう・・?
 『死地から生還』したハボリムは、人道的な正義を旗印に復讐を誓い・・。
 とすれば、バールゼフォンの旗印は何でしょうか・・? 父を殺してでも実現したかった国の体制、ということになるのでしょうか。
・・・そして、その時のローディスの姿は・・・果たしてどうなのでしょうか。ゲームの設定では、忠誠度100%のキャラクターであり、必殺技フレイミング・デスとその発動時のセリフのことを考えると、立派な旗印であって欲しいものと、(敵ながら(^^ゞ)思うのであります。

 逡巡 後悔は 閃光と共に断ち切った
 ”義”か”孝”か 二つの利害が衝突し 
 ”時”も”手段”も選ぶことすらできないが
 父祖から脈々伝わる 恩と愛
 すべての 価値が失せたわけではないが 
 雷鳴は 閃光の後からやってくる・・
 そして その時には すべて終わっているのだ
 

    献辞:
この小文を、拙宅の5555番を踏んでくださった、GINGERさんに謹んで捧げます。
シリアス、そして時にユーモラスなバールゼフォンをこれからも描いてくださるのを楽しみにしております。


通し番号 NO.9(2002/10/15)
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