オウガバトルシリーズ:勝手にキャラトーク♪♪


☆ユミル・デュルメール

『オウガバトル64』 ・・・クリスタルのような・・

主人公が見つめる、清らかさとせつなさを併せ持った、透明な水晶のような美少年。
登場時に「うわ〜、やっとオウガシリーズにも可愛い女の子がっ(嬉々)!」と誤解しました、私はね(笑)。
神秘的な瞳で見つめてくれて「僕だけの騎士になってほしい・・・。」第二王子という身分なのに、この素直さ(・・・冷遇されているからね)。
え?俺ってば、頼られてる?? 「はいっ!はいっ!喜んで!!」(おばか丸出し(^^ゞ)
コントローラーを握ると主人公になりきっちゃう私としましては、何とかユミルの騎士になりたいと切望しましたよっ!・・・でも、なれんかった(涙)・・・
だから、手にいれられなかった宝石のように魅了され続けてしまうんだろうね・・。
あのクリスタルが砕けないように・・・守ってあげられなかったという後悔とともに。


で、ユミルのトークしたいっ!という意気込みはあるのですが・・一言お詫びを<(_ _)>。
『和解する』、『私情をすてる』という重要な選択肢で、シナリオが分岐しますが、それでユミルの性格付けが全然違うのですよ・・・。実は1回しかクリアしてない管理人は、片面からしか書けないのです・・よくよく考えたら。ごめんなさい。・・・というわけで後に補足したいな〜と思います。

とりあえず、『私情をすてる』という選択をしました。父アンキセスとも合流しない方を選んだのはただの意地です(爆)。
オウガバトルシリーズをプレイするのは、これで3回目なんですが、いつも思うことの一つに「兄は怪我をしていて。」「よくも私の・・。」と怨嗟し、復讐のために殺意を有する人間の多いこと。
う〜ん、身内愛・・?たしかに家族は大事だ。恋人、子供を失ったら半狂乱だ。
・・・・だけどリーダーになってしまったら、それでいいのか?それだけでいいのかよ?っていう意地で。
Aボタンを押すときには、頭のなかでは「これでユミルとは、離れちまったぜ。」という声がこだまして・・・後悔しつつも(^^ゞ。

というわけで、こちらのユミルはあくまでも清らかです。
父王を葬ることに、遺恨、怨嗟、復讐などの裏付けはいっさいありません。殺したくて殺すわけでもなく、権力をもぎとるわけでもなく、必要だから殺すのです。
魔界に行くときには、すでに主人公に「さようなら」という別れの言葉を呟きます。(他ルートでは、「すぐにもどるからね。」という言葉・・一緒に権力を持って政治をしようという意志が感じられます。)
ローディスのせいで、魔界の果実を口にして自己の強大な魔力に気づいたユミルは、自分をも含めてオウガバトルの原因になりそうなものをすべて消し去るという目標を持つに至ったのです。
この自制心!クリスタルのような傷つきやすい少年がダイアモンドのような、輝ける固い意志をもっていたと気づくのは・・・悲劇の後でしたが・・。
彼には「オーヴァーロード」という固有のクラス名が付けられています。あらゆるロード資格を持つ者の中でも、復讐心等私利私欲を排除して、自己の命をも捧げる彼にはふさわしいクラス名かもしれません(”overload”は重荷という英語ですし)。

・・ちなみに最も好きなシーンは、彼の絶望の混じった目的を聞いた時に、主人公がユミルを引き留めようと説得にかかる、その時、一瞬ユミルが躊躇するところです。
どんなに崇高な理想を抱いていても、やはり彼は淋しかったのでしょう。そして主人公を敬愛していたのでしょう・・・
 ・・・僕はいったい、誰なんだ・・?
 ・・・何をするために生まれたんだろう・・?
人は誰しも、自分の存在理由を疑い、立ち止まる時期がある・・ そんな経験をしたひとは、彼の痛みを少しなりとわかるのでしょうか。


献辞:
この小文を、拙宅の2000番を踏んでくださった、こけろうさんに謹んで捧げます。
あの〜、また別ルートをやりましたら、ちょびっと手直しさせていただきますんで(^^ゞ(ケリコフ風手揉みつき♪)・・・

通し番号 NO.2(2002/11/10)
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