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スライド 7 / 17
しかし、田舎から出てきたばかりの年若い一学者に、江戸での生活はつらく、厳しいものでした。
「私は、これで良いのだろうか。数える弟子も少なく、貧乏しながら、このまま江戸にいて、一体どうなるのだろうか。」
気弱になり、いまは亡き母を思い出しました。すると、「甚三郎よ、お前の夢は何だったの。世のため、人のために、立派な学者こなることではなかったの。生活が苦しく、明日の日がわからなくても、夢に向かい、希望に向かいさあ、元気を出しなさい。」
お母さんの励ましの声が胸に聞こえてきます。
「よし、迷うことはない。苦しくても、この道を進もう。」