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「先生、お元気でしたか。」
と、思わず駆け寄り、目には涙を光らせていました。
「先生、ようこそいらつしゃいました。どうぞこちらへ、ご案内しましょう。」
十三年ぶりにめぐり合った平洲の手をとらんばかりです。教えた立場と教えを受けた者の心と心は、年月がすぎても変わることなく、強く強く結びついでいたのです。
今でも、米沢の普門院のある関根というところは、先生敬うことの尊さを教えた、「敬師の里」(先生をうやまう里)として、人々によく知られたところになっています。