最初 前へ 次へ 最後 インデックス テキスト

スライド 14 / 17

わが恩師、細井平洲を迎えた鷹山公は、

「先生、お元気でしたか。」

と、思わず駆け寄り、目には涙を光らせていました。

「先生、ようこそいらつしゃいました。どうぞこちらへ、ご案内しましょう。」

 十三年ぶりにめぐり合った平洲の手をとらんばかりです。教えた立場と教えを受けた者の心と心は、年月がすぎても変わることなく、強く強く結びついでいたのです。

 今でも、米沢の普門院のある関根というところは、先生敬うことの尊さを教えた、「敬師の里」(先生をうやまう里)として、人々によく知られたところになっています。