症例025
症例提示、UDS提示
59才 男性
既往歴 腰椎ヘルニア
常用薬 なし
現病歴
2年前 PSA6.2
2ヶ月前 尿閉となり近医で導尿。
1日前 再度尿閉となり導尿。
受診日 近医より紹介受診。導尿で550ml流出。
PSA 11.1
尿検査 膿尿なし
膀胱エコー

前立腺エコー

前立腺肥大は軽度と判断されました。
自己導尿を指導しました。自排尿はありませんでしたが尿意は保たれており、尿意があるときに導尿をする事になりました。以前より腰痛があったが最近悪化しているとのことで、腰椎MRIを撮影しました。
腰椎MRI

整形外科で腰部脊柱管狭窄症と判断されました。しかし整形外科での判断としては、狭窄はあり手術適応ではあるが尿閉を来たすほどでは無いという事でした。術前評価の意味も含めUDSが行われました。UDSを行う頃には多少自排尿があることも見られるようになってきていました。
UDS

Quraに”カテ開放”とありますが、自排尿出来ず注入用のカテを開放しています。また、EMGが記録されていますが、すべて注入用ポンプによるノイズです。
UDSを判断してみましょう。