泌尿器科情報局 N Pro

症例035

症例提示

84才 男性

既往歴 糖尿病 CABG 左内頸動脈狭窄

現病歴
10年前 排尿困難あり受診し、タムスロシン開始。
2日後 便秘、排尿困難あり再診。導尿で950ml流出。
1週間後 TURP施行 切除8g 術後排尿障害あり。敗血症を来たしICU入室。その後、間欠導尿を経て自排尿回復し退院。

(10年ぶりに受診)
今回、3日前から便秘、頻尿あり。下腹部痛出現し救急外来受診。導尿で1000ml流出し、泌尿器科受診。

導尿後腎エコー

導尿後膀胱エコー

この時の担当医はシロドシンを処方して帰宅を指示。
翌日、やはり排尿できず再診し、導尿で1200ml流出あり、入院。

腹部CT(膀胱)

膀胱は拡張

腹部CT(腎)

両側水腎症を認めました。

腹部CT(前立腺前部)

前立腺サイズは大きくなく、よく見ると中心部はwater dencityであり、TURP後のcavityがあるように見えます。

どのように評価をすすめてゆくとよいでしょうか。