泌尿器科情報局 N Pro

症例036

症例提示、UDS提示

71才 男性

既往歴 糖尿病 脳出血

現病歴
12年前 脳出血で入院中に頻尿あり泌尿器科初診。前立腺サイズ30ml 残尿量200ml前後あり。短期間間欠導尿を行ったが、回復した。タムスロシン(ハルナール)継続を脳外科に依頼した。

6年前 他院でチメピジウム(セスデン)内服。
10日後 頻尿、下腹部痛あり救急搬送。導尿で1200mlの尿の流出あり。前立腺肥大症と神経因性膀胱と薬剤性排尿障害の3者併存による尿閉と判断。間欠導尿で排尿管理を開始した。
2ヶ月後 自排尿回復し、導尿離脱。
5ヶ月後 残尿量180ml程度で安定。タムスロシン(ハルナール)、ジスチグミン(ウブレチド)継続を脳外科に依頼した。

今回、数日前に感冒のため他院で薬物治療開始。2~3日前から排尿困難出現し、救急搬送となった。腹部CTで両側水腎症あり。尿道カテーテル留置し1200mlの尿流出あり入院となった。
入院翌日、尿道カテーテル抜去し、自己導尿指導開始した。

前立腺エコー

前立腺サイズは63mlでした。

いったん退院とし、1ヶ月後にUDSが予定されました。

UDS

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UDSを解釈して下さい。