# 名古屋CDショップ/徹底ガイド ♭


                        

第5回/バナナ・レコード


バナナ/近況

 最近バナナの岡崎店によく足を運んでいる。地方店にしてはクラシックCDの量が豊富で、また他のバナナでは見かけないような珍しいアイテムによく出くわす。入り口近くのバーゲン・コーナーのLP (300円が主流) も要チェックだ。 (2013.1)

クラシック専門ショップ「エロイカ」

 バナナレコード本店の入っている栄町ビルに、クラシック専門店「エロイカ」がオープンした。
このCD不況の中、またファンの多くが (私も含め) 偏屈で高齢化も顕著なクラシックの専門店をバナナがオープンしてくれたことに、私は最大級の賛辞と御礼の言葉を述べたいと思う。お店の第一印象であるが、バナナのカラーもあってかまだこれといった特徴が見られないが、落ち着いたとても良い雰囲気である。新着コーナーやバーゲンCDコーナー (私はまだこのコーナーのCDしか買っていない !! ) も常備されている。
 これからもどんどん努力され、毎日でも行きたいようなお店になってくれる事を心より期待したい。
ただ最近、気になる話を耳にした。バナナ本店と「エロイカ」が入る栄町ビルが老朽化のため、間もなく取り壊されると言うのである。
目の前の丸栄ビルも、古色蒼然となってしまった。数年後このあたりの景色はどう変わっているのだろうか。またバナナの将来は? 大いに気になるところだ。

バナナ近況/最近バナナのクラシックCDが、すこーし安くなったような気がしませんか? きっと大口の入荷があったのでしょうね。クラシックのCD全体が売れ行き不振で業者の大量処分があったのか、それとも誰か高齢のクラシック・ファンが神に召され、そのコレクションの価値が分からない遺族によって、無惨にも売り払われたのか・・・・私の膨大なコレクションも、ひょっとしたら数十年後にはバナナの店頭に並ぶことになるのかなぁ。 いや、その前に世の中からCDというものが消滅し、音楽はみなi-PODで聴くのが当たり前になっているかも知れません。  ああ、諸行無常・・・・(2011.3)

 バナナ/インフォメーション

 東京・横浜にも進出し、いまや中古レコード界のビッグ・ネームにまでのし上がって来たバナナも、開業当時は名古屋の「やまと生命ビル」という古びた建物の薄暗い地下で、細々と営業していました。私は何故かあの頃の「バナナ」を、とても懐かしく思い出します。
 当時名古屋では、今池にピーカンファッジ、大須に円盤屋という2つの中古レコード店が相次いで開業し、ファンの支持もあって、中古レコード店という業種が社会的に認知されて行く期待感にあふれていた、といえます。
 バナナはピーカンなどとは異なり創業当時から発展指向で、あれよあれよという間に店舗数を増やし、現在そのいずれもが繁盛しているように見受けられます。
 思うにその成功の要因は、当時マニア向けの一部の中古レコード店では特定のジャンルのレア盤に法外な価格をつけて、多くのファンから顰蹙を買っていたのですが、バナナはジャンルを問わず広く一般大衆向けに適正な価格で勝負してきた事があげられるのではないでしょうか。
 
 そんなわけで、バナナはどこの店にいっても、ちゃんとクラッシックのコーナーが設けられています。それはそれで非常に有り難いのですが、惜しむらくはその品揃えがごく一般的で、私のような超ベテラン・ファンにとっては、魅力的なアイテムになかなかお目にかかれないというのが実情です。 

 ところで「バナナ」はゴールデンウィークなどをはじめ年数回、栄町ビル11階や金山アスナルなどで、他の中古店 (大坂/キングコングなど) と共催でバーゲンを行なっているのですが、これは絶対に見逃せません。ついこの間のバーゲンでは、オペラのライブ盤が破格の値段で数多く出ており、本当に嬉しく思いました。
 毎年7月に開催される「史上最大のバーゲン」は破格の値段で処分品が放出され、このバーゲンを心待ちにしているファンも数多いと聞きます。
そしてこれら大規模なバーゲンとは別に、各店鋪ごとにいろいろとテーマを設けたセールを定期的に行なっており、これがファンの好評を得ています。
マニアックなファン以上に一般大衆を常に念頭におき、ささやかな夢を与え続けてくれているバナナを、私はこれからも応援して行きたいと思っています。


〜INPHOMATION〜


詳しくはバナナのHPをご覧ください。




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