かに座のあなたへ

１２星座別のパーソナルカード　『かに座』

かに座　{陰（女性）性・水のエレメント・活動宮}
『ＶⅡ　ＴＨＥ　ＣＨＡＲＩＯＴ　（戦車）』かに座を象徴するカードです。『ＴＨＥ　ＣＨＡＲＩＯＴ　（戦車）』のカードは征服・独立という特質をもつと言われます。このカードは、善なるものと欲望との葛藤を御する者を示しています。正位置では、二つの相反する欲求を何とか制御している状態を表します。すなわち、困難を克服、勝利に向けての野望などです。逆位置は、困難が継続している状態、あるいは制御が出来ていない等マイナスの意味を表します。すなわち、暴走、失敗、悪戦苦闘ということです。このカードについては、こちらでもコメントしております。『ＶⅡ　戦車』
かに座の守護惑星は「月」です。
『Ⅱ　ＴＨＥ　ＨＩＧＨ　ＰＲＩＥＳＴＥＳＳ（女教皇）』月（変化と受動的な反応）を象徴する、気質と感情という女性的な精神性を示すカードです。このカードは、神より与えられる啓示（智恵）を示します。正位置では、不明瞭なものが明らかになる喜び、智恵、理解力、洞察、そして女教皇の高潔性を表します。逆位置は、明瞭なものが混沌になること、混沌状態が続くことに耐えられないこと、他方啓示はあたえられたが、知ったがためにさらに深い闇に陥る・あるいは、それを正視できずに表面だけの知識にしてしまうこと等のマイナス面を示します。詳しいカードの意味の解説は、今後オリジナルタロットのページでやる予定です。このカードについては、こちらでもコメントしております。『Ⅱ　女教皇』
かに座の基本的な性格
優しい癒し系の雰囲気を持つことが多く、親しみやすい方です。　ですが、全く別な面を併せ持っています。繊細で傷つきやすいので、一度怒り始めるとヒステリックに陥ります。世話好きで献身的・・。そんなふだんのあなたの姿に甘えていた周囲は、そのギャップにとまどうこともあります。
２枚のカードからのメッセージ
かに座生まれの方の多くは、優しい姿の中に意欲と衝動を秘めておられるようです。　春の単純な陽光ではなく、慈雨（日本の多くの地域では、そういう時期ですね）とその後に現れる虹を思ってください。　他を睥睨するために努力するのではなく、自分が納得した輝きを得るために、我慢と努力をするタイプです。また非常に繊細な面を有していることから、よく他人への気遣いもでき、親切で世話をします。ただ、その自己献身に対する相手の評価にも敏感で、ぞんざいに扱われていることを感じると、それがストレスになります。つまり、『Ⅱ　女教皇』のカードの示すあなたの力＝洞察力が上手に用いられる時、周囲に気配りできる、非常に有能で親切な人間なのですが、マイナスに働くと、知らない方が良かったという程に負の面まで見えすぎてしまい、周囲の無神経な人・雑事にヒステリックになってしまうのです。そこに至るまでの経緯をよく知らない者に表面的に慰められると、それがさらにストレスになるという悪循環・・・。いやになってしまうと、衝動的に放棄してしまうということにも繋がるようです。　　かに座は、星座マークからして、ふたつのものが対象に描かれていますが、象徴２枚のカードにも、『ＶⅡ　戦車』スフィンクス（白黒・・・善と悪）、『Ⅱ　女教皇』のカードは柱（白黒・・・神の愛と神の試練）という相半原理を暗示しております。このことを考えると、この星座の方は、知識や勝利を獲得する可能性に満ちあふれるという素晴らしい資質を与えられている反面、葛藤や障害も多く、内面的にも器を大きくする努力を怠らないようにしなければ、ストレスを抱え込む人生を過ごす恐れがあるかもしれません。　ただ、かに座の長所は、優しさと秘められた努力・・・であることは、間違いないのです。他者のあなたに対する評価がたとえ思うようなものではなかったとしても、倦まずたゆまず努力を続けてください・・。月は太陽がなければ輝かず、虹も陽光がなければ現れないかもしれません。しかしながら、自分の弱さ、ウィークポイントを知った上でも、正面を向いて『戦車』を御するあなたは、とても魅力的だと思います。鬱屈した気分になった時は、ひと呼吸おいて微笑む余裕を持つようにしてください。自己の星座のマークが回転しているように描かれています。『運命の輪』は、良くも悪くも常に流転し続けていることを、あなたはちゃんと知っているはずなのです。

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