TS式期待値講座 |
はじめに |
パチスロは確率の娯楽、いや文化です。 そして確率は数学的に予測・分析可能なものであり 一般に「期待値」などと言われるもの を避けて通ることができません。 私の友人は、出そうな台が分かるので、その台を打つそうです。私が確率の話をすると 「じゃあ、何故負けることがあるのか?」 とふっかけてきやがります。 滅茶苦茶ですね。 その人いわく 「俺はトータルで勝ってるから・・・」 愚かにもほどがあります。 きっといい加減な丼勘定で結構負けているに違いありません。 このように いい加減な心構えでは必敗間違いなしです。 期待値を頭に入れて 収支がプラスになる(プラスが予測される)立ち回り をせずして 必敗の殻を破ることはできません。 ただ 数学的な確率統計における期待値理論は 難解に過ぎる面があります。 また パチスロでは 学者と違って、厳格に正確な数値を求めることを目的としません。 スロ打ちという実践をシミュレートできるものであればいいのです。 そこで、比較的簡単で、分かりやすい TS式(TokaiSlot式そのまんま)期待値 を説明します。 |
公式 |
(BIG獲得枚数/BIG確率+REG獲得枚数/REG確率)>(50/30) であれば期待値はプラス=勝利 よって 勝負 (BIG獲得枚数/BIG確率+REG獲得枚数/REG確率)<(50/30) であれば期待値はマイナス=敗北 よって 打ってはいけない |
説明 |
簡単に言えば、1Gあたりどれだけコインが増加するか?に着目します。 まず、右の(50/30)はコイン千円(50枚で)、30回まわせる よって1Gあたり(50/30)枚のコインを消費するということです。 上記のように厳格性を過度に追求しても無意味であるため、 30回に統一します。 一言でいえば「1Gまわすのに必要なコインの枚数」です。 次に、左は「1Gあたり得られるべきコインの枚数」です(AT等があればそれも加える)。 つまり 「1Gまわすのに必要なコインの枚数」より「1Gあたり得られるべきコインの枚数」が大きければ勝つ という当たり前のことなのです。 |
検証 |
これだけではピンと来ない方もいると思うので、「ニューパルサーR 」を使って検証します。 まず、普通にはずしをする人のBIG平均獲得枚数は402枚です。 この場合 設定1 402/303(1.32)+112/607(0.185)=1.505<50/30(1.667) で1Gあたり0.162枚の損 金額にすると 等価で-3.24円 一日8000Gまわすと-25920円 設定2 402/283(1.42)+112/565(0.198)=1.618<50/30(1.667) で1Gあたり0.049枚の損 金額にすると 等価で-0.98円 一日8000Gまわすと-7840円 設定3 402/264(1.52)+112/529(0.21)=1.73>50/30(1.667) で1Gあたり0.063枚の得 金額にすると 等価で+1.26円 一日8000Gまわすと+10080円 というように設定3から浮きが出ます。 しかし、これは機械がプレイした場合のデータです。 私は時々目押しをミスるので平均獲得枚数は380枚くらいでしょう・・・ それに、フラグ成立ゲームでそろえられるか疑問なので、BIG、REGの獲得枚数から2G分(6枚)引きます。 すると 設定3 374/264(1.41)+106/529(0.20)=1.61<50/30(1.667) で1Gあたり0.057枚の損 金額にすると 等価で-1.14円 一日8000Gまわすと-9120円 で設定3では勝負できません 設定4 374/248(1.51)+112/496(0.23)=1.74>50/30(1.667) で1Gあたり0.073枚の得 金額にすると 等価で+1.46円 一日8000Gまわすと+11680円 つまり TS式期待値公式によれば、私はニューパルサーRは設定4以上で無いと打ってはいけないとこになります。 |
検証2(A氏のケース) |
もし、BIG平均獲得枚数360枚、そろえるのに30枚ほどロスしてしまうA氏(53歳・仮名)の場合なら・・・ 設定5 330/241(1.36)+89/496(0.18)=1.54>50/30(1.667) で1Gあたり0.063枚の損 金額にすると 等価で-1.27円 一日8000Gまわすと-10160円 で設定5でも負けちゃいます。気分屋スロッターA氏は8000Gもまわせないですが、きっと。 設定6は?興味本位で。 330/241(1.36)+112/364(0.31)=1.67>50/30(1.667) で1Gあたり0.003枚の得 金額にすると 等価で+0.06円 一日8000Gまわすと+480円 で設定6で1日打って480円勝ち・・・ このように分析することでA氏はパチスロやめようか?と思うに至ることができるのです。 |
応用編 |
このTS式期待値を使って、絶対に勝てる立ち回りをあみだしたので こちらをどうぞ |
注意 |
TS式期待値はあくまでパチスロを勝つための理論に過ぎません。 よってかなりデフォルメしてあり 細部(たとえば、フラグ成立後の子役取得についてなど)にはこだわっていません。 重要だと思わない点については思い切って排除しています。 しかし、実用性の点からみて 非常に有効なものと考えています。 経済学者の細部まで綿密に検討した統計論ほどあてにならないものはない と 冒頭の友人 も言っておりました(笑)。 間違い等のご指摘はありがたく承りますので、掲示板・メールでお願いします。 |
関連事項 |
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