泌尿器科情報局 N Pro

症例005

症例提示、UDS提示

45才 女性

主訴 尿失禁

既往歴 特になし

現病歴
認知機能低下が急速に進行し、神経内科入院。精査行うも原因不明のため、自立神経機能の評価のために、UDSを依頼された。

認知機能 会話不能。日常生活動作も不能。

ADL 介助歩行可能。

UDS

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座位で検査を行っています。FDが記録されていますが記録ミスで、尿意を訴えることはありませんでした。また、失禁があることにも気付いていません。とはいえ、コミュニケーションがとれないので、本当のところは分かりません。排尿指示をしましたが、指示を理解できず排尿は出来ませんでした。検査後に病棟のトイレに連れて行った所、自排尿があり、残尿無く排尿が出来ました。

UDSの読みと、今後の排尿管理について考えてください。