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〜制御盤製作編〜
この自動ドアは、センサーやボタンの入力を感知して判断し、それを出力して電磁弁を操作します。
今回は、プログラムリレー・ブレーカー・電磁弁・端子台及び配線類を収納する制御盤(木箱)を作りました。
写真と同時に説明していきます。 途中画質悪いですが悪しからず・・・。
木箱をつくるのに使ったものです。
板は写っていませんが、お手ごろに売っていたものを購入しました。(800円)
左上は蝶番です。
その下は鍵みたいなガチョーンと止めるやつです。
右側は、角を補強する金具です。4個入りで100円wなんにも意味ありませんが、Y型端子をつなげてみました。
暇つぶしにはなります(^v^) (暇なんてないのに)
結構難しいんですよ(;_; )( ;_;)
Y型端子は後ほど、端子台に接続するときに使用します。出来上がった外観です。
スイッチの取り付け穴は、3cmのホールソーを使いました。
制御箱の寸法はブレーカ・端子台・プログラムリレー・電磁弁が収まる程度の寸法を採寸して切りました。
今回、手動ののこぎりで切ったので多少歪んだところもありましたが、なんとか出来ました。
電磁弁の端子です。
小さめのY型端子を使って接続しています。
白を常時電源としておき、赤か黒に電気を流すことによって方向を切替します。
緑はアース線です。
ここには、カバーがつきます。
200Vの交流なので極性はありません。フタの表の照光型スイッチの裏側です。
上の2本線はランプ電源です。ランプの電源は6Vなので、
200Vからトランスで6Vに変圧しています。(黒い部分)
下の線は、スイッチの接点に使用しています。電磁弁です。仮止めして寸法を測っています。 上の写真の電磁弁の裏側です。
真ん中のポートが圧縮空気の入口となります。
向かって左側のコックが閉速度調整弁。右側が開速度調整弁となります。
ちなみに、このコックの値段は一個1500円くらい。電磁弁の穴はRc3/8でチューブで接続をするために使用したもの(銀色)はRc1/4です。
そのままでは接続できないので、異形ソケット(写真では見づらいですが)を使用しました。これが、高価で1つ580円します。それを5個使用しました。ここでのポイントは、必ずシールテープを巻くということです。一度巻かずにやってみたら「シュー」と漏れている音がしました。エアー関連の商品は値段が高いです。その点、精度も抜群ですがね。ここで、一応全ての配線が終了した写真を載せておきます。
これから詳しい配線方法を説明しますので、イメージだけでも。
@制御盤に部品を組み付ける。
予め、各部品の位置決めをしておき、ネジ止めしていきます。
ブレーカーは220Vのものを使用しました。電源は濾過器の制御盤からとっています。
右の写真が配線図です。画像をクリックすると拡大します(別ウィンドウ)。
プログラムリレーのQ3接点に照光スイッチの黒線が来ているのは、ランプを点滅させたり、任意に点灯・消灯させるためです。
*図と実物の位置関係から多少配線が異なるところがあります。
A動作仕様を決める。
動作摸式図です。
基本的動作方法は、
@センサー・スイッチを感知して扉が開く。(約3秒)
A開検知スイッチが押され、開タイマーが始動。
B開タイマー(3秒間←自由に変更可能)の設定時間が来ると閉動作へとうつる。
C開動作よりも遅いスピードで閉まる。(時間動作)
これが、基本動作仕様です。
今回は、常に扉を開けておくことと、強制的に閉める動作を付加しました。また、本日開けた回数といままで開けた累積回数をカウントするようにしました。
また、扉が閉まりかけている途中で各ボタンやセンサーが反応した時にすぐに反転(再び開く)動作も加えました。
B空気圧回路の解説。
空気圧の回路図です。
電磁弁の仕様は右下に書いておきました。
@開動作・・・Pから入った空気はBから出てピストンを引く運動をする。同時に、Aから排気量調節コックAを通って大気に放出される。
A閉動作・・・Pから入った空気はAから出てピストンを押す運動をする。同時に、Bから排気量調整コックEを通って大気に放出される。
Cプログラムを考える。
今回もプログラムリレーを使用したので、プログラム自体はシーケンス図です。
下のロゴをクリックするとDLできますが、専用のソフトがないと見れないのです。
専用のソフトがオムロンから無償でトライアル版として配布されているので一度DLしてみてください。コチラです。
D各ボタンの役割。
プログラムリレーのボタンです。(見やすいように番号をふっています。)
今回のプログラムでのボタン動作は次のようにしました。
0・・・本日開扉回数表示
1・・・なし
2・・・累積開扉回数表示
3・・・照光ランプ消灯
4・・・照光ランプ点灯
5・・・なし
6・・・緊急扉閉
7・・・常時扉開(照光ランプ点滅)←6のボタンを押さない限り閉まらない。
E接続確認をする。
制御盤に取り付けた部品の配線を再度確認する。
ちなみに、三相200Vからの電源取り出し方法ですが、3本線がある内の左から2本を結線すれば単相としてとれます。
もし、やられる方は感電の恐れがありますので十分に注意して作業を行なってください。
*第2種電気工事士の資格が必要かもしれませんので、あまり深入りしないでくださいネ。
ここまでで、制御盤の製作はできました。
あとは、現場で様々な部品の取り付けを行なっていきます。