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〜本施工編〜
前回までで制御盤の製作が終わりましたので、実際に扉に施工していきます。
@制御盤を固定する。
下に見える木箱が制御盤です。その後ろ側に見える金属性のパイプにUボルトで止めました。
ちなみに、上に見える白い四角形のものは、井戸水濾過器の洗浄・逆洗の制御盤です。今回はここから電源をとりました。
Aエアーシリンダーをマウント(取付)する。
シリンダーの取付には迷いましたが、片方をボルトで取りつけ片方は柱に置く形を取りました。
扉との水平を見て、ボルト取りつけ穴の位置決めをします。M8のボルトで締めるので、7.5mmのドリルで穴を2箇所あけました。
振動で緩まないように、スプリングワッシャーとふつうのワッシャーを2枚通して締め付けます。
柱に置くほうは、板ゴムで高さをあわせて結束バンドで固定しました。
シリンダーロッドの先端と扉を取付けしますが、微妙に中心位置がずれているのでビニペット(鉄の板のような物)の加工して少し斜めに取付けることになりました。(右図参照) 扉には、タッピングビスを3本使用して締め付けます。
B外ボタンを設置する。
扉の開閉に差し支えの無いところで地面から約1.2mに取り付けます。
スイッチの内径の大きさの穴をあけるのですが、ここの柱はとても丈夫できれいにあけることが不可能でした。
中心から、ドリルで穴をあけ、さらにその4隅に同じ穴をあけ、さらにその穴を基準に細いドリルで丸くあなをあけていきます。
マイナスドライバーをのみの代わりにしてハンマーで叩いて鉄を切っていきます。ホールソーがあれば、一発だったんですが・・・。
なんとか、スイッチが入る穴をあけることが出来ました。しかしどうしてもスイッチと柱の横が干渉してしまうのでスイッチのほうを少し削りました。
ちなみに、このスイッチは制御盤についているものと同じ型の照光スイッチです。が、ランプとトランスは寸法の関係上取り外しております。
Cセンサーを設置する。
センサーに電源線と接点線をつなげます。ここでは、赤と黒がセンサー電源で白と緑が接点用です。(写真左)
センサー用ステーを、加工したビニペットに取り付け扉の上にくるようにします。(写真右)
このセンサーは光電センサーですが拡散反射型といって、向かい側に鏡板などの設置が不要な物です。
しかし、反応する範囲はセンサーの真下から70cmのみです。ですが、自分たちが使用するには問題ありません。
Dリミットスイッチ(マイクロスイッチ)を取付けする。
シリンダーが最後まで引き終わる5cmくらい前にスイッチを取付けます。(写真左)
スイッチのローラーを押し上げるためのステー(L型アングル)を扉に取付けます。(写真右)
E各部品の配線・配管をする。
外ボタンスイッチとリミットスイッチの線はCD間に通しています。
VVFケーブルとスイッチのつなぎには圧着端子を使用しています。
耐圧チューブは、ホースジョイントに差込み、ホースバンドを使って止めます。
全てまとめて、ハウスのパイプに結束バンドで止めていきます。
Fエアーフィルターを取付ける。
電磁弁に入力する前にフィルターを取り付けます。
圧力調整器付なので、ここで管のドレンを抜くとともに圧力を一定に保ちます。
G動作させてスピードを調節する。
実際に動作させて、開く速度と閉まる速度を調節する。
調節するのは、制御盤の後ろのコックです。はじめは、コックの閉じた状態から徐々に開いていきます。
ここまでで、本施工が終了しました。
他の写真は別の場所にUPしておきます。
詳しい写真(別ウィンドウ)
動作具合は自分で言うのもなんですが、最高です。
1つ欲を言うと、開く動作の時に初めは速く開き終わるころに遅くなる動作を加えられると良かったと思います。
いまの状態だと、開いたときにガン!とシリンダーにぶつかっているような音を立てていて衝撃が大きいのです。
今回かかった費用は、細かい部品(配管の止め具などetc...)を含めて約45000くらいです。
予算を若干オーバーしてしまいましたが、市販されている自動ドアは約30万以上します。
力強さについては、余裕のパワーで開け閉めします。ドアにしがみ付いて乗ってみましたが余裕ですw
最近は結構お客さんが直接いちごを買いに来てくださるので、最初は戸惑っていますが、慣れてくる人も多々あり。
とても実用性がある工作ができました。