議会報告 平成19年6月議会の質問             ←戻る

 新緑水クラブの井上正人です。
 議長のお許しを得ましたので、先に通告した順序に従って質問いたします。

 最近の東海市を取り巻く道路網の発展は、目覚しいものがあります。 名港トリトンに始まり名半バイパス、155号線の4車線化、荒尾大府線、名古屋高速3号線の乗り入れなどのめどが立ち、産業道路もこれから進められようとしています。
 愛知万博の開催や中部国際空港の開港に伴っての発展という声もありますが、やはり市長をはじめ県会議員、国会議員等関係者のご尽力によるところが大きいのではないでしょうか。
 東海市内の道路事業は着々と進められています。 ハイピッチで進行中の中心街整備事業においても、主要路線の駅前線、駅北線どちらも立派な道路が計画されています。 しかしいずれも途中で途切れています。

 最初の質問。 太田川駅へ通じる道路整備について伺います。
 名鉄太田川駅を拠点とする中心街と、西知多産業道路や半田街道及び名半バイパスとを結ぶ道路を考える時期に来ているのではないか、という観点から、2項目質問します。

 1点目、将来を見据えた道路整備の方策が必要だが、当局の考えはどうか伺います。


 2点目、計画策定の具体的な時期について伺います。


 次に2番目の質問。 東海市の表玄関づくりに入ります。

 この事業の目玉の1つは太田川駅を挟んで東西に広がる幅が最大50m、狭いところで15mの歩行者専用道路ではないでしょうか。 この歩道の活用こそがこの事業の浮沈を握っていると言っても過言ではないぐらい大変重要な問題です。 その活用策については高校生からの提言もあったように各層から活発に議論され、提言もされています。 また街並み形成部会でもせめてこの歩道の周辺については派手な看板や洗濯物が見えない工夫、またある程度統一性のある街並みをとの意見が出ていますが、すでに建設済の家屋もあり、お寺やお墓もあるので非常に難しいのではないかとの意見もあります。
 しかしある程度の工夫は必要だと思います。
 そこで質問要旨の1点目誇れる街並み形成の達成には地権者の理解が不可欠だがその方策について以下2点質問します。

 1点目、街並み形成部会でも50mの部分とそれ以外ではルールも当然変わってくると結論が出ていたが、基本のコンセプトは重要であると思います。 市は基本のコンセプトについてどのように考えているか。


 2点目は地権者の理解を得るための問題点とその対策を伺います。


 次に質問要旨の2点目に入ります。 にぎわいづくりの方策としてどんでん広場のイルミネーションや、空き店舗を利用したチャレンジショップ事業等が行われてきました。 このがんばっているどんでん広場が今注目されています。
 昨年参加した自治体学校では、地産地消のテーマで岐阜大学の教授がパワーポイントを使ってどんでん広場や、げんきの里などいろいろなところを紹介していました。 どんでん広場が他とちがうところは、農業者と商業者が手を組んで株式会社を設立し事業を行っていて、他は農協等の資本がバックにあるということでした。

 経営は非常に苦しいようだが、是非がんばって成功事例になるようにと言っておられました。 もうひとつは、経済産業省の中心市街地活性化室から2007年3月に発刊された中心市街地活性化ハンドブック「ひとりから始まる中心市街地*商店街づくり」元気で魅力ある中心市街地*商店街に向けて、という大変長いタイトルの冊子に12ページに渡って取り上げられていました。
 地域住民自らの手で買い物環境を守る事例として、区画整理の空白期間を地産地消のスーパーマーケットを起業してカバーすると題し「NPOの気持ち」を持った株式会社設立の背景から今日までの成果と課題、誤算と対応、また新日鉄を定年退職した十数人のグループによる無農薬野菜の栽培が、顔の見える農業として取り上げられるなど、ほんとに詳しく掲載してありおどろかされました。
 結びでは、駅周辺の事業が完了し新しくなった街が見知らぬ事業者ばかりと言うのも寂しい。 賑わいを支え続けた力が新しい街でも発揮されることが期待されるとありました。

 このようにがんばっている方々に報いるためにもにぎわいのあるすばらしい表玄関をつくらなければなりません。 私が以前にも質問した、インフォメーションセンターや行政の出張所、また同僚の本田議員が以前に質問された、ある程度の収容人員を持った文化ホール、さらに先日の職員研修会で講師がライバルの大府市に負けないために少子化対策にもなる保育所、子育て支援施設等の再開発街区への行政の参加が関係者の安心感や理解協力を得て駅前のにぎわいをつくるための1つの方策ではないか。
また住民の要望が非常に強い駐車場の設置について当局の考え方を以下4点伺います。

1点目、行政の参加について協議した回数、部署、協議の経緯


2点目、行政の再開発街区に参加する考えはあるか。


3点目、駅前という立地を活かした行政の参加方法。


4点目、駅東にホテル、マンション、テナントビルができると駐車場不足が当然問題になってきます。 再開発街区を含めた駅周辺の駐車場対策について考えを伺います。


 次に、3つ目の質問降下ばいじんの減量対策に入ります。 個人的に2月に北京へ行ってきました。 天津空港に到着して空港の外へ出た時ずいぶん、靄がかかっていました。 その後バスで北京に移動した後も同じで息苦しさを感じましたが、夜になり暗くなると気にならなくなり次の朝の靄は、慣れたせいか息苦しさは感じなくなりました。
 精神的な要因が大きいようです。 この靄の原因は排気ガスか黄砂あるいはほかの原因も考えられますが、やはり黄砂によるの原因が大きいと思われます。 去る6月8日ドイツサミットが閉幕しました。 地球温暖化防止に向け温室効果ガスを2050年までに半減することを真剣に検討し、中国、インドなど新興5カ国を巻き込んで議論する方向で一致しました。
 来年は北海道での開催です、議長国としての真価が問われます、安部首相の手腕に期待したいと思います。 本市でも6月から9月までクールビズが実施され議会も同調しています。
 28度まではエアコンを入れないというもので、その代わりノーネクタイ、上着着用の強制もなく、個人で工夫し暑さ対策を実践しながら、省エネに貢献しようというものです。
 環境問題は世界規模で意識が高くなっています。 本市ではもうひとつ厄介な降下ばいじん問題があります。 ばいじん量の多い地域では生活面や屋外作業中心の仕事面からも非常に迷惑で到底看過できない問題に発展しています。 関係企業もかなりの予算を投入し散水の強化、環境ネット、高炉の集塵機設置など様々な対策を講じ今後もかなりの予算を計上して努力をし、また住民もこの問題に対する請願を市議会に提出、全会一致の採択を得これを受け行政も積極的に取り組み、環境保全林の計画も進行中です。
 しかし降下ばいじん量の数値は、若干減少傾向にあるものの住民の満足を得られる水準には達していないと言わざるをえません。 ここはやはり原因の究明を徹底し、しっかりとした対策を立てることが求められているのではないでしょうか。 以上のような要旨から以下3点質問します。

 1つ目は、企業の努力に反してなかなか減らない降下ばいじん量の原因は何か。


 2つ目は、溶解性物質と不溶解性物質のバランスから予測できる対策はどうか。


 3つ目は、精度の高い分析を実施して外部の専門家による見解を伺う考えはあるか質問します。


 次に光化学スモッグ対策についての質問に入ります。 この光化学スモッグ注意報や警報はずいぶん昔の30年から40年くらい前にはよく発令され、実際に目が痛くなったりして騒がれていたように記憶しています。
 その後鳴りを潜めていましたが、最近マスコミで盛んに報道されるようになりました。 大気汚染対策が強化はされても緩められているとは思えず、原因物質がよその国から飛来しているとの説も信憑性があるように思えます。

 大気汚染防止法に規定されている、光化学オキシダントの濃度の1時間測定値で0,12PPMを超えた場合で気象条件から見て汚染が継続すると認められるとき、知事はテレビ、ラジオを通じ一般への周知、固定発生源や自動車等に排出の自粛や走行の自粛を求めるとされています。
 警報は0,4PPMで固定発生源には命令、自動車走行には公安委員会の措置要請を行うとされているようです。 本市も光化学オキシダントについては基準をクリアしていない時があります。
 これがすぐに注意報、警報にはなりませんが、住民の不安を解消するために本市の対策と、注意報警報の発令方法について、以下3点の質問をします。

 1つ目、基準値をオーバーしている光化学オキシダントに対する市の見解と対策はどうか。


 2つ目、最近九州地方や新潟で注意報が発令されたが本市の状況はどうか。 BR>

 3つ目、本市の注意報、警報の具体的な発令方法について伺って壇上からの質問を終わります。BR>



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