議会報告 平成21年6月議会の代表質問             ←戻る

 議長のお許しをいただきましたので、新緑水クラブを代表し、先に通告した順序に従って質問します。

 それに先立ち鈴木市長におかれましては、無投票で当選され、まことにおめでとうございます。
 税収が落ち込むことが予想される、大変厳しい4年間ですがしっかり東海市の舵取りをお願いいたします。
 また5月10日に開催されました、市制40周年記念式典では、関係市町からたくさんの来賓をお招きし、東海市出身の著名人のビデオレター等の演出など、さまざまな趣向を凝らし見事に成功させました。関係職員の皆様大変ご苦労様でした。
 この1年間盛りだくさんの40周年記念事業を開催予定でございます、宜しくお願いをいたします。それでは質問に入ります。

 最初の質問は市の財政状況についてであります。アメリカ発のリーマン・ブラザースショック以来、世界的同時不況が起きました。
 わが国も、トヨタをはじめとする自動車業界を筆頭に特に製造業の分野で需要が減り、派遣社員の解雇など社会現象が巻き起こりました。今後も急激な景気回復は難しく、法人税の落ち込みによる市の税収も厳しいと言わざるを得ません。近隣市では市民税の1割引き下げを公約に掲げた市長が当選されたようですが、東海市は優先させるべき課題が山積しております、しっかり計画立案し、まちづくりを進めていくことが重要であると考えます。

 以上の観点から質問いたします。100年に1度の大不況といわれる中、市制40周年を迎えた、市の予算も不況による法人税等の減少により例年になく大変厳しいものになると予想されますが、市長が提唱されておられる「夢・希望・愛」に満ちた元気あふれる快適都市をぜひとも実現させなければなりません。

 1つ目の質問として現在と今後の財政状況はどうか。
 2つ目の質問は今後の財政運営についてお尋ねし次の質問に移ります。

 質問事項の2点目は中心街整備について3つの質問要旨について質問します。
 1点目は一部の新聞記事によると不況により国、県の財政状況は厳しく、中心街整備の事業進捗が遅れるのではないかと悲観的内容の報道がなされましたが、ここ数年はまちづくり交付金等の活用により急ピッチで事業が進められてまいりました。このまちづくり交付金も、不透明な状況に置かれており市民も危機感を感じています。そこで市当局の力強い答弁を期待して以下3つの質問をいたします。

 1つ目は、鉄道高架事業の見通し。


 2つ目は、駅東側整備の見通し。


 3つ目は、事業全体の完成の見通しについてお尋ねし次に移ります。


 質問要旨2点目は、市議会に設置された太田川駅前地区公共施設整備特別委員会で中間報告がなされました。

 1つ目の質問は、中間報告後の状況と今後の見通しはどうなっているかお尋ねします。


 2つ目の質問は、今年の5月中旬に大田まちづくりの会有志と名鉄の連立事業担当者と駅舎についての話し合いが行われました。活発な議論が展開されたようですが、一般的に期待するほど、住民の要望は反映されないとの危惧もささやかれています。
 そうならないために市の果たす役割は重要であります。駅舎について名鉄との交渉状況と今後の見通しについてお尋ねし次に移ります。


 質問要旨の3点目は、今年度策定予定の中心市街地活性化基本計画についてうかがいます。
 この計画についてはすでに多くの市が認定を受けており、建設環境経済委員会で、県外視察を予定している滝川市もそのひとつです。しっかり視察してまいりたいと思っております。
 認定を受けると中心市街地の活性化に対し資金面で有利になるとの事ですが、最近の財政状況の悪化で、計画通りに進んでおられない市も出てきたようで、認定自体が厳しくなるのではとの声も聞こえてまいりました。

 そこで1つ目の質問は、東海市中心市街地活性化基本計画の内容と現状についてお尋ねします。


 2つ目は、内閣総理大臣の認定見込みと、もし認定されなかったときの対策についてお尋ねし、次に移ります。


 質問事項の3点目は、快適な生活のできるまちづくりについてうかがいます。
 質問要旨は東海市の30代男性の未婚率が39,9%と高いことから未婚者対策についてうかがいたいと思います。

 今年2月10日に小渕優子少子化担当大臣主宰の「ゼロから考える少子化対策プロジェクトチーム会議」第1回会合が内閣府で開かれました。
 テーマは「恋愛・結婚、結婚の中でも未婚化・晩婚化の要因分析と社会的な取り組みとその課題の整理」であります。従来の少子化対策からしますと、少し違和感がありますが、出産・育児の前段階で、なぜ結婚をする人が減っているのか考えるのが目的であり納得しました。
 会議の中で中央大学の山田昌弘教授は、現在の未婚者増加の理由を次のように分析しています。
 1つ目は、若年男性の収入の不安定化。
 2つ目は、男女の交際機会が増え自由化したことにより、もてる人ともてない人への二極化の進展。
 3つ目は、成人しても親と同居し続ける未婚者 ■パラサイトシングル が多いこと。これは東アジアの先進国に特有の傾向だそうで、親と同居していれば、収入以上の生活水準が享受できることによる増加とのことであります。
 4つ目は、男性1人で経済的責任を負うことを当然と思う人が依然として多数派を占めていることがあげられています。

 また山田教授は、ベストセラーとなった著書「婚活時代」の中で就職には、「就活」が、結婚には「婚活」が必須の時代がもうすでに始まっており、このままでは、今の若者の4人に1人は結婚できないことになると警鐘を鳴らしています。
 さらにTVドラマでも「婚活」が採り上げられるなど非常に大きな話題性に富んだ課題について、鈴木市長の3期目の公約の一つとして、取組まれることについて心より敬意を表すとともに大きな期待を寄せております。
 実際にこの公約が朝日新聞の全国版に記事が掲載され、ラジオのFM東京より、鈴木市長はインタビューを受け全国で放送され、地元では、FM愛知で放送されました。
 まさに日本全国が注目している政策が東海市で行われるということです。
 そこで、本市の未婚者対策事業について質問します。

 1つ目は、未婚者対策を検討するために東海商工会議所やJAあいち知多等に呼びかけ、官民一体の組織構成や検討内容について、


 2つ目は未婚者対策の一つとして、結婚を決めた夫婦に対し市としての具体的な支援の考えはあるのかお尋ねし、次の質問に移ります。


 質問事項の4点目は、安心した暮らしができるまちづくりについて2点の質問をします。

 最初は保育園の芝生化についてです。
 私がグランドの芝生化を知ったのは、テレビの報道番組でした。ある中学校のグランドを生徒、親、先生、地域の人々が協力して芝をまばらに植え、後は水やりだけ。それに植えたばかりの芝を踏みつけても大丈夫なのでグランドは使用可能、またかなりの低コストで準備でき、2ヶ月もすれば生えそろい、また雑草も取らないでよく、芝生と共生できるということでございました。

 芝生は、ティフトンという西洋芝で私も以前から若干の興味があり、ゴルフ場でこの芝がグリーン周りにあると粘りが強いためにクラブの抜けが悪くアプローチショットに大変苦労したことを思い出しました。
 素人ながら、繁殖力が強く雑草とも共生できる理由はこれだと直感しておりました。
保育園の芝生化について、今年度の予算で計上されており、市内全園の芝植えを今年度以降順次行うという方針を示され、内4園についてはすでに終了しております。

 6月6日、新築なった名和保育園の芝植えを見学に行きました。
 園児と親、ボランティアの協力を得て、二―ル・スミス氏の指導により50cm程度の間隔でポットに入った芝を植えておりました。
 3台設置してあるスプリンクラーが地表面に飛び出ているのが危険だとか3台では足りないのではといろいろささやかれていました。改善の余地が有るということではないでしょうか。
 また健康面では、浮き指に対しても効果があるのではないかといわれています。浮き指は、直立したとき指先が地面や床につかない状態のことで、靴のサイズがあっていないのが主な原因で子供には足の指が自由に動く靴が良いようです。

 弊害としては、バランスが悪く転びやすい、走るのが遅いなど運動能力にマイナスの影響があります。対策は、足にあった靴を履く、裸足で遊ぶ、タオルを足の指先でつかむ等があります。
 足の指が開放され、裸足で芝生の上で遊ぶことは浮き指に大変効果があるようでございます。

 また今年のゴールデンウィークに神戸震災復興記念公園で、東海市の保育園と同じ鳥取方式で12,000uの芝生広場を作るためにボランティアを募り、ティフトン芝のポット苗作りが開催されました。
 このポット苗で6月20日に植え付けが行われる予定だそうでございます。
 このようにいろいろな場所で取り入れられている鳥取方式による芝生化を今年東海市は事業化いたしました。鈴木市長の政策手腕を高く評価するとともに今後の展開に期待し、質問に入ります。

 1つ目の質問は、芝生化にする狙いと効果、


 2つ目は、完成後の管理の方法と課題、


 3つ目は、学校、公園等へ芝生化を発展させる考えはあるかお尋ねし次の質問に移ります。


 次は、東海市民病院と知多市民病院による医療機能の再編に関する質問です。

 平成19年12月24日に示された「公立病院改革ガイドライン」で病院事業を設置している地方公共団体は、平成20年度内に「公立病院改革プラン」を策定し、経営改革に総合的に取り組むこととされました。
 これを受け今年3月に東海市民病院改革プランが策定され、この中で地方公営企業繰出金に係る一般会計から病院事業に繰出しするための東海市基準が定められています。国には基準が無いもの、あるいは国とは違う基準のものが細かく規定されており、この中に公立病院間の再編に伴う経費として一部事務組合又は広域連合の設立に関する経費も定められています。

 また神野県議に伺ったところによると県が主体となって取組んでいる、地域医療連携のあり方について「公立病院等地域医療連携のための有識者会議」の報告書が今年2月25日に示されたということでした。
 この中に、知多半島医療圏における救急医療体制についての記述があり、「今後のあり方」の入院救急医療体制の項目に、圏域北部における救急医療確保のため、東海市民病院と知多市民病院の統合を視野に入れた医療機能連携の検討を積極的に進めるべきである、と明記してあります。
 これまでは、知多半島医療圏における拠点病院は、半田病院だけであるとの県の見解でしたが、若干見解に変化が出てきたのではないかと思っているところであります。

 これを踏まえて質問要旨2点目の質問にはいります。東海市・知多市医療連携等あり方検討会で市内外の有識者を招き6回の会議を経て報告書が提出されました。
 簡単に結論を要約すると、「東海市民病院と知多市民病院は、完全統合し新病院を建設するのが望ましい。しかし両病院とも経営状況は厳しく新病院建設には時間を要すると、思われる事から過渡的に経営統合による医療機能の再編が望ましい」というものです。
 あり方検討会でこのように報告されたことは、ようやくここまでたどり着けたという思いと、これからがたいへんだという思いが交錯しております。

 この6月にも、東海市民病院及び知多市民病院の経営統合に向けた話し合いの場として、両市議会議員も参加した「東海市・知多市病院連携等協議会」が設置されて、両病院の経営統合による医療機能の再編等の具体的な協議が始まるとお聞きしています。医師不足に起因する公立病院を取り巻く厳しい環境は、まったく改善されておらず、改善のための足がかりもまったく見えていない状況です。医療問題は、市民の命と健康を守る根幹であり、両病院の今後について多くの市民が注目しています。

 そこで1つ目の質問は、過渡的な措置としての経営統合について市の見解、


 2つ目の質問は、県の知多半島医療圏に対する考え方の変化はあるのか、また新病院建設の考えはあるか、お尋ねします。


舞台は今後病院連携等協議会の場に移ります。東海市が知多市を引っ張って行くぐらいの力強い答弁を期待し次の質問に移ります。

 質問事項の5点目、ふれ合い支えあっているまちづくりについて沖縄市との姉妹都市提携について質問します。

 これまで山形県の米沢市、岩手県の釜石市、トルコ・ニルフェル区と姉妹都市の締結をしております。沖縄市もここ数年生徒間交流、花火大会には沖縄エイサーの招待、東海市内中学2年生全員の沖縄体験学習、また東海市と沖縄市による相互防災協定も調印しました。姉妹都市提携の機は熟したと考えます。

 そこで質問です、姉妹都市締結への条件は何かお尋ねして次に移ります。


 最後に6点目の質問、生き生きと活躍しているまちづくりについて、2点伺います。

 最初に生涯スポーツの場としての「東海市総合型地域スポーツクラブ」についての質問です。
 施政方針にもありましたが、行政主導ではなく市民自らが企画・運営し健康づくりをするというようにお聞きしています。そこで2点質問します。

1つ目の質問は、設立準備委員会での検討内容とクラブの概要、


2つ目の質問は、問題点と対策についてお尋ねして次に移ります。


 これが最後の質問になります。

 現在日本は少子高齢化が大変な問題になっています。
 この時代に東海市は出生率が高く、また年々人口も増加して10万8千人を超えました。ここではそれぞれの施策について詳しくは述べませんが、鈴木市長が的確に政策運営に取り組まれた結果だと思っております。
 住みよさランキングも全国で16位になり −■東洋経済オンライン− 、われわれも、住みよい町東海市の住民であるということを誇りに思ってもよいのではないでしょうか。

 東海市は、住みにくい町であると、宣伝している方もお見えですが、私はこれからもどんどん発展し住みよくなってゆく東海市を誇りに思い、内外にPRしてゆきたいと思っております。
 人口が増加し、子供の人数が増えることは、東海市にとって大変すばらしいことですが、同時に学校の教室が足りなくなり、特別教室を普通教室に転用して対応している学校が出てきたように聞いております。
 子供は国の宝であり市の宝です。児童の教育を受ける環境整備は重要な行政の義務であります。教室不足の解消については、増設で対応できればよいのですが、物理的に困難な場合は学校区の再編も視野に入れなければならなくなり、かなりナーバスな問題になってまいります。
 これを踏まえて、以下2点伺います。

1つ目の質問は、原因をどのように把握しているか。


2つ目は、今後の対策として話し合いの場を設置する考えはあるのかをお尋ねして、壇上からの質問を終わります。


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