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自動散水システム The Auto Sansui Sistem


■動作部(電動アクチュエーター付ボールバルブ)の取り付け■
 [バルブの取り付け]では手動の開閉バルブの取り付けを行ないましたが、今回は電動のバルブを取り付けします。
 このシステムでしたら、2方弁が丁度良いのですが、都合上3方弁でやることになりました。

 3方弁とは、流れる穴が3つに分かれているものをいいます。
 向かって左側がポートB、右側がポートC、下側がポートAです。
 電気信号を与えることによって、中の弁が回転し、ポートB・ポートCに切り替えができるものです。水の流れは、ポートAから流入しポートBorCへ流れるもの。
 今回、ポートCをエンドキャップでふさぎ、切り替え弁がポートCになったときに水が止まるということにしました。ですから、水を出したいときには弁をポートB側に回転させ、止めたいときには弁をポートC側に回転させればよいということです。


ポートAです。
20mmの塩ビバルブソケットにはまるように、口径は3/4です。
他にも注意しないといけないのが、ネジの有効ネジ数についてです。これは、ねじ山のピッチ(間隔)のことですが、これが違うと上手にねじ込むことができなくなります。ですが、大抵は統一されていますので然程気にするところでもないでしょう。
ポートAにバルブソケットをはめ込むところ。
ここにもシール材を使用します。
動作部周りの配管の様子です。
ポートCは止水してあります。
手動バルブの先に取り付けた様子。
上から見るとこのような感じです。
電動バルブを通ると、直ぐに口径20mmから13mmのパイプに直しています。
上の拡大写真。
写真下部に見えるパイプは、スプリンクラーにつながるパイプです。ここを管が曲がらないように上手に配管します。
配管した様子。
スプリンクラーにつながるパイプ。
ライトカバーをしてあるために少し大きく見えます。
ライトカバーとは管の周りに巻きつけるスポンジのようなもので、冬場の凍結防止や保温に役立てることができます。本当ならば地表に露出している管全てにこの処理をするのが最善だと思われますが、一時的にこの場所のみ処理をしています。
地中のパイプに入るところ。
上の写真のパイプから送水され、直角に曲がって地中へと水が送られていきます。
■制御部(プログラムリレー制御盤)■
 電動ボールバルブの開閉(ポートB・Cの切替)を自動で行なうための制御盤です。
当初の予定では、電気回路でタイマーやリレーを使用して制御盤を作成すつもりでしたが、手ごろなものを探していると、シーケンサによく似たプログラムリレーZEN(オムロン社製)というものがありました。今回はこれを使います。
 家にあった木を切って組み立て、箱を作りました。
そこに、サーキットプロテクタ(開閉器)とプログラムリレーを取り付けます。写真は仮の配線です。
 プログラムリレーとは、コンピュータによりプログラミングした命令にしたがって、スイッチを入れたり切ったりする道具です。このプログラムリレーは6つの入力接点があり、4つの出力接点があります。入力接点は主にスイッチやセンサーをつなげ、出力は電磁弁やライトなどの操作したいものにつなげます。 このプログラムリレーは便利で本体でプログラムが組めます。また、本体のボタンがそのまま入力接点として使用できるので他にスイッチ等を用意する必要がありません。




●配線図●

ボールバルブはを常時導電させます。
黒に電気を送るとポートBに切り替わる。
白に電気を送るとポートCに切り替わる。
プログラムにより接点を閉じたり開いたりすることにより、水を出したり止めたりします。















 季節による散水時間変更などの動作をプログラミングします。
シーケンサーという制御機器を取り扱ったことのある方は分かりがいいとおもいますが、初めて見る人は分からないとおもいます。一応、プログラムの図を書いておきます。
他のソフトで書いたので、上手に貼り付けることができませんでした。
継ぎはぎ部分があると思いますがご了承ください。

上記のものがプログラムリレー(ZEN)にプログラムしたものです。
プログラミングしたデータが欲しい方はメールまたは掲示板でお知らせください。
サーキットプロテクタ(ブレーカー)をONにすると、自動的にカレンダタイマーが始動され通常運転になります。
現在のプログラムでは以下の表の時刻で散水を1分間開始いたします。
カレンダタイマー動作時刻
4月〜6月
7:30,9:00,10:00,11:30,12:30,14:00
7月〜8月
7:30,8:00,9:00,10:00,11:00,11:30,12:30,13:00,14:00,14:30,15:00,15:30,16:00
9月〜10月
8:00,10:00,12:00,12:30,13:00,14:00
11月〜3月
11:00

今回季節時刻変化(カレンダー)動作に加え、ボタンに対応したマニュアル動作も加えました。
入力 動作
電源ON カレンダ・ウィークリー動作
ボタン0 (ESC) 間欠タイマー
ボタンA 2分間散水タイマー
ボタンB 3分間散水タイマー
ボタンC 30秒散水タイマー
ボタンD 5分間散水タイマー
ボタンE(DEL) 全動作停止
ボタンF(ALT) 連続運転(上限1時間)

*長時間(25℃で約2日以上)電源をOFFにすると、コンデンサの放電でタイマー設定が消去される可能性があるのでオプションのバッテリーユニットを取り付けるか、できるだけ電源を落とさないようにしてください。
■まとめ■
自動制御に関しては、プログラムどおりに動作します。
設定した時刻になると、散水が開始し、1分間で元にもどります。
試験段階なので1分間という時間にしてありますが、この時間は容易に変更が可能です。
ホップアップスプリンクラーは見ていると面白いですよ。ニョキって地表にカオを出し、水を撒く。
さらに、半径3メートルまで散水可能です。
今回の作品はカナリの完成度です。1つだけ、スプリンクラーが車に踏まれると、ノズルの先が中に入り込んでしまい、ドライバーで直さないといけないという点があることが欠点でした。
あとは完璧です。
来年はここに芝生を植えて、緑のなかに水がヒカルwみたいなことができたらいいですね。
それではここで自動散水システムのレポートを終わります。
また、質問等がありましたら気軽に掲示板のほう書き込んでください。よろしくお願いします。

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