議会報告 平成19年12月議会の質問             ←戻る

 こんにちは、新緑水クラブの井上正人です。
 議長のお許しをいただきましたので、先に通告した順番に従って質問しますので、誠意ある答弁を期待します。

 最初に、中心街整備事業について質問します。
鉄道高架は、平成23年3月完成に向けて着実に進められており、駅東側の再開発地域も民間の力を借りてホテル、マンション、テナントの3棟建設の案が具体化してきました。 しかしどんでん広場の去就、駐車場不足、高架下の有効活用、駅を挟んだ東西の導線、中心街への進入退出道路の問題等たくさんの課題が山積しており、今後の行政の対応に期待がかかっております。
 この太田川駅前は、10万都市東海市の表玄関で東海市の顔として市民と行政が協力して整備してゆかねばなりません。 その中でも、幅員50mの歩道はこの事業の目玉といえます。そこでこの歩道の活用方法について、歩道周辺の状況も含めて対策をうかがいます。
 この広大な歩道スペースを、どの様に活かし個性的で魅力ある場所にするのか、またその沿道は病院を取り巻く道路と、寺院、墓地に隣接しています。商業スペースが限られている中で、いかににぎわいづくりや憩いの場、そしてやすらぎの場所を提供するかが重要なポイントになります。

 1点目は、歩道と沿道の活用方法についての市の考えはどうか伺います。


 2点目は、限られた商業スペースの動向で集客の年齢層も変わってくると思われるが、市の考え方を伺います。


 街並みや景観に関してのルールづくりは市民に十分納得の上で決定されるようお願いしたい。マスコミでもたびたび取り上げられているような、地域住民同士あるいは、行政や企業対地域住民の間でトラブルになることがあります。

 3点目の質問です、街並みに関するルールづくりは現在どこまで進んでいるか伺います。


 4点目は最終的にどこまで街並みに規制を加えるか、容積率、看板、色、屋根、緑化、壁等について市の考えを伺います。


 つぎに2番目、放課後児童健全育成事業について質問します。
 この問題は新緑水クラブからも複数のものが質問しています。今年度から縦割り行政の垣根を越えて、場所を児童館から小学校に移して、いくつかの校区で先行実施されています。
 場所を小学校に移すことでいろいろなことが見えてきて、とまどいや要望、よろこんでいる声が現場から上がって来ています。そこで現状の分析と今後の対策についてお尋ねします。

 1点目は、先行実施した校区での問題点とメリット及び今後の改善点はどうか、また実施前後の利用状況の変化について伺います。


 2点目は、学校側と市民側のそれぞれの反応はどうか伺います。


 3点目は、次年度からは順次全校区で実施の予定ですが、地域の事情で今までどおり児童館で実施する校区があってもよいと思いますが当局の考えを伺います。


 つぎに3番目、農業の活性化についての質問です。わが国の農業を取り巻く環境は大変厳しいものがあります。後継者不足、輸入農産物の普及、燃料の価格高騰等、様々な原因が考えられます。政府もいろいろ改革を実行していますが、現実はなかなか厳しいものがあります。
 食糧需給率も40%を下回っておるのが現状です。そんな状況の中でも東海市の農家は、特産品のフキや玉ねぎの栽培、花卉園芸等を中心にがんばっています。
 中でも、愛知の伝統野菜である早生玉ねぎは東海市の地名である養父という名前がついており、食感は非常にやわらかく生食、サラダ等には最適で、健康面でも血液をさらさらにする効果がありドクターも奨めておられます。
ところが、今この生産農家が種から苗を育てる段階で大変困っているとうかがっております。その対策について質問します。

 1点目は、母球から採種し苗を育てなければならないが苗の安定供給の対策とその実施時期について伺います。
 2点目は、市としてどんなサポートを考えているか伺います。


 つぎに質問要旨の2つ目、17年度から3年間園芸施設費設置補助金が支給されてきました。
 その支給も今年度で最終となります。この制度は施設園芸農家にとっては、大変ありがたく東海市の特産品を守ってゆく上で的を射た政策で私は大変評価しております。

 そこで1点目は、3年間の園芸施設設置費補助金の成果はどうか伺います。
 2点目は事業を継続する考えはあるのかを伺います。


 最後に、東海産業医療団中央病院と東海市民病院の統合について質問します。

 全国で医師不足による地域医療の崩壊が相次いで報告されています。私も1年前この場で知多市民病院と東海市民病院の連携について質問しました。ところが、現状はそんな悠長な問題ではありませんでした、まさかその時点で地元にある中央病院が、平成20年3月で閉鎖に追い込まれるとは夢にも思っていませんでした。
 中央病院はしっかりとした経営をされていて、今回の医師の退職による経営危機も克服されるだろうと思っておりました。そんな中での突然の閉鎖の話です、まるで電光石化の早業です。
 解雇される従業員の取り扱いはどうするのか、もっと医師の確保と定着を中心にした経営努力をすべきだとの批判も聞こえてきました。

 その後の東海市民病院と東海産業医療団中央病院の対応は迅速で、県市の医師会、名古屋大学病院等の協力をいただき、東海市病院連携等協議会を立ち上げられました。
 今後の知多半島全体の医療、東海市周辺の医療を考え直すよい機会になったと思います。しかし統合が実現しても、しばらくの間はよい方向に向かってゆくのは至難のわざと思われます。これから改革は始まるのだとの立場で考えていただきたいと思っております。
 今後中央病院施設の土地建物無償提供等産業医療団の親会社に対する話し合いの余地は残りますが、知多半島で唯一NICUがあり、地域周産期母子医療センターに認定されている半田病院でも産婦人科医が2人減り、大学病院に派遣要請したが断られたことでもわかるように、医師不足は深刻です。したがって今回の統合に関する迅速で、すばやい対応は、評価に値するとの観点から、以下10点質問します。項目が多くて恐縮ですが簡潔な答弁を期待します。

1点目の質問は、今回の統合は言わば緊急を要する手術であり、副市長を中心とした協議会を立ち上げ迅速に対応されたと評価をしています。そこで統合に至る経緯と統合の意義についてお伺いします。

 2点目は、当初中央病院施設に歯科口腔外科は残さない予定だったのが、途中から協議会委員の助言や歯科医師会の要望もあり、現行のまま常勤医師2名体制で残す方向での提言がありました。
 今後の話としては効率的にも赤字の見込まれる診療科、あるいは半田病院の産婦人科の例もあるように、医師不足の診療科は近隣病院間での調整も必要ではないでしょうか。
 そこで、中央病院の施設での歯科口腔外科の常勤医師は2名のところを1名にし、必要ならば非常勤医師を大学の医局から派遣していただく方法もあると思うが、検討する考えはあるか伺います。



 3点目は、中央病院施設のベッド数は、一般病棟60、療養病棟55、回復期リハビリ病棟39と想定しているが、それぞれの稼働率の予想を伺います。



 4点目は、医師会がアンケートを実施する予定だが、統合できたと仮定して、統合後平成20年度のある時期に、地域住民がどのような医療サービスを望んでいるかの調査をする考えがあるかどうか伺います。



 5点目は、先に述べた半田病院の例でも分かるように、今後も医師確保と定着については大変厳しいと予想されます。
 極論を申し上げますと院長先生には、医師確保と定着について最大の努力をしていただき、そのための財政的、人的支援体制をとることが必要ではないか、場合によっては院長の診療は免除して、病院経営と医師の働きやすい環境づくりに専念していただくこともあってよいのではないかと思うが、市の考えを伺います。



 6点目は、統合後は医師、看護士を含めた職員が増え大所帯になるが、一般会計からの繰り出し金はどれくらいを見込んでいるのか伺います。



 7点目は、中央病院も市民病院も医薬分業を実施し院外処方箋を発行しています。中央病院はほぼ100%であるのに対し東海市民病院は当初の85%の発行率から現在は低下しているようです。
 経営的な面からも発行率は上げていかなければならないと思いますが、今後の医薬分業の方向性はどうか伺います。



 8点目は、中央病院は今度の医師不足は別にして開業以来ほとんど黒字で、一時期赤字になったときも医薬分業の実施で再び黒字になりました。
 その経営手腕を東海市民病院の今後の経営に活用する考えはあるのか、また院長の補佐役として、病院経営のエキスパートを採用する考えはあるのか伺います。



 
9点目は、中央病院、東海市民病院の事務職員の削減について、それぞれの対応について伺います。



 
10点目は、医師の派遣において、今の知多半島医療圏の中では半田病院は優遇されています。その半田病院でさえ産婦人科医の派遣を断られているほど深刻な状況です。
 以前にも質問しましたが、再度、知多市民病院と東海市民病院の連携の考え方を伺って壇上からの質問を終わります。





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