| 議会報告 平成18年12月議会の質問 ←戻る | ||
|
おはようございます。新緑水クラブの井上正人でございます。 議長のお許しを得ましたので、通告順に質問をいたします。 すでに数回、中心街関連の質問をしていますが、事業も進行し、ここ数年が東海市の表玄関をつくる正念場となる時期だと思います。 平成22年度に完成予定の鉄道高架は、3階建ての駅舎というのは承知していますが、それが駅前ロータリーや、駅東の再開発ビル、また東西に160mに広がる50m幅の遊歩道またそれに連なる歩道とどのように関連し、町並みを形成してゆくのか、またにぎわいづくりは、どのようなものなのかこのように大変大事な時期であるとの認識に立っての質問であることをご理解いただいて、誠意ある答弁を期待するものでございます。 質問事項の1点目は、中心街整備事業の現状と方向性について質問します。 この事業は、久野市政時代に東海市には、主だった顔がないとの声があり、名鉄太田川駅前に東海市の表玄関を作ろうとの思いから計画が作成され、議会の承認を経て、さらに国の認可も下りて平成17年度の完成をめざして事業を推進してきましたが、様々な事情から事業期間の10年間延長を余儀なくされて現在に至っています。 その後鈴木市政に変わって、積極的かつ的確な政策が施され、ずいぶん事業が進んだことが実感できます。改めてその手腕に敬意を表するところでございます。 そこで質問要旨の1番目、それぞれの事業の進行状況と今後の進め方の1項目目、鉄道高架、区画整理、市街地再開発事業のそれぞれの経緯を簡単に説明していただき、また進行状況は現在どうなっているかお尋ねします。 2項目目は、以前にも質問しましたが、鉄道高架の22年度完成を視野に入れ、また、駅東の再開発地域のビル、駅前ロータリー、50m歩道についても高架完成と、足並みがそろいそうに思われます。 しかしどうしても気になるのが、この事業の長期化が予想される最大の原因である玉突き移転の多さです。このままでは事業期間の再延長という事態にもなりかねません。 仮にそのような事態になったとしてもその期間は短いに越したことはありません。そこで 住民には2回も引越しがあるという負担の問題は残りますが、集団で一時的に仮住宅に移転していただくような考えはないか、ほかにはどんな工夫があるかお尋ねします。 質問要旨の2番目は、名鉄太田川駅周辺のイメージと方向性についてであります。 国土交通省の役人や、学者等が参加している検討会議が開催され、まちづくり研究会もまち並み形成について繰り返し会議を開き、商工会議所の特別委員会の設置、民間企業による駅東再開発地域への提案、また東海商業高校の生徒による独自の研究など、いろいろな方面から研究がなされています。 これからだんだんとその検討内容が明らかになってくると思います。ここで大事になってくるのが、これらをどのように整合性をつけて構成してゆくかということであります。そこで1項目目は、駅前のイメージ、コンセプトはどうか、お尋ねします。 2項目目は、テーマ、キーワードはあるのか、お尋ねします。 3項目目は、50m歩道と駅東の再開発地域はどこまで具体化されてきたのか、わかっている範囲でお答えいただきたい。 次に地域経済の活性化についての1番目鉄道高架完成前と後でのにぎわいづくりについてお尋ねします。すでに移転になった商店もありますが、今後商店は次々と移転してゆきます。 まだ駅周辺の工事完成までには、程遠い状態のときですので、商店街としての環境は、けっしてよいとはいえない状況です。 こうした場合の商店街の活性化策についてと、50mの遊歩道を活かしたにぎわいづくり、駅東の再開発地区のビルも完成予定ですので、これらをいかににぎわいづくりに活かすかを考えていかなければなりません。 2項目目はどんでん広場の活用策についてお尋ねします。ご承知のようにどんでん広場はユニー太田川店が、鉄道高架事業にともない西側に仮線を通すことになり、駐車場が大幅に減るのと建物の一部が仮線にかかることで閉店に至りました。 大田の町の灯が消えてしまわないようにと地元の有志が立ち上がり、商工会議所も株主として参加し、また200人近い1万円株主も集めオープンしました。 特に移動手段が徒歩しかないお年寄りは、ユニーの閉店により大田の町から肉屋さんが1件もなくなってしまい困っていました。 また企業の育成という観点から、地元の農家の生産直売を核店舗として、周囲に飲食店を中心とした店舗を配して、これらの店舗には、ゆくゆくは駅前整備が整った後の戦力としてもがんばっていただきたいと思っています。どんでん広場は公の部分がかなりある企業だと思います。 友好都市や姉妹都市と提携して、物産交流の場にどんでん広場を活用してみてはと思いますが、どうでしょうか。 東海市やその周辺の市町をみても、沖縄や九州、北海道関係の店は見かけますが、東北関係の店舗はあまり見かけません。物産交流が発展して米沢市や釜石市などと、本物の姉妹都市交流につながることを期待して質問いたします。 質問要旨の2番目は、地域特産品のブランド化について伺います。 東海市には誇れる産業があります。鉄鋼、えびせんべいやトマトなどの加工食品も、そのひとつですが、フキや玉ねぎ等の農産物、洋ランを中心とする花卉産業も誇れるものではないでしょうか。 洋ランのセントレアハッピーバースデーも記念切手まで発行してすばらしいアイデアです。 また、大田町在住の洋ラン生産者がタイ王室に洋ランを献上した記事を読みました。 世界でもその価値が認められた東海市の洋ラン、特にこれら農産物のブランド力向上への取り組みの現状と、今後の対策についてお尋ねします。 次に、質問事項の3番目、市民病院の現状と広域的方向性について伺います。 全国各地の病院で勤務医不足が深刻化しており、NHKの調査では、病院の診療科が次々と閉鎖に追い込まれて、この3年半で224の病院で350近くの診療科が休止または廃止されるなど、医師不足による地域医療の縮小と崩壊が、急速に進んでいるといわれております。 国民の生命と健康をささえているわが国の医療制度は、社会の基盤であり、これまで世界最長の平均寿命や、高い保健医療水準を実現してきましたが、今日の急速な少子高齢化、経済の低成長への移行、国民の生活や意識の変化など、大きな環境変化に直面しております。 このため、今後も真に安定し、また、持続可能なものとするために、国においては、医療制度全般にわたる構造改革を進めています。 地域医療の最前線では、臨床研修医制度の改正による、大きな影響もあり、勤務医不足による診療科の廃止をはじめとして、病院の売却、統合、事業委託なども加速しており、地域医療の根幹を揺るがす大きな社会問題となっています。 この問題は、ほかの地域や民間病院のことばかりではなく、この地域や公立病院にも大きな危機が迫っているということです。 たとえば県外では、県立病院と私立病院の統合の検討も開始されており、県内では新城市民病院の産科、救急医療体制の問題や東栄病院、高浜市民病院の民営化などがクローズアップされています。 このような現象は、時間差があるものの共通の課題でもあるため、これまで2次医療病院として地域を支えてきた公立病院についても、役割の見直しや存続そのものの議論が活発に行われるようになってきており、過日の知多市議会でもこの問題が取り上げられていました。 さて、東海市民病院は、これまで地域の2次医療病院としての役割を担い、大変大きな成果を上げてきたことは評価しておりますが、市民の立場に立てば、こういった状況であっても、今以上に安定した、質の高い医療サービスを提供していただきたいと思うのではないでしょうか。 しかし、現状は非常に厳しく、これまでは、診療報酬の改定の対策に追われていましたが、これからはさらに医師不足による収入減も視野に入れておかなければなりません。 自治体病院は、採算面だけを考えるのではなく、不採算部門での安定した医療の提供も責務だと思います。 多くの市民が期待しているように、市民病院が医療と経営の両面で、安定した状態を維持していただき、新聞紙上を騒がしている他の地域のように、住民の不安が生じることのないように努力していただきたい。 また、医療は、地域の医療機関が互いにささえ合い、協力することで成り立っており、これまで述べてきた問題については、市民病院だけでなく、近隣地域全体の問題でもあることから、市内だけでなく、市外の病院や医療機関との連携、協力が不可欠であると思っております。地域全体で共倒れをしないように問題意識を共有して、地域医療の縮小や崩壊をくいとめていくことも重要な課題であります。 今後は近隣地域も巻き込んで、広域的な視点からも地域の医療体制、特に救急や入院医療を担う2次医療体制のあり方や方向性について、真剣に議論すべき時期に来ていると思います。 一過性の問題でもなく、時間の猶予もあまりないと考えています。 また、東海市民病院は車椅子を使用している障害者などは雨の日は、車から病院に入るまでの間にかなりぬれてしまうようです。 以上のような観点から質問に入ります。質問要旨の1番目、東海市民病院の医療体制等の現状と課題についての、1項目目、勤務医、及び看護士等の不足の中で市民病院の現状についてお尋ねします。 2項目目は、市民が安心し、安定した質の高い医療サービスを提供していくため、障害者への配慮も含め、早急に取り組むべき対策についてお尋ねします。 質問要旨の2番目は地域の2次医療体制の広域的な方向性について伺います。 1項目目の質問は、市内及び近隣病院の現状の把握についてお尋ねします。 2項目目は広域的な視点により、地域医療の縮小と崩壊を食い止めていくため、地域の2次医療体制の方向性と具体的対応策についてお尋ねして、壇上からの質問を終わります。
←戻る
|
| |