| 議会報告 平成18年6月議会の質問 ←戻る | ||
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議長のお許しを得ましたので、新緑水クラブの一員として先に通告した順序に従って、5つの事項について質問します。 最初の質問は地方分権時代が到来する中、知多北部3市1町で中核市を目指した合併が頓挫した経緯と、10万都市としての対応について質問します。 小泉改革は官から民へ地方でできることは地方にと、小さな政府を目指しています、この地方分権の考え方を受けて、平成の大合併が行われました。平成17年3月までに合併をすれば地方交付税は、10年間継続して支払われ、財源中の交付税の割合が大きい自治体ほど合併に積極的であったようです。 そんな中、東海市、知多市、東浦町、大府市による3市1町の合併は、平成17年3月にこだわらず、任意合併協議会を立ち上げ、それぞれの議会に特別委員会を設け、たっぷり時間をかけて、市民の理解も十分に得る方法で進められました。 2ヶ月に1度の協議会だより発行、街角会議、タウンミーティング、市民参加による専門委員会、住民意識調査等を実施し、事務事業現況調査報告書をまとめ上げ、また住民意識調査もそれぞれの市町で6割の方々が、法定協議会に進むことに賛成するという結果を得てそれぞれの議会での判断を待ったわけですが、ご承知のように東海市議会は法定協議会に移行OKとの議決をしましたが、大府市議会の否決によりこの合併は頓挫しました。 この経緯により、忸怩たる思いをした人、ホットした人、さまざまだと思いますが、私は合併をするかどうかの判断ではなく、今回は法定協議会に進んでさらに議論を深めようとすることに反対の意を示したということは、理解に苦しみます。 少し余談になりますが、新聞紙上で、大府市が反対か賛成か微妙との記事を書いてからようやく市民の間でも関心が高まってきました、私のところにも、俺たちが何にも知らないところで勝手に決めているとか、もっと慎重に議論すべきだ、とか、俄かに興味を持った方が増えたように思います。市民への説明がなかったという人には、協議会だよりをすでに10回以上市の広報と一緒に配布されていることや、タウンミーティング等が行われていることを説明すると、ほとんどが知らなかったり、たよりは見たことあるが協議会たよりに合併のことが載せてあるとは思っていなかったりで、興味がないことは目に留まらない、なんとなくたよりを手にしただけだけではないかと思い、市民への周知の難しさを実感しました。 本市も特別委員会を設けて調査研究しています、事務事業現況調査報告書等を参考に、今後の市政に反映させなければならないと思います。以上のような観点から質問に入ります。 質問要旨の1点目、中核市を目指した合併が頓挫した経緯と今後10万都市としての対応の1項目目、市長は、いろんな場所で説明をされてきましたが、任意合併協議会の会長として、協議会の総括をするべきではないのか、伺います。 2項目目は前段でも申し上げましたが、それぞれの市町の長所短所を参考にして、連携によりこんなことができるのではないかとか、10万都市の東海市としてのこれからの市政にとって参考になるところがたくさんあるのではないか、ノウハウの蓄積をどのように活用されるのか伺います。 P1 3項目目は、現在様々な広域事業が行われていますが、支障はないか伺います。 4項目目の質問ですが、少し目を西のほうに向けますと、最近名古屋港を中心として港の機能が多様化して観光スポットとしても注目されています。スーパー中枢港湾構想も示され今後の展開に期待が持てます。陸海空の結節点として東海市は大変重要になってきます。広域的な連携の考え方を伺います。 次に質問要旨の2点目、改正まちづくり3法が成立したが、その対応について質問します。 昨年12月の私の質問で、全国チェーンの大型ショッピングセンターがいかに商店街を疲弊させてきたか、例を挙げて説明しました。今回の改正はまさにその反省に立っての改正ではないでしょうか。今回の改正は、国土交通省と経済産業省が中心になって進めたわけですが、コンパクトシティいわゆる多機能集約型都市づくりで、郊外の規制を強め、都心部に住宅公共施設等を集め、その結果人々の交流が始まり、商業が活性化するというもので、機能を集めるための環境づくりが必要で環境の原点は住宅であり、市街地の再生には中心に人が住むことが条件になる。 また改正中心市街地活性化法では、中心市街地を定めて、中心市街地活性化協議会も、商業系だけで進めるのではなく、役所も金融機関、交通機関、市民も参加したチームで構成し進めてゆく必要があるようです。 以上のような観点から2点質問します。1項目目はこの法律を有効に活用するために、市は中心市街地活性化法の改正をどう認識し、どのような中心市街地を想定しているか伺います。 2項目目はコンパクトシティの考え方は、街の中心に大型ショッピングセンターを誘致すればよいというような、これまでと反対の考えである。合併のところでも触れたように、市民への説明は本当に難しい問題である。その周知方法について伺います。 次に質問事項の2点目、姉妹都市提携について質問します。 姉妹都市は米沢市とのみ提携されていて、細井平洲先生のご縁で盛んに交流が行われ、両市にとって大変有意義なことであると思います。 このたびトルコのいずれかの都市と姉妹都市提携を視野に入れた調査団の派遣を行うということですが、愛知万博のフレンドシップ事業相手国でもあり長い歴史のある国です。日本に対して好感度の高い国だとも聞いています。トルコ国内の都市と姉妹都市提携が実現すれば、すばらしいことだとは思いますが、いきなり姉妹都市提携ではなく、数年間でもお付き合いをしてから考えるのが普通のやり方だと思うのですが、私の考えは慎重すぎて古いのでしょうか。 県内の市町村でこのような動きがほかにどれくらいあるかというのも興味があるところです。また外国との交流では過去に韓国やオーストラリア等の都市とも交流があり、現在も続いています。これらの国ではなく万博のフレンドシップ相手国を選んだということは、万博での交流は、東海市にとって大変有意義でいろ P2 いろな文化を知るきっかけにもなりました。外国との姉妹都市提携には、基本的に賛成ですが今回は少し心配な点もございます。以上私見を申し上げまして、質問に入ります。 質問要旨の1点目、トルコへの姉妹都市提携に向けた調査団の派遣、釜石市との姉妹提携の動きがあるが、現在に至る経緯とその基準についての1項目目、韓国やオーストラリアの都市とこれまで盛んに交流がなされ関係が深まっているが、愛知万博フレンドシップ事業相手国のトルコの都市と姉妹都市提携を模索するに至った経緯について伺います。 2項目目は,複数の友好都市があるが姉妹都市は米沢だけである。その提携の違いと基準をどう考えるか伺います。 3項目目は、トルコや釜石と姉妹都市提携するメリットはどうか伺います。 4項目目は、いろんなメリットが考えられますが、施策への活用をどのように考えているか伺います。 次は教育行政について質問します。 質問要旨の1点目は、本市における児童生徒の生活習慣の状況についてです。以前、教育長の議会答弁で東海市の子供は全国平均より悪いとありましたが、先日の東海市学校保健会総会のあいさつでも開口1番同じことを言われました。その席で、養護教諭により市内全小中学校の小2、小4、小6、中2の1クラスを抽出した、心の健康と生活リズムについての調査結果の発表があり、小学生では27%が、中学生では80%が、夜11時以降に就寝している。小学校4年生の女子で全国2.5%に対し、12.2%その他も軒並み全国平均より高い結果が出、かっとなると物を壊してしまう行動においては、小学校2年生の女子の全国21.4%に対し、35.9%を筆頭にそれぞれ全国平均を上回っています。 またすっきり目覚めた子供ほど朝食をとっている割合が高く、寝る時間が遅いほど朝食をとっていない結果となっています。この後に毎日笑顔で登校できる児童生徒の育成を目指してというテーマで、学校医、学校歯科医、学校薬剤師、養護教諭、PTA、保健師とコーディネーターに校長先生を配置してパネルディスカッションが開催されました。各パネラーの多くが「早寝、早起き、朝ごはん」は大事だと理解しているようでしたが、PTAの方は子供が塾から帰ってくるのが9時過ぎで、どうしても寝るのが遅くなってしまうと反省されていました。 生活習慣の改善には親の協力は不可欠です。このことを踏まえて質問に入ります。 1項目目は東海市では、調査でも明らかなように生活習慣の乱れている割合が全国平均を上回っているが、その認識と対策について伺います。 P3 2項目目は市民活動センターの開所式での講師の先生も力説していましたが、国も力を入れている「早寝早起き朝ごはん」の習慣化は学力及び運動能力向上の上で大変重要であります。その取り組み方法について伺います。 3項目目は家庭での保護者の協力が必要と考えますが、その対策について伺っておきます。 次に質問要旨の2点目、校内での安全安心な学校づくりについて質問します。池田小学校の事件以来全国の教育現場で安全対策が進められてまいりました。東海市でも校門を閉ざし、インターフォンの設置、さすまたの配置などいろいろ施策が講じられてきました。つい先日も防火設備の点検中に、突然シャッターが降りてきて潜り抜けようとした児童が重傷を負う事故がありました。 似たような光景を街中で見かけることがあります。銀行で3時にシャッターが突然下りてきてあわてて潜り抜けようとして、行員にたしなめられていたり、踏み切りで遮断機が下りかけているのに急いで渡ったりするのもこの類ではないでしょうか。学校内では我々の思いもよらない様々な危険が潜んでいるのではないか、東海市の学校ではどうなのか。以上の観点から質問に入ります。 1項目目は、地域連絡協議会も行われていますが、学校内の安全についてはあまり話されません、そこでPTAやコミュニティ関係者の参加した、学校安全会議の立ち上げを検討してみてはどうか伺います。 2項目目は、安全に関しては、校長先生も一目置くような学校安全管理者の配置及び学校安全学習の実施を検討されてはどうか伺います。 3点目は、市内の歴史的文化財の発掘と保存について質問します。 区画整理事業でよく見かけますが、開発により遺跡が発見され調査が行われ、しばらくすると何事もなかったように埋め戻されます。 そこで1項目目の質問ですが発見された遺跡を保存するかどうかどのように決定されるのか伺います。 区画整理事業が完成すると、1丁目何番地のように、地名変更が行われることが多いように思いますが、その区画整理地域内に存在する歴史的、文化的価値が失われないか心配であります。 そこで2項目目の質問は、開発に伴い歴史的価値のある地名等が失われることが心配されるが、今後の対策を伺います。 昨年小学校の学校祭に伺ったとき、児童に戦争体験を語っている人を見かけました。自らの貴重な体験を語るのは説得力があります。また市内の歴史的文化的遺跡をめぐる企画に参加した時、先人の知恵と歴史と文化を地道に勉強し後世に残そうと、ボランティアでがんばってみえる方がいました。こうした方々がいな P4 くなると、東海市の財産とも言うべき、貴重な体験や歴史的遺跡を説明する人が途絶えてしまわないか心配です。 そこで3項目目の質問ですが、かたりべ育成の検討をする考えがあるか伺います。 次は質問事項の4点目環境行政の、指定ごみ袋について質問します。様々な要求が市民から出ています。うちは青い袋は資源回収に協力しているので、余るから白に変えてくれとか、40Lはおもいから30Lがよいとか、またたくさん入るのでその逆がよいとか、余った袋を市で交換してほしいとかいろんな要求があります。すべての意見を反映していては、コストの面でも手間の面でも大変でしょうから、おのずと集約をすることになるのでしょうが、そこで質問に入ります。 現在のゴミ袋になって10年以上経過しているが、色の変化等若干の改善はあったものの基本的に同じ形のものを使用している。市民から様々な意見が出ているが、袋の形状を含めて検討する考えはあるか伺います。 最後に質問事項の5点目、農業行政の認定農業者とそれ以外の農家対策について質問します。 国の政策転換によりこれまでの一律助成から、やる気のある農業の担い手に手厚い助成をしてゆく、いわゆる認定農業者制度に移行して行きます。団塊の世代が大量退職する対策として、その受け皿として遊休農地を活用することや、食糧需給率45%をめざすことも検討されているようです。 認定農業者になるには、4ヘクタールをクリアせねばならず、名古屋周辺と東北地方とでは大きく異なり、日本列島の中で地域間格差がかなり出てくるでしょう。東海市のように都市近郊農業のあり方や農業後継者育成も第5次総合計画の成果指標にもあるように、今後の検討課題となっております。 そこで1項目目の質問ですが、東海地区の認定農業者は少ない状況であるが、本市における認定農業者の数はどうか伺います。 2項目目は、認定農業者育成の考えはどうか伺います。 答弁 3項目目は、国の考えは農業の担い手としての認定農業者重視ですのでその他の農家はかなり苦しい状況になると考えられます。保護対策について伺って、壇上からの質問を終わります。
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