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建築  雑コラム 41

Architecture         The s   Column    

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チェコ・プラハ・ブルノ

昨年11月にチェコに行きました。

          
          ドイツ、ポーランド、スロバキア、オーストリアに囲まれた国チェコ  首都はプラハ(2019.7.21)

チェコは人口1000万人、面積は北海道より少し大きいぐらいの中央ヨーロッパの国です。

プラハを主要都市とするボヘミア地域、ブルノを主要都市とするモラヴィア地域、ポーランド国境近くのシレジア地域の3つの地域で構成されています。

1993年までは隣国のスロバキアと同一のチェコスロバキア共和国でした、戦後は共産圏の国となり、1960年に社会主義共和国と改名される。

しかし1989年の「ビロード革命」によって共産党体制は崩壊した。

まずはプラハから、プラハは第二次世界大戦で大きな被害を被る事が少なかったため、古くからの街の多くの建物が残る事が出来ました。

その数少ない被害を受けて建物が壊された場所に建ったのが、アメリカの建築家フランク・O・ゲーリーが1996年に設計した、ダンシングハウスです。


フランク・O・ゲーリー(1929年〜) (2019.7.22)

        
        ダンシングハウス(1996年) (2019.7.23)

この建物はヴルタバア川沿いにあってかってこの場所に戦闘機が墜落して建物が無かった場所と言われています。

                  
                  ホテルとレストランと事務所の複合建築です (2019.7.24)

                         
                         このうねったガラス部分がゲーリーの事だから魚なのでしょう (2019.7.25)

ヴルタバア川からの鯉の滝登り? モダニズム建築の四角くシンプルな建物とは違った、曲線でうねった形をいつも創るのは理解できますが、

美しいとか、心を動かされる感動を私は彼の作品から感じたことがありません。この建物も同様です。


柱脚部 曲線の柱ですが、つまらないスペースになっています。 (2019.7.26)

             
             ガラス部分を下から見上げた詳細 相も変わらずの看板の裏側でディテールには興味がないのか? (2019.7.27)

                  
                  内部はここまでしか入れませんでした。ホテルのフロントか? (2019.7.28)

                           
                      フロントの向かいにあったザハ風の椅子、この椅子をここに置くならこの直線的なフロントカウンターはないでしょう。

ザハならもっとかっこいいカウンターにしていると思います。 (2019.7.29)

この近くに外壁が全てブラウン管のとても変わった建物がありました、


ブラウン管の外壁の建物 (2019.7.30)

               
               どうも映画館の様です、夜になるとどうなるんだろうか? (2019.7.31)

新しい建物を最初に紹介しましたので、後は中世から残る建物になります。

街は旧市街、新市街、ユダヤ人地区、プラハ城エリアに分かれ旧市街からプラハ城まで続く「王の道」が有名です。

では「王の道」の入り口にあります、「火薬塔」から


火薬塔(1475年) (2019.8.1)

当初は城壁の門でしたが、城壁もなくなり、17世紀に火薬倉庫として使われるようになったためこの様に呼ばれるようになりました。

          
          下部から見上げ、 ゴシック建築で高さは65mある。 (2019.8.2)

                          
                          裏側から (2019.8.3)

火薬塔のすぐ右に1911年にアールヌーヴォー様式の市民会館がある


市民会館(1911年) A.Balsanek設計 (2019.8.4)

             
             かなり装飾的な建物でバロックの様式も少し残っている様に思う。 (2019.8.5)

かってはこの場所は歴代の宮殿があったそうだが17世紀に大火事があって焼失後、1911年に市民会館が建てられた。

                 
                 平面図  (2019.8.6)

                       
                       玄関ホール (2019.8.7)

                           
                           メインステージ (2019.8.8)


パリのアールヌーヴォとは違って華美でお嬢様趣味の様な感じがしました。 (2019.8.9)

          
          市長の間 ミュシャが描いた天井画 (2019.8.10)

王の道を少し行くと


王の道  (2019.8.11)

ピカソやブラックのキュビズムを建築に取り込んだキュビズム建築はチェコのみで発展し、代表的作家ヨゼフ・ゴチャールの黒い聖母の家が見えてくる。

        
        黒い聖母の家(1912年)  (2019.8.12)

                   
                   ヨゼフ・ゴチャール(1880年〜1945年) (2019.8.13)

                              
                             コーナーにある黒い顔の聖母像からこの建物は「黒い聖母の家」と呼ばれるようになった。
                             (2019.8.13)


60度の角度の出窓で立体(キュビズム)を表現しているそうです。 (2019.8.14)

       
       バルコニーの手摺の凸凹もキュビズムを意識したディテールらしい。 (2019.8.15)

細部のディテールに収束していく様子は同時代のアールヌーヴォと同じように感じますが、アールヌーヴォのディテールの方がきれいな様に思います。

                 
                 門扉の詳細 やはり60度の凸凹 (2019.816)


「王の道」をもう少し進みますと旧市街広場に出ます。


旧市街広場  広場の中心にあるヤン・フス像 (2019.8.17)

ヤン・フス(1370年〜1415年)はチェコにおける宗教革命の先駆者でカレル大学の総長もしていた。

      
      広場東 右はティーン教会 左は キンスキー宮殿 

旧市街広場を囲って名所の建物がならびます。 (2019.8.18)

            
            広場北西  聖ミクラーシュ教会 (2019.8.19)

                   
                   広場南西 旧市庁舎 (2019.8.20)


ティーン教会(初期は1135年に宿泊施設としての教会だった?のを1365年に改装した) (2019.8.21)

境界の廻りは店舗や住宅などの建物で被われて正面玄関が広場から見れない不思議な教会でう。

         

火薬塔も四隅に小さい塔が建っていたが、この教会はもっと小塔がたくさん立っている、どうもこれがこの地方の伝統なのか? (2019.8.22)

               
               中庭にある教会の玄関 (2019.8.23)

                    
                    上部 双塔が見える (2019.3.24)

                            
        空間はゴシックの空間ですが、ロマネスク風のアーチと豪華な装飾のバロック風と改装された時代が混合されている。(2019.8.25)

次は広場北西の聖ミクラーシュ教会


聖ミクラーシュ教会(1735年) 

 K.I.ディーンツエーンホファーの設計の建物 (2019.8.26)

        
        手前に双棟(鐘楼) 中央にドーム (2019.8.27)

                
                下部エントランス (2019.8.28)

                      
                      内部 豪華な装飾 (2019.8.29)

                             
                             ドーム部 8角形の不思議なドーム (2019.8.30)

次は広場南西 旧プラハ市庁舎


旧プラハ市庁舎(1338年〜19世紀末)

1338年にこの建物の核となる民家を購入しその後断続的に増改築された建物だそうです。 (2019.8.31)

     
     どうもこの地方はとんがり帽子の屋根が好きそうです。 (2019.9.1)

しかしこの円筒のスペースは何のために作られているのか? ここを左に曲がると時計の壁があります。

          
          どうも天体時計の様で月や太陽などもある、定時になると上の窓から人形が出てきます。 (2019.9.2)

時計の左がエントランスになります。

               
               細かい装飾のエントランス (2019.9.3)

                      
                      エントランスはいってすぐの天井、ゴシックとイスラムが入っているのかな? (2019.9.4)

                            
                            正面のガラス壁、たぶんここは新しい部分、出も19世紀末だから1800年代か?(2019.9.5)


旧市庁舎の棟の展望台から旧市街を見る。正面がティーン教会、その右の黒い塔は火薬塔 (2019.9.6)

         
         豪華装飾の部屋 (2019.9.7)

             
             市長席らしきテーブルのある部屋 (2019.9.8)

                   
                   聖母マリア像の飾ってある出窓、どうもとんがり帽子の円筒の部分はこの出窓の様です。 (2019.9.9)

                       
                       この部屋はゴシック様式で金の装飾もあって豪華です。

造られた時代に合わせた様式が積み重なっています、ヨーロッパの古い建物は500年や600年前の物もありますのでこの様になるのでしょう。
(2019.9.10)

 王の道を進みますとヴルタヴァ川を渡るカレル橋があってその先がプラハ城と続きます。


カレル橋

ここは観光ルートでとても人が多くいます。 (2019.9.11)

         
        横から見たカレル橋 (2019.9.12)

                   
                 旧市街橋塔から見たカレル橋  (2019.9.13)

                        
                        旧市街橋塔 (2019.9.14)
                                  
旧市街橋塔の手前広場横に聖フランティシェク教会(1689年)があります。


聖フランティシェク教会(1689年) (2019.9.15)

     
     エントランス (2019.9.16)

          
          十字型の平面で中央にドームがあります。 (2019.9.17)

                    
                    豪華な装飾と楕円のドーム まさにバロック建築です。(2019.9.18)

カレル橋を渡りしばらく行くと大きなドームの聖ミクラーシュ教会があります。


 聖ミクラーシュ教会(1755年)

ディーンツェーンフォーファ親子による合作で、 ドームの高さは79m 左の棟は鐘楼です。 (2019.9.19)

        
        広場側から見た 聖ミクラーシュ教会 (2019.9.20)

                  
                 豪華な装飾の内部、プラハバロックの代表と言われている。(2019.9.21)

                       
                       丸いドーム外で観た高さは感じない (2019.9.22)

                              
                              正面祭壇 (2019.9.23)