FFT悪戦苦闘日誌(12)


移動する時は、クリックしてください♪♪

  [日誌](1)  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)

[FFT日誌のTOP画面へ] [キャラトーク♪]  [無敵な奥さんのTOP画面へ]  [TOPのメニューページへ]

 
ちょっとだけヨ♪<74:聖ミュロンド寺院>**********************

 「あんたも好きねぇ♪」と、ここで答えられる人!!、グッジョブ♪・・何も出ないけど(笑)。
 せっかく仲間にしたクラウドだけど、本当はすぐにでも元の世界に帰りたいのだろうと思い、実は転送機のある機工都市ゴーグへ行こうと思った。ムスタディオのお父さんがいて、きっともう正常に作動するように調整していたりするかも・・・って。
 が、やはり・・・ミュロンドが気になって通り過ぎるわけにはいかなかった。
 迷子の異世界人には悪いんだけど、妹は囚われたままのわけだし。そちらの方がやはり、急がねばならないんだよ。妹を助けた後に、ちゃんと案内するからさ・・・。ね?もしかしたら、歯が立たないかもしれないけれど、そうしたら尻尾を巻いてゴーグへ直行するからさ。ちょっと覗いてみようよ、てな気持ちだった(^^;。

 寺院の入り口で、男ばかりの団体に熱烈歓迎される(汗)。
 男でも白魔はかわいいなぁ♪って、ああ、確かに言ったじゃな〜〜〜い。
 だけど、僕は女の子の方がいいんだからねッ! 残念!!
 絶対、ルシファー君総受けなんてありえないんだからねっ斬り〜〜(^^)ゞ。

 僧侶しか入れない場所だ、って言うわけで。全員魔法や呪文の達人ばかりだ。
 リーダーっぽい白魔導士(lv40)、召喚士(lv40)、風水士(lv40)、風水士(lv39)、話術士(lv40)、話術士(lv39)。  対するこちらは、召喚士のままの僕(lv45)、白魔導士アリサ(lv45)、久々に行ってみる?と誘われたベイオゥーフ(lv40)が第一チーム。第2チームは、相変わらず元気旺盛なシド(lv46)の後ろに、アイテム投げ達人ラディッシュ(lv42)を配してGO!

   門前で名乗れと言われて、ちゃんと名乗り、妹アルマを返してくれるように言ったが、もちろん僕は”異端者”という札付きのままだったらしくて(^^;、刑を執行してやると言い返されて戦闘に突入した。

 シドが、だいたい1回か2回で一人を殺してしまえるので(汗)、難なく進む。頼りになるけど、やっぱり相手に対して、気がとがめてくるのは何故だろう(笑)。
 僕は、召喚魔法を2、3使ってみたものの、やっぱり大したことがない(涙)。
 相手のHP、銃の64pよりは、ましな位の98pを削るだけ・・・。
 結局、シドにおんぶにだっこ状態から抜けきっていないようで、かなり悔しい。が、ベイオゥーフのミスもかなり多いので、ちょっと安心しちゃったりして(笑)。
 そう、シドは別格だからしょうがないって・・・あきらめちゃおうかな・・と。志が低すぎるかな?
 それに、聞いた話によると、ずっと僕が目指してきた”ものまね士”ってジョブは、あまり効果が期待できないらしいのだ。お笑いに走るしかないのかな・・・。そろそろ、大詰めって気がするのに、どんなジョブを選べばいいか分からないなんて・・・ああ、人生ってヤツは(溜息)。
 ・・・次、行ってみよう。

 
ヴォルマルフを倒せ!!<75:聖ミュロンド寺院広間>**********************

 中に入れば、いるとは思っていたぜ、ヴォルマルフ。
 ・・・と思ったら、いきなり、ていねいなあいさつをされる。
 「会うのは、初めてだね。ディナーにでも・・・」という言葉には、腰を抜かした。
も、もしかして・・・僕が”メリアドールをお嫁さんにください”のあいさつをしに来たと思っているんじゃなかろうか??

 ・・・いや、あのう〜・・・え〜と、お嬢さんはとっても美人ですが、ちょっと強すぎて・・・。で、将来ですね、夫婦喧嘩をすることを考えると、僕はあまりにもヘタレ過ぎてはいないかと・・・ええ、つまりお嬢さんは、僕には勿体なさすぎるな〜と思うんですよ・・・(^^;。
 デニ○が小さい声で「美人で気が強いお姉さんタイプは、僕もパスしたい〜!」って言ってくれるが・・・いくら何でも、君に押しつけたりなんかしないから、安心し・・痛っ!(ああ、ボヤボヤしてたら、メリアドールに、殺られちゃうよ・・(^^ゞ。)

 しかしながら、そんな展開にはもちろん、ならなかった・・・すぐさま、にらみ合いになってしまった。
 たった3名だけど、相手は精鋭ばかりだ。
 ヴォルマルフ(lv46)、ローファル(lv45)、クレティアン(lv44)。
 対するこちらは、時魔導士になってみた僕(lv45)、いつのまにかレベルアップしたシド(lv47)、今日も気合いが入っている浜口○子、もとい、メリアドール(lv45)、赤チョコボのルビームーン(lv41)、赤チョコボについてきたのか?クラウド(lv8)っていう、チーム。

 で、最初から
「アルマを返せ」
「聖石と聖典を渡せ」
と自分の言いたいことを言っているものの、相手の話を全く意に介さない感じのヴォルマルフと僕。・・・なんか、どっかが似ていそうな気もして、かなりイヤンな感じ(笑)。
 それでは、あまりに埒があかないので、僕が「聖典だけだ、」って渡したら・・・そっちの方が価値があったみたい(汗)。というわけで、即座に「用済みだ。」と言われて、かなりむかつく。
 え?何にむかついているかって?自分だよ・・・自分のアホさ加減だよッ!・・・あいもかわらず悪漢に対して
「だましたなッ!!」
なんて言っている、脳天気な僕にだよッ!(^^)ゞ

 で・・・僕は、戦闘中に最も気になっていたことを聞いた・・・。
「どうして、アルマを生かしておく?」・・・と。

 今まで僕は、アルマの心配をしていなかったワケでは、むろんない・・・。どこかでアルマの死と直面しなくてはならないのじゃないか?なんて考えて、夜中に飛び起きることだってある。
 だが、彼らはどうやらアルマを未だに死なせてはいないようだ・・・。人質としてよほど価値があるのだろうか・・? しかし、欲しかった聖典を手に入れた今なら、僕とアルマを共に殺そうとすることだって、出来るはず・・・。万に一つの奪還の可能性を考慮した上での作戦、なのか?・・・そういう風には思えないのだ。

「自分の息子でさえ容赦なく殺したおまえが、何故アルマだけ生かす?」
 ヴォルマルフは、イズルードの殺害について、否定はおろか、コメントすらしない・・・。
「それは、おまえの知るところではない。知りたくば、この私を倒すんだな。」
 メリアドールが口を開く。
「父さん、あなたは本当に父さんなの?」

 僕は、はっとした。そうだよね、いくら疑っていても・・・本当は・・・自分の父親を信じていたいはず・・・。そして、できれば・・・生きていてほしいはず。でも、目の前にいるヴォルマルフのとってきた行動は・・・。
 ヴォルマルフは、父であると肯定したが、メリアドールは食い下がった。
「ランベリー城で、エルムドア侯爵はバケモノに変身したわ。リオファネス城の人々を殺し、イズルードを殺したのは父さんね?」
 いきなり、ヴォルマルフが切れた。
「おまえはバケモノというのかッ!
我々をバケモノというのかッ!!」
 メリアドールの瞳が大きく見開かれたのを、僕らは見ていた。
「やっぱり、あなたは、父さんじゃなかったのね・・・。」
 安堵したように、僕には見えた。というか、僕はメリアドールのために、そうであればいいと思った。

 本当のヴォルマルフは、もうこの世にはいないのだ・・・。目の前にいるのは、ただヴォルマルフのまがい者であるルカヴィだ。なぜなら、本当の父親だったら、息子イズルードの死に関して、何も言わないで済ませられるはずがない。他人の僕ならまだしも、娘に問われてしまったら、直接答えを返さなくても、心が揺れないはずがない。それなのに、自分たちがバケモノと言われるかどうかということを気にかけているとは、いくらルカヴィでも器が小さすぎやしないか?
 イズルードは、息をひきとる最後まで自分の心配よりも、他の心配をしていたのに。そんな彼を殺したのは、その実の父親なんかじゃなかったんだ・・・。それだけが救いだなんて、悲しいことだが・・・。
 メリアドールは、本当に強かった。そして、1回だけヘイストをかけた僕とクラウドは・・・全く出番がなかった(汗)。シドとメリアドールの聖剣技と、ルビームーンのチョコメテオだけで、十分だった。ローファルに集中攻撃しただけで、ヴォルマルフは、逃げていってしまったのだから・・・。

 
に・・・兄さん?・・・・<76:聖ミュロンド寺院礼拝堂>**********************

 ヴォルマルフを追いかけるのか、アルマを捜すのか、そのどっちを優先したらいいのか分からないまま、僕らは 聖ミュロンド寺院の中をうろうろしている・・・。そして、大きくて立派な祭壇の前でヴォルマルフと対峙する。
 そうだよな、確かにしつこいのは嫌いだろう、ええ、僕だってそうだ、いいかげんに諦めて降参したら?
 そして、魔界へ帰って、自分たちだけで幸せに暮らしていってくれないかなぁ・・。全員がルカヴィならば、誰もおまえたちのこと、バケモノだなんて馬鹿にしたりしないだろうから・・(邪笑)。

 な、何だって?!・・・
 僕は目を疑った・・。聖騎士ザルバックを倒せ!・・・だって?

 ザルバック兄さんは、あの憤怒の霊帝アドラメレクにとっくに殺されたと、僕は思っていたのに。
 そうか・・・確かにいきなり消されていた。ということは、魔界に拉致されていたのかッ?!
 だけど、ザルバック兄さんの顔色は悪くて、完璧に死人だ・・・。でも、それなのに、意識があるようなのだ。もう何が何だかよく分からないよ・・・。

 「そこにいるのは・・・炎のルシファーか?
と呼びかけてもくれる。僕は、さらに混乱する。ザルバック兄さんは、死んでいないのか?ルカヴィにはなっていないようだ。何とかバケモノ(魔物)の仲間入りだけは拒否したのだろうか?
 それならば・・・・それならば・・!
 僕は心の中で兄さんと戦いたくないと思う。できるならば、兄さんを助けたいと切望する。だけど、その肝心な方法が、全く分からないのだ・・・。

 ヴォルマルフが召喚したのは、ザルバック兄さん(lv47)の他、アルテマデーモン1匹(lv45)と、アルケオデーモン(lv44)2匹。だが、僕にはそれらの雑魚は、眼中になかった。
  対するこちらは、時魔導士のままの僕(lv45)、シド(lv47)、メリアドール(lv45)、白魔導士アリサ(lv45)、労働8号(lv40)。

 戦闘がスタートする。シドは何も、言ってくれない・・・。そのまま前進していく。その無言の背中を僕は、ただぼーっと見ているだけの気がした。
 僕の番が来たが、僕は皆にヘイストをかけることしか出来なかった・・。ザルバック兄さんが僕に問いかける。
「オレは・・・おまえと・・・戦っているのか・・・?なぜだ?」
「兄さんはヴォルマルフに、ルカヴィにあやつられているんだよ・・!!」
 ザルバック兄さんに近づいたシドが、聖剣技で兄さんに攻撃を加える。
「逃げろ・・・、炎のルシファー・・・。
 でないと・・・オレは・・・オレは・・・
 おまえを・・・殺してしまう・・・。」
「兄さんーッ!!」
 ザルバック兄さんがシドに吸血し、シドがあろうことか、吸血鬼に変身した・・・(滅)。

 さっき、兄さんは言っていたのだ、”手足の感覚がまるでない。”と。
 やはり、兄さんは倒れるまで、ルカヴィに操られたまま、僕らに攻撃を加えざるを得ないのか?
 兄さんも僕も、吸血鬼化したシド以外のみんなも、意識だけは正常なのに。だけど、戦わざるを得ないのか・・・。ザルバック兄さんを倒すまで・・・!

 メリアドールの剛剣技、アリサのホーリー、労働8号の処理を立て続けに浴びた兄さんがゆっくりと倒れる。・・・僕は結局、何もしてあげられなかったのだ。

「すまない・・・炎のルシファー・・・。
 つらい思いを・・・させたな・・・・・・。
 アルマを・・・アルマを・・・助けてやってくれ・・・。
 おまえだけが・・・頼りだ・・・・・
 いくよ・・・、炎のルシファー・・・。さらばだ・・・・。
 ・・・・・ありがとう・・・・。」
 
 ごめん、兄さん・・・。最後の”ありがとう”は、僕は受け取る資格がないよ。
 僕は、本当に何も出来なかったんだ・・・・!
 

 
道は、ある・・・!<77:聖ミュロンド寺院戦その後>**********************

 僕らは手分けして、さらに寺院内をさがしまわった。そして僕は、捜していたアルマではなく、教皇猊下が倒れているのを発見した。最後の息で、教皇猊下は、オーボンヌ修道院という地名を呟く。
 結局、聖ミュロンド寺院の中にアルマはいなかった。もしかしたら・・・アルマもまた・・魔界へ連れ去られたのか・・・。 もしもアルマまでをもザルバッグ兄さんのように、彼らの盾に使われたら・・・と思うだけで、目の前が暗くなる。

 は・・はは・・。目の前が暗いって?
 僕は、どうして、こんなに器の小さい、身勝手な人間なんだろうな・・・?

 自分を直視すればするほど、僕は聖ミュロンド寺院の冷たい床にへたり込んで、一歩も動けなくなる気がする。自分が今まで進むたびに、どれだけ多くのモンスターと人間と、そしてルカヴィを死に追いやってきたことだろうか。
 自分の身内じゃない彼らは、死に値するのだ!、あるいは、仕方のない犠牲だったのだ!と言いきるつもりなのだろうか。

 何をしても・・・結局、無駄なんじゃないか・・?
 もしもアルマまでをもザルバッグ兄さんのように、彼らの盾に使われたら・・・。
 僕は、”それだけは、嫌だ!”と言って、すべてをなげうってしまうのじゃなかろうか。
 僕は、ただ迷走してきただけなのじゃないか・・・?

 ―――聖ミュロンド寺院の縦長の窓から差し込む陽光も力を失って、もうたそがれ時だ。
 出発しなくては・・。次の場所へ! 
 オーボンヌ修道院へ。昔、オヴェリアさまやアルマが学んでいたあの場所へ!・・・何としてもルカヴィをとどめなくては・・・。
 しかし、僕は立ち上がれなかった。目の前にふらりと影がよぎった。・・・・死の影?

「死の影、か。あいかわらずの甘えた坊ちゃんぶりだな。」
 ガフ・ガフガリオン?!
 ライオネル城城門前(27)で死なせた彼が何故ここに・・?
 ああ、これは幻影なんだな・・・。それとも、いよいよお迎えに来てくれたってわけ?

 未だに”自分の足で歩いていない、タダのガキ。”だって・・・?
 うん、そうかもしれないよ、ガフガリオン。
 だって、僕は未だに進んでいる方向が正しいのかどうかすら、分からないのだから。
 (イメージソング替わりに訳した”Stronger”をどうぞ)

 ああ、誰かの声が聞こえる。どこかから・・・僕を呼んでいるような・・・?
「シド・・?」
 この間の僕と同じように、戦闘終了後は、吸血鬼から元の人間に戻っていたのだ・・。まぁ、その方がいいよ、シドは(拙宅設定では(^^ゞ)食いしん坊なんだから・・・。
「もう少し休んでいてもいいのだが・・。あと数刻後には、出発出来るようにと皆、準備をしているよ。」
「すみません・・。つい、うたた寝をしていたようです。」
 泣きながら寝ていたのじゃないだろうか?、僕は顔をゴシゴシとこすった。
「ルシファーくん、さすがバルバネスの息子だ。君はもっと自分を誇ってもいいよ。」
 ・・? 落ち込んでいるから、慰めてくれているつもりなのかな・・?
「ありがとうございます。もっと強かったら、良かったなと思うのですけれども・・。」
「私は、君は強いと思う。・・・迷うことのできる人間が、真に強い人間だと思うからだ。
すばやい攻撃、力を込めた攻撃・・・それを目指すためには、迷いを捨てるのがてっとり早い。だが、君は、迷いを、迷う心を捨ててはいない。いざ最後の瞬間にでも、振り下ろした剣を、瞬時に引きもどせる能力と心を秘めていられるから、迷うし、強いのだ。」
「・・・はい。・・・ありがとうございます。」
 僕は正直に言って、シドの言うことはよく分からず、禅問答みたいにしか思えなかったが、黙って頭を下げておいた。ヘイストも1/2の確率でミスっていた自分をよく知っているわけだしね・・・(^^;。
 ただ、シドの心遣いはうれしかった。次にいった先で、シドの好きな豆大福がおやつに出てきたら、僕の分を一個足して置いてあげようと思った。

 ―――僕は、さっきの夢の中で、最後に自分が言った言葉を思いだしながら、集合場所まで歩いていた。
 やはり未だに、進んでいる方向が正しいのかどうかは、分からない。だけど、以前とは、ちょっと違ってはきているんだよ、ガフガリオン。
 とりあえず、僕の前にある道を僕はたどっている。自分の足で進んで、一個一個確かめて、後悔したりしつつ、前進している。のろのろと迷いながら、だけどね。

  『遅かれ早かれ、僕も死んで地獄に行くんだろう、そうしたらまたよろしく・・・。』って、言ったのは忘れてないからね、ガフガリオン。
 だから、もう少しだけ待っていてくれってば。
 道がある以上、僕は行く。さぁ、出発だ!!
 [次を読む]