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建築  雑コラム 42

Architecture         The s   Column    

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ノルウェー オスロ ・ フィンランド ヘルシンキ

2020年  明けましておめでとうございます。



オスロ オペラハウス (2008年) (オスロ中央駅近く)  (2020.1.1)

昨年6月にノルウェーの事務所 スノヘッタ が設計したオペラハウスが観たくてオスロに行きました。

              
              ノルウェー地図 スカンディナ半島の先端にオスロはあります

ヘルシンキ・ストックホルムとほぼ同じ緯度でこの緯度ですとオーロラは見られません(20201.2)

スノヘッタはノルウェーの建築家シェティル・トレーダル・トールセン(1958年〜)とドイツ生まれでアメリカで活躍する建築家

グレイグ・ダイカース(1961年〜)を中心にオスロとニューヨークを中心にパリ、サンフランシスコ、香港などにも事務所を置く建築家組織です。


シェティル・トレーダル・トールセン(1958年〜)

                  
                  グレイグ・ダイカース(1961年〜)

スノヘッタ のホームページを見てもらえば分かりますが世界中に事務所を持ち若いスタッフが100人位居る大事務所です。(20201.3)

デンマークのBIG,3XN,シュミットハーマンラッセン上海のMAD,この後ヘルシンキで出てきますALAなど数名の若い建築家を中心とした世界中に

作品を創る組織大事務所が最近の若い建築家の傾向の様です。

日本でも巨匠の時代は過ぎて 象設計集団ぐらいからみんなで話し合って創る傾向はシーラカンスやみかんぐみ、SANAAなどで見受けられる、

しかし世界に事務所を持つほどの大組織に発展したケースはあまり見ない。

そういえば隈さんの事務所はパリや北京にも事務所があって100人以上の大組織になっていますね。



屋根が大地とつながって建物と大地を一体化する建築は多くの建築家がイメージして来ました。(2020.1.4)

しかしこの建物程きれいにまとめられたものはありません。

大地、屋根、外壁は全て同じ白い大理石で作られています。

建物はフィヨルドでできた入り江のほとりに建っています。

       
       エントランスはこのスロープの左下になります。(2020.1.5)

             
             海側にもスロープがあります。(2020.1.6)

                                 
                                 建物とスロープのさかいにはグレーチングで排水がとってあります。(2020.1.7)

スロープは屋根から浮かせて大理石が置かれていて目地は隙間のみで雨は目地から下の屋根に落ちていくようです。


最上部 多くの人がいます (2020.1.8)

             
             ホール 左がエントランス右が木の壁部分が劇場部分です (2020.1.9)

                    
                    劇場部分 正面がエトランスがみえる (2020.1.10)

                        
                        この透けて中が明かりが仕込んである壁の中は実は便所になっています  (2020.1.11)


劇場ラウンジ 幕間に多くの客がワインを飲んでいます (2020.1.12)

       
       劇場の木壁詳細  いろんな形の木がランダムに並んでいます 天井も木です  (2020.1.13)

               
               劇場へは大階段から二階へ上がりラウンジとなります  (2020.1.14)

                     
                     劇場廻りはスロープになっています  (2020.1.15)

                        
                        オペラハウス劇場  (2020.1.16)

                            
                            客席の前には液晶パネルがあって英語の字幕が出てくる  

この日観たオペラは現代風になったシンデレラ ノルウェー語でした。  (2020.1.17)

オペラハウスの隣の敷地は伊東豊雄さんの作品紹介で良く出てくるオスロダイクマン中央図書館コンペディション案の敷地で現在建設中ですが、

伊藤さんの案ではなく誰に決まったのか分かりません。


伊東豊雄 オスロダイクマン中央図書館コンペディション案  (2020.1.18)

            
            建設中のオスロダイクマン中央図書館  (2020.1.19)

                       
                       縦のストライプが特徴 最上階の逆スキップはレムコールハスがしそうな感じだが  (2020.1.20)

伊東豊雄さんの多孔質の案の方が斬新な感じがしますが、あれがオペラハウスの隣に建ったらオペラハウスと調和はしなかったかもしれません。

調和の面ではこちらの建物の方が主張が穏やかです。

この図書館の裏のエリアは新しい建物が並ぶエリアで面白い建築がならんでいます。


アルミの外壁で中央に大きな開口のあるビル (2020.1.21)

        
        伊東豊雄さんの銀座ミキモトビルの様なビル  (2020.1.22)

               
               伊東豊雄さんの銀座ミキモトビル  こちらの方が良いでえすね  (2020.1.23)

                       
                       下部に大きな開口をもつガラスのビル  (2020.1.24)

                            
                            アトランダムな欠き込みのエッジビル  (2020.1.25)

                                  
                                  正方形を基調とした少しポストモダン風のビル  (2020.1.26)

                
                中央駅の線路を越えて新しい区画の反対側にわたるトラス梁から吊られた橋  (2020.1.27)

次は1950年に竣工したオスロ市庁舎を紹介します。

北欧の市庁舎はストックホルムもコペンハーゲンもオスロもナショナルロマンチック様式の重厚なとても立派な市庁舎です。

村野藤吾の宝塚市庁舎もこの影響が見受けられます。

ストックホルム市庁舎ではノーベル賞の表彰パーティーが行われますが、ここオスロ市庁舎では平和賞の記念パーティーが行われます。


二つの塔が立つレンガ作りの市庁舎 (1950年)

東京都庁舎も双頭ですがオスロ市庁舎の双頭よりはパリノートルダム寺院の双頭に近いと思います。 (2020.1.28)

設計はノルウェーの建築家アーンシュタイン・アーネベルグ&マグナス・ポールデンによります。

               
アーンシュタイン・アーネベルグ(1882年〜1961年)         マグナス・ポールデン(1881年〜1958年) (2020.1.29)


外壁の部分詳細

多分に村野藤吾さんのディテールを見ているような気がしますが、村野さんは北欧の建築特にラグナール・エストべリに影響を受けていますので

この建物からも影響を受けたとみてよいと思います。 (2020.1.30)

        
        ノーベル賞平和賞記念パーティーが行われるホール (2020.1.31)

              
              フィヨルドのピーペル湾が望める部屋 (2020.2.1)

                    
                    ベランダ越しにピーペル湾 (2020.2.2)

                        
                        ダンスが行われるホール この日は結婚式なのかウェディングドレスの花嫁さんがいました。 (2020.2.3)

                                  
                                  ノルウェー出身のムンクの絵が飾られた部屋 (2020.2.4)


市庁舎から湾へ少し行くとノーベル平和賞センターがあります。


ノーベル平和賞センター

歴代平和賞の受賞者の紹介がされています、日本からは佐藤栄作さんが受賞者になっていますが、私の感覚ではなぜ? (2020.2.5)


          
         アルフレッド・ノーベル(1833年〜1896年)

ノーベルはスエーデン人でダイナマイトの開発で巨万の富を築き その遺産によってノーベル賞は維持されています。

ストックホルムも、ここオスロも地盤は岩盤がむき出しになっていて、ひょっとするとスカンジナビア半島は岩盤の地盤なのかもしれません。

そんな岩盤の地盤を掘ろうとするとダイナマイトが必要になるのは理解できます。 (2020.2.6)


湾に突き出した岬の上には1290年代から城塞となったアーケシュフース城があります。


アーケシュフース城 (2020.2.7)

       
       塔詳細 (2020.2.8)

             
             議会場のような部屋 (2020.2.9)

                   
                   反対側 パイプオルガンがあるので議場ではなく、教会の部屋かもしれません (2020.2.10)

                      
                      ボールと天井の展示スペースをつなぐ廊下のような部屋 (2020.2.11)

                             
湾が望める部屋 (2020.2.12)

           
           食堂? (2020.2.13)

アーケシュフース城の近くに19世紀に銀行として建てられた建物に2008年にプリツカー賞を取ったノルウェーの建築家スヴェレ・フェーンによって

増築されたノルウェー建築博物館がある。


スヴェレ・フェーン(1924年〜2009年) (2020.2.14)


ノルウェー建築博物館 エントランス 19世紀の旧建物から入る (2020.2.15)

               
              スヴェレ・フェーンによって増築された部分 (2020.2.16)

                              
                              増築部分内部 (2020.2.17)

スヴェレ・フェーンの作品は市内にコロッセウム・シネマもあります。


コロッセオ シネマ (地下鉄 Majorstuen) (2020.2.18)

コロッセオシネマの近くにヴィーゲラン彫刻公園があります。(トラム12番 Vigelandsparken駅)


ヴィーゲラン彫刻公園 (2020.2.19)

この大きな公園の中にはノルウェーの彫刻家グスタフ・ヴィーゲランの「人生の諸相」をテーマとした、老若男女の裸体の彫刻があります。

        
        橋の中央にある有名な「怒りんぼう」 (2020.2.20)

                           
                           丘の上に立つ多くの人体が重なり合った塔

観光地として多くの観光客が来ていましたが、夜に訪れるには少し怖い公園です。(2020.2.21)

オスロは画家ムンクの故郷でもあります。


エドヴァルド・ムンク (1863年〜1944年) (2020.2.22)


ムンクといえばかの有名な「叫び」

              
               「叫び」  この絵は一枚ではなく5点以上制作されたそうです。 (2020.2.23)

                         
                         ムンク美術館 (地下鉄1〜5号線 Toyen駅)

この美術館は2019年7月に閉館となり新館は2020年に新館がオペラハウスの近くに開館します。  (2020.2.24)

ノルウェーの古い建物が集められた施設ノルウェー民俗博物館(バス30番 Folkemuseet駅)がオスロの郊外にあります。  


ノルウェー民俗博物館 入口

ノルウェーの民家も日本と同じ木造が主体です。 (2020.2.25)

        
        屋根に草が生えていて、最近よく見るエコロジーハウスと同じです。 たぶん草にはf断熱効果もあるのかもしれません。(2020.2.26)

             
             こちらはログハウスの二階建てや梁屋根には草が生えています。(2020.27)

                      
                      ログハウス 内部 (2020.28)

日本でも屋根に草を植えたがる建築家藤森照信さんは建築史家なので多分これも見て見えるのでしょう。


藤森照信(1946年〜) (2020.29)

            
            草屋根のラコリーナ近江八幡 (2020.3.1)


スターブ教会 (2020.3.2)

                      
            後ろから (2020.3.3)

キリスト教の教会ですが、木造で独特な形をしています。

                                 
                                 丸太の柱 梁は意外にうすい (2020.3.4)


最後にオスロ空港(ガーデモエン空港)を紹介します。


オスロ空港 (2020.3.5)

設計はオスロに事務所があるガドムンド・ストックを中心としたノルディック事務所です。

                    
                    ガドムンド・ストック(1949年〜) (2020.3.6)

                                    
                                    空港内部 (2020.3.7)


内部 木製の格子天井は北欧らしい (2020.3.8)

                  
                  先を細く絞って切れなV字柱 (2020.3.9)