×○ソフトレビュー

ブルードラゴン

bd-box bd-title
タイトルブルードラゴン
メーカーマイクロソフト
ジャンルRPG
発売日2006/12/07
FFの生みの親、坂口博信氏プロデュースのRPG。
キャラクターデザインが鳥山明氏、音楽が植松伸夫氏という、
昔のRPGファンにはたまらない豪華スタッフの作品。
2007年11月01日にプラチナコレクションになった。

Xbox360待望の、大作RPGがついに発売。(eMとか天外とかあったけどね、、、w
しかも、スタッフはFFやドラクエをやっていた世代にはたまらない豪華さ。
それに、RPGは日本で人気のジャンルらしく、このソフトと一緒に買うユーザーも多く、
発売の週は本体の販売数も大きく上がったみたいです。
販売数が2007年末の時点で20万本以上。
日本で一番売れた360ソフトになってます。

で、内容なんですが、良く出来たRPGです。
画面は今の技術で3D化され、奇麗です。
むかし、ドット絵で想像していた世界が、そのまま立体になって存在します。
初めはちょっと違和感がありましたが、人形のように立体になった鳥山キャラも悪くないです。
音楽も良いし、頻繁に挿入されるムービーも見ごたえあります。
昔のRPGの進化した姿がそこにはあります。

昔を知っている人には懐かしく、知らない人には新鮮に感じるでしょう。

でも、、、なにか物足りないんですよね、、、
順番に道筋を追って、お使いとかさせられて、ストーリーが進んでいく。
まさに王道のRPGなんですが、それだけなんですよね。
RPG好きにはたまらない内容ですし、自分もやってる間は普通に楽しめてたんですが、
終わってみると、なにか物足らない。
これは、自分が色々な新しいゲームを体験したせいなのかも知れません。
最新のゲームには、やはりそれなりの目新しさや驚きを求めてしまいます。
まぁ、贅沢になっちゃってるのかもしれません。

ゲームの完成度は高いです。
戦闘中に影が沢山でると処理落ちするとか、細かい事を言えばありますが、
ゲームを楽しむのに支障はありません。
嫌だったのは、やっぱりナッシング探しですね。マップのあちこちを調べると
ほんのわずかですが、アイテムやギル、経験値などが手に入り、何も無いとこではナッシングになります。
でも、そのナッシングも沢山調べると、アイテムをくれるおじさんが居ます。
別にナッシングなんてこだわらなくても良いんですが、アイテムくれるとなると性格的に調べちゃいます。
そのせいで、新しいマップになると、壁に沿ってボタン連打で調べながら歩く、、、
自分でやっといてなんですが、すっごいテンポ悪いゲーム展開になっちゃいます。
ダウンロードコンテンツで場所が分かるメガネが来ましたが、もう2度とやる気は無いです。
そのせいで、2周目をやろうなんて思いません。
ゲームのバランスもちょっと悪いです。
ライトゲーマー向けに簡単になってるせいか、ちょっと寄り道してレベル上がると、
雑魚が本当に雑魚になります。ゲーム後半なんて、開幕先手を取って範囲攻撃を1・2回すると
どんな敵も倒せてしまい、ただ時間がかかるだけの障害物にしかなってませんでした。
ボス戦は少し考える必要がありますが、戦闘中に装備などが変えられないせいで、
あまり意味が無かったです。
せっかく相手の弱点などを見抜いても、どうしようもなく、やり直すには死ぬしかない。
結局めんどくさいので力押しで倒して終了、、、っていうパターンが多かったです。
お手軽さと戦略性の両立は難しいのかもしれませんが、やっていて不満でした。
取りのがすと2度と手に入らないアイテムとかも、実績があるだけにやめて欲しかったです。

いろいろ不満はありますが、王道RPGとしての出来は決して悪くないです。
久しぶりにのんびりとRPGをやりたいと思った人にはお勧めの一本です。
RPGの進化を感じられるでしょう。ただ、
同時にRPGの限界を感じてしまうかも知れません、、、

bd-1