×○ソフトレビュー

ナインティナイン・ナイツ

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タイトルナインティナイン・ナイツ
メーカーマイクロソフト
ジャンルアクション
発売日2006/04/20
大軍勢を相手に戦えるアクションゲーム
プロデューサーに、キューエンタテインメントの水口哲也氏、
KUFシリーズのファンタグラムとの共同開発作品。
発売がのびのびになって、4月にようやく発売。
同じ年の11月02日に早くもプラチナコレクションで安くなった。

未完成と言う言葉が良く似合う、もったいない作品です。
ソフトが少ない時期で発売がいそがされていた所為もあるでしょうが、延期してこれだとね、、、

別に全部がつまらないわけじゃないんです。まず、楽しめた所を紹介します。
グラフィックは非常に奇麗です。画面を埋め尽くす敵キャラとか出るゲームでこれだけのグラフィックなら
文句ないです。イベントシーンやムービーは文句無しです。(少しキャラの顔色が悪かったりしますがw)
音楽も、壮大な良い曲がかかります。
大群を一気になぎ払うのが、ものすごく気持ち良いです。
オーブアタックと言う必殺技のゲージを溜めたら、敵を倒さずに敵を一箇所に集めます。
そして、そのど真ん中に突っ込んで(キャラによっては敵集団の端っこで)オーブアタック発動!
画面中を埋め尽くす敵が、奇麗な光のエフェクトと共にばたばたと倒れていきます。
またゲージを溜めて、敵を一掃、スパークで敵を倒した時に出る光で溜まる
もうひとつのオーブスパークゲージが溜まり、更にそれを別の大群めがけて発動!
そんな感じに連続でガンガン敵を倒していくと
本当に脳汁出るほど気持ち良いです。
こういうところはさすが水口氏の作品って感じがします。

た・だ・し、その瞬間が感じられるのはかなり後になってからです。
上にあげた瞬間を感じる為には、レベルを上げ、ゲージが溜まりやすくなるアイテムや、
攻撃範囲が広がるアイテム、足が速くなるアイテム、強力な武器。それらを全て手に入れ、
その上で、敵の大群が出てくるステージでなければなりません。
まぁ、レベルあげの途中でも、ある程度育てば敵の集団ぐらいはなぎ払えるんですが、
低レベルはあんまり気持ちよくありません。レベルあげるのが面倒で投げ出しちゃった人も
多いと思います。
ストーリーは偏ってる上に、ボリューム不足です。
色々特徴的なキャラクターが7人いるんですが、
後から使えるようになるキャラになるにつれて、ステージ数があからさまに少なくなります。
主役的なキャラのストーリーも、微妙な分岐が1個あるだけで、他は一本道です。
多分初めはこのキャラも使える予定だったんだろうなぁっていうサブキャラも使えずじまいです。
ステージ構成もいまいちです。マップデザインが上手くなく、敵配置が悪いせいで、
敵のいない道をひたすらダッシュ連続で(しかも、距離が短く、走ってもすごく遅い)
移動だけの時間があるとか、萎える所が多いです。
あと、ボス戦もおかしいです。味方が攻撃してると、ガードモーションでずっと無敵とか、、、
味方部隊が多いと、それだけで倒せなくなります。1対1でも、ボスに効く技じゃないと
ほとんどダメージ与えられなかったり。それで敵の攻撃を受けるとごっそり体力減ります。
それで死ぬと、ステージやり直しです。途中セーブも無し、それまでに稼いだ経験値もパーです。
システムも、酷いです。
色々なキャラが使えるのに、わざわざ自分でキャラごとにセーブデータを分けないと
他のキャラが消えます。オマケに、クリアー後にセーブされないのでもっかい他のステージして
セーブしてくださいとか、ユーザーを馬鹿にしてますか?
どう考えても、バッチとかで対応する必要があるほどのバグだと思うんですが、、、
敵の落とすアイテムが、岩や敵の死体にめり込んで拾えなかったり、
武器やアイテムのソートや捨てる事ができなかったりもします。
こんな基本的な事ができてません。
私はそこまでやらなかったけど、アイテムを集めすぎると、枠がいっぱいになり、
それ以上拾えないらしいです。
ステージクリアの評価も、基準が無茶苦茶です。適当にやるだけでS取れたり、
全ての敵を効率よく倒しても、アイテムなどがそろってないとAすら取れないステージがあったり。
あと、敵の大群にオーブスパークとかすると処理落ちするんですが、
普通のキャラなら多少の処理落ちも大群をやっつけてる感がでて気持ち良いのですが、
最後の隠しキャラのオーブスパーク、360が壊れたかと思うほど画面が止まってくれます。
明らかに調整不足です。

気持ちよく戦える瞬間があるだけに、他が残念でなりません。
きっちりストーリーやステージを練りこんで、システムもしっかり構築したら
どんなにすばらしい作品になったことか、、、
その辺りを作り直した続編を、本当に希望してます。

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