×○ソフトレビュー

Halo:Reach

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タイトルHalo:Reach
メーカーマイクロソフト
ジャンルFPS
発売日2010/09/15
Xboxの代表作、Haloシリーズの最新作。
ストーリーはHalo本編よりも過去の話で、
惑星リーチでの戦いを、スパルタンの1人となり
体験していきます。
もちろん、オンライン対戦も充実。
Haloシリーズの名に恥じない出来になっています。

Xboxと共に進化してきたHaloが、ついにここまできました。
ODSTで物足りなかった、技術の進化がしっかりと感じられます。
Haloの雰囲気はそのままに、リアルになったグラフィック。
解像度が上がり、くっきりになったのに、ディティールまで細かくなっています。
アーマーの擦り傷までそれっぽくてかっこよく、カメラを寄せてアップにしても違和感ありません。
それでいて、ゲーム的な見易さはそこなっていないのがすごいです。
敵のAIとかも賢くなっています。こちらの攻撃をしっかり避けてきます。
エリートなど、アーマーが減ると隠れて回復をまったり、
狙撃で倒しそこなうと射線が通らない位置に移動したりと
敵に回すとかなり厄介です。それだけに倒し甲斐もあります。
敵の数も増えてますね。その増えた敵が、少し離れた場所でもちゃんと戦ってるのがすごいです。
ゲーム的にはアーマーアビリティが色々使用できようになりました。
スプリントで早く走ったり、ジェットパックで空を飛んだりと、種類によって個性的な動きが出来ます。

それでも、基本はHaloで、変わってないんですよね。
シリーズ通して、しっかりした骨組みが出来てると言えばそうなんですけれど、
さすがにちょっとマンネリかなと感じ初めてしまいました。
しかも、ストーリーが、本編より過去の大きな戦いと言う事で、結末が分かっているというのも問題です。
確かに、いい感じに盛り上げてくれますし、今まで語られなかった真実が明らかになったりと、
シリーズファンにはニヤリとさせられる場面がいくつもあるのですが、
それでもやり終えた後に、少し物足りなさが感じられたのも確かです。
主人公たちも、マスターチーフの圧倒的な存在感に比べると、いくらか軽く感じます。
設定的にスパルタン3とかうんぬんは置いておくとしても、精鋭部隊って感じはあまりしなかったです。
話的に最後は死ななきゃいけないのはしかたないですが、ちょっとあっけなさ過ぎます。
同行するときのAIが馬鹿なのもあるかもしれません。
敵のAIがあれだけ賢くなってるので、やろうと思えば出来るんでしょうが、
強武器を持たせた一般兵のが役にたったり、、、
強すぎるとゲーム的に自分の活躍が出来なくなるのでバランスをとるために仕方ないのでしょうけれど。
ゲーム中は死なないのでおとりとかにはなるんですけどね。
ステージ間のイベントシーンなどではかなりかっこよく、良いキャラなだけに残念です。
それでも最期もイベントシーンだけであっさりだったりするのが残念です。
今回、イベントはかなり豪華になってるんですが、反面、見てるだけのシーンがちょっと長いです。
豪華で盛り上がるだけに、その後のゲームでちまちました撃ち合いがはじまると盛り下がります。
これは自分の腕だけの問題では無いと思うんですが。
もっと上手くゲームと話を融合させてくれれば、このストーリーでももっと感動できたと思うんです。
仲間の死とかもイベントなどでは無く、ゲーム無いで抵抗させて欲しかったです。
Halo1の最後の脱出など、今までのヘイローはそれがちゃんと出来てましたよね?
見せる方だけ力を入れて進化して、その辺少し退化してしまった気がします。

マルチ対戦は相変わらず楽しいです。
新しいマップで、アーマーアビリティを使っての対戦です。
でも、これも相変わらずなんですよね。アーマーの目新しさも最初だけでしたし。
マップも綺麗にはなってますが、あまり対戦が進化しているとは思えません。
これは今はいろいろ新マップなどが出てるので現状は変わってるかもしれませんが。
結局、Haloをずっとやっていた人はこれからもReachでやっていくでしょうし、
飽きて少し離れていた人は、またちょっとやって辞めちゃうんですよね。
そう言う意味でReach自体が、
Haloのファンディスクなのかもしれません。

あ、だからと言ってHaloやった事無い人にお勧めできないかと言うとそうじゃないです。
むしろ、シリーズ初の人のほうが変な固定観念なしに、Reachも楽しめるでしょう。
対戦も飽きるまで、たっぷりと遊べますよ。

Halo:Reach-1