×○ソフトレビュー

シュタインズ・ゲート

タイトル	シュタインズ・ゲート
メーカー	5pb.
ジャンル	想定科学アドベンチャー
発売日	2009/10/15

5pb.とニトロプラスのコラボ企画。 カオスヘッドに続く、科学アドベンチャー第2段。 （世界は同じですが、話は繋がってないので、 カオスヘッドやってない人でも無問題です。） 未来ガジェット3号機と設定資料集がついた 数量限定版も発売されました。

ただの神ゲーです。なにも言わずに、買ってください。
本作にはそれだけの価値があります。
発売から何年たっても、たびたび話題に登る名作アドベンチャーゲームがありますが、
本作はそれに匹敵、、、いやそれ以上のものだと思ってます。
私が昔やったものだと、YU-NOやEVE burst errorなど（エロゲーですまん）がありますが、
思い出補正されたそれらをはるかに上回る衝撃でした。
このゲームの凄さを色々伝えたいのですが、説明しちゃうとネタばれになってしまうのが悲しい所です。
だから騙されたと思って最後までやってみてください。本当に騙されたなんて事ありません。
絶対やって良かったって思えますから。
いつもなら、体験版をやってみて、気に入った人は、、、とか言ってますが、
これは、体験版でちょっとあわないかな？と思った人でも製品版をやってもらいたいです。
余程文章を読むのに抵抗がある人などでない限り、やって損はありません。
体験版をやって、痛い主人公やオタクな用語とか出てきて寒いなとか思う人が居るかもしれません。
それでも我慢してやってください。むしろその痛ささえも作品として生きてきます。
ちょっと単調な日常の描写に飽きてしまいそうになるかもしれません。
それでも続けてやってみてください。そんな単調な部分も、無駄にはなりません。
伏線はいっぱい張られまくりだし、話が長い分、あとからドーンと衝撃がやってきます。
体験版最後の部分の盛り上がり、あんなの序の口です。
話が進むにつれて、どんどん盛り上がっていきます。気がつけば、先の展開気になりすぎて、
途中で止める事も出来なくなるでしょう。
途中で、ちょっと話がくどいかなとか、長いかなって所もありました。それでも最後までやれば、
全てこれで良かったって思えます。
感動した！とか、泣けた！とか言ってると、陳腐に聞こえるんでしょうが、事実なんだから仕方ないです。
きっとこの作品をやった人ならこの気持ちが分かって貰えると思います。
感動が大きすぎて、上手く伝えられない自分がもどかしいです。
だから、やってくださいとしか言えません。

ゲーム的にみれば、いろいろ分岐はあっても話は一本道に近いし、ゲームオーバーみたいなのもないので、
ゲーム性が薄いといわれるかもしれません。
それも、その分だけ話に入り込めたので、これぐらいで良かったと思ってます。
話が感動できるだけなら、ゲームじゃなくても良かったんじゃない？と思う人が居るかもしれません。
それは間違いです。ゲームでなければ、これほど胸に響いたりはしなかったはずです。
ゲームを盛り上げるBGMや声優さんの演技などの相乗効果が半端じゃないです。
そのどれもが高水準で、それを全て一度に味わえるのはゲームしかなかったでしょう。
主人公との一体感もゲームならではだと思います。
これは文章だけの小説でもだめだし、短いアニメや映画なんかじゃ話をまとめられないでしょう。
一流の作品を表現する媒体として、ゲームで良かったと胸を張って言えます。
こういうのもまた、ゲームのあり方としてはありなんじゃないでしょうか。

ゲームをやりおわった後でも、いろいろと心に残り続けています。
OPの歌を聴くだけで泣けてきます。
出来る事なら、記憶を消して、もう一度最初からこの物語を堪能したいです。
出来る事なら、1人でも多くの人に、この感動を味わってもらいたいと思います。