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Halo3:ODST

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タイトルHalo3:ODST
メーカーマイクロソフト
ジャンルFPS
発売日2009/09/24
Haloシリーズの外伝的作品。
マスターチーフが居ない間の地球でのストーリー。
チーフの変わりに軌道降下特殊部隊ODSTをあやつり、
ニューモンバサの街を舞台に戦います。
Halo3のマルチプレイ(新マップ付き)と
Halo;Reachのベータテスト参加権利がついて来ます。

Haloシリーズ最新作。ファンはそれだけで買いです。
そして、本作もそんなファンの期待を裏切らず、Haloの名に恥じない出来になっています。
さすがに、ナンバリングされた本編ほどのストーリー展開はありませんが、
サイドストーリーとして、話に厚みを与える良作となっています。
Halo2でチーフが居なくなってから、地球で何がおこっていたか、、、
シリーズをやっている人なら、あぁ、ここでチーフが居なくなったんだよね、とか、
Halo3でコブナントがやっていたのはこれだったのか、とか、ニヤリとできます。
シリーズをやってない人でも楽しめるでしょうが、やはりファン向けになってる気がします。
まぁ、このODSTをきっかけにHaloシリーズに興味を持ってもらっても良いんですけどね。
シリーズ通してのHaloの魅力は本作でも健在です。
盛り上がる場面で、重厚な音楽が流れ始めると、それだけでテンションが上がってきます。
戦闘も、市街戦あり、乗り物に乗っての戦いあり、狙撃戦あり。
さまざまなシチュエーションで楽しめます。Haloとして、いい部分はちゃんと残ってます。
それでいて、操作する主人公がチーフでなくODST隊員なので、ちょっと違った気分も味わえます。
モーショントラッカーが無く、シールドもありません。
その分、便利なバイザーがあり、攻撃を受けると減るスタミナがシールドっぽくなってますが、
それでもチーフと比べると少し弱いです。チーフの凄さがあらためてわかります。
感覚的にもう少し強さに差があっても良いかなとも思いましたが、そうすると難易度が上がり過ぎるかな。

ただ、Haloシリーズ経験者ならすんなりと楽しめるのですが、シリーズのお約束な事は、説明も無く、
(一応、通信のセリフや実績で気付けるようにはなっているようですが)戦闘に放り出されるので、
敵のシールドの剥がし方やヘッドショット、スカラベの弱点の位置など、
Halo3をやってない人は
ちゃんと分かるのかな?と少し心配です。


Halo3と同じグラフィックエンジン(の改良版?)を使っているせいか、グラフィック的な進化は少ないです。
少し絵柄がリアルっぽい方向になっていて、パッと見は少し綺麗にみえるかな。
でも、そのせいで、夜のシーンが暗すぎて見づらかったり、コントラストが強過ぎてギラギラしていたり。
画面が見辛くて、ゲームに少し支障が出るのは残念でした。
暗いところはバイザー使えば良いだけなのですが、中途半端なシーンが困ります。
夕方のシーンなど、バイザー使うとまぶし過ぎるし、使わないと見づらいしで目に痛いです。
バイザーの映像なども、綺麗で便利なのですが、ずっと使っていると少し味気なく感じます。
派手な見た目と、ゲーム的な見易さをもう少し両立して欲しかったです。

本編だけでなく、協力プレイのFire Fightもなかなか楽しいです。が、少し飽き易いかな。
簡単な難易度だとなかなか終わらないし、難易度上げると気楽に遊べないのも問題です。
実績解除など、みんなでやると燃えるんですが、解除終わると、なかなかやる機会がありません。
野良で気楽に人を集められない仕様も足かせになっちゃってます。
Halo3の使い回しではなく、新しくマッチングシステムを作って欲しかったです。
難易度は、ノーマル難易度である程度進んだ状態からはじめられる、といった感じで。

オマケでHalo3のマルチプレイも遊べます。有料マップや新マップ全部入ってます。
有料マップを買わずに、Halo3対戦から遠ざかっていた自分にはかなり嬉しいものでした。
久しぶりにHalo3のマルチ対戦やりましたが、
やはり楽しいです!

あまり日本人は多くないみたいですが、まだまだ世界中の人が遊んでいるタイトルです。
多少ラグがあっても遊べるので、気楽に海外の人と遊びましょう。

Haloシリーズに新たなページを作り、Haloの良さを再確認させてくれるゲームです。
Haloファンな人もそうじゃない人も遊んで欲しいです。
ゲーム的にはHalo3からあまり進化していませんが、その辺りは開発期間もあって仕方ないかな。
ゲーム的な進化はReachに期待しましょう。

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